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尾瀬の草紅葉を見に行ってきました!|まだ知らない尾瀬ストーリー#12

“尾瀬”と聞くと思い描く景色はどんなものでしょうか?

「湿原と山と木道」という景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。尾瀬はその景色があまりにも有名で、その成り立ちや歴史、その周辺地域のこと、そこに関わる人々のことはほとんど知られていません。じつは尾瀬には感動的なストーリーがいくつもあるのです。

尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterの私が、尾瀬のさまざまなストーリーをお届けします!

いまだからこそ感じられる、植物たちのいのちのバトン

この季節の尾瀬は、湿原が色づく“草紅葉”という現象が見られます。一般に紅葉というと、木々が紅葉する景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。しかし、尾瀬には湿原があるので、そこに生息する植物たちが紅や黄色に変化して湿原を彩ってくれるのです。

▲紅葉が始まった大江湿原。

今回は、その“草紅葉”の始まった尾瀬沼に行ってきました!

昨日見た景色より今日、今日より明日……というふうに次第に色づきが濃くなる日々。“あぁ、秋がどんどん深まっていくなぁ”と目の前に広がる美しい景色を見ながら、胸がすーっとすると同時に“あぁ、尾瀬の閉山も近づいているんだなぁ……”と、少し寂しい気持ちにもなります。

▲草紅葉と燧ヶ岳と、平野ご一族のお墓のある“ヤナギランの丘”。

ニッコウキスゲのシーズンにはたくさんの人が歩いていた大江湿原も、私が訪れたときはほぼ貸し切り状態。乾いた植物が風で揺れる音と水鳥たちの鳴き声しか聞こえない、とても静かな時間が流れていました。さらに、シカのラッティングコールが聞こえたら“これぞ尾瀬の秋の音”です。

※ラッティングコールは、オスジカが秋の繁殖期にあげる鳴き声で、尾瀬ではたまに女性の悲鳴と間違えられることもあります。笑

▲人が多いときには取り合いになる大江湿原のベンチも、だれもいない時間が長くなる。

この時期は、お花をつけた植物たちが少なくなり、「〇〇(植物の名前)も終わったね」と話している声が聞こえてきます。確かにお花は終わってしまったけれど、いのちのバトンをつなごうとしているこの時期の植物の姿が、むしろ私は美しくてうっとりすることが多いのです。

▲ヒオウギアヤメの種子とアキアカネ。

綿毛になったさまざまな植物、冬芽をつけて来年の準備完了!のミズバショウ、たくさんつけることのできた種子を飛ばし切った植物たち。

▲ヤナギランの綿毛が太陽の光に照らされて美しい。
▲来年の準備万端!のミズバショウ。
▲カラカラになったコバイケイソウ。

お花を咲かせる期間は植物たちにとっては一瞬のできごと。でも、その一瞬のためにこんなに懸命に準備をしている……。毎年この季節になるととくに、一つひとつのいのちを丁寧にゆっくり、観察したくなります。

▲お花が終わっても美しい植物の懸命な姿。
▲ちょっと不思議なサワギキョウの実。
▲まだまだ見頃の植物も!(ウメバチソウ)。

来年もまた、変わらず湿原を彩るさまざまなお花を見られますように……。変化する尾瀬の中で、尾瀬の素晴らしい自然だけは変わらずずっとここにあってほしい。そう願いながら、気づいたらその一つひとつのいのちのバトンをカメラにたくさん収めているのでした。

▲テラスから見る尾瀬沼と燧ヶ岳の景色はいつ見ても美しい。

イベントのお知らせ

今シーズンは尾瀬の福島県側の登山口のひとつ、「御池(みいけ)」でイベントを行ないます。詳しい情報は下記のリンクをご確認ください!みなさまのお申し込みをお待ちしております!

2025.9.27(土)EVENT
【尾瀬の天の川と星や宇宙をめぐる夜-第2夜-】を開催します!
https://note.com/ozenature/n/n677c8f84a47f

2025.10.13(月・祝)EVENT
【スポーツの日に尾瀬でヨガ-身体をケアする尾瀬ヨガ-】を開催します!
https://note.com/ozenature/n/n7b4ccb952c19

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PROFILE

HagiwaraMai

ランドネ / Oze Nature Interpreter

HagiwaraMai

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

HagiwaraMaiの記事一覧

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

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