
レディース登山ベースレイヤーおすすめ12選|快適な山行を実現する選び方ガイド【2025年最新】

FUNQスタッフ
- 2025年10月10日
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「登山の服装って、何から揃えればいいんだろう?」
「汗をかいた後、頂上で急に寒くなるのが心配…」
そんなお悩みを持っていませんか?登山の快適さは、肌に一番近い「ベースレイヤー」選びで大きく変わります。この一枚が、汗を素早く吸い取ってくれたり、体を冷えから守ってくれたりする、縁の下の力持ちなのです。
この記事では、登山用品のスタイリングも手掛ける筆者が、初心者の方にも分かりやすくベースレイヤーの選び方を徹底解説。さらに、最新モデルの中から本当におすすめできるレディースベースレイヤー12着を厳選してご紹介します。この記事を読めば、あなたにぴったりの一枚が見つかり、次の登山がもっと快適で楽しいものになります。
【監修】スタイリスト 東 美穂
本記事は、アウトドア専門誌『ランドネ』などでも活躍し、登山歴10年以上のスタイリスト東美穂さんの監修のもとで作成しました。豊富な経験を活かし、登山に必要なウェアや道具のアイテム選びを解説します。
ベースレイヤー選びの3つの重要ポイント
快適な登山のためには、自分に合ったベースレイヤーを選ぶことがとても大切です。ここでは、初心者の方が押えておくべき3つの選び方のポイントを解説します。
1. 素材の種類で選ぶ(化学繊維・メリノウール・ハイブリッド)
ベースレイヤーの性能を最も左右するのが「素材」です。主に3つのタイプがあり、それぞれに得意なこと、不得意なことがあります。
- 化学繊維(ポリエステルなど)
特徴: とにかく乾くのが速いのが最大のメリットです。汗を素早く吸い上げて生地の外へ発散させる「吸汗速乾性」に優れています。大量に汗をかく夏場の登山や、運動量の多いアクティビティにおすすめです。ただし、長時間着用すると汗の臭いが気になりやすいという側面もあります。 - 天然繊維(メリノウール)
特徴: 羊毛の中でも特に繊維が細いメリノウールは、保温性と吸湿性に優れ、汗をかいても臭いにくいのが魅力です。繊維自体が湿気を吸い取ってくれるため、汗で濡れてもヒヤッとしにくく、「汗冷え」を防ぎます。秋冬の登山や、休憩中に体が冷えやすい方に適しています。 - ハイブリッド素材
特徴: 化学繊維とメリノウールを組み合わせた、まさに「いいとこ取り」の素材です。速乾性と保温性、防臭性をバランス良く持ち合わせているため、季節やシーンを問わず使いやすいのがメリット。どれを選べば良いか迷ってしまう初心者の方にもおすすめのタイプです。
2. 生地の厚さで選ぶ(薄手・中厚手)
ベースレイヤーには、季節や山の標高に合わせて様々な厚さのモデルがあります。主に使うのは以下の2タイプです。
- 薄手(ライトウェイト)
汗の処理能力を重視したタイプで、春夏や低山ハイクなど、比較的暖かい時期の登山に向いています。生地が薄いため動きやすく、重ね着してもかさばりにくいのが特徴です。 - 中厚手(ミッドウェイト)
適度な保温性と汗処理能力を兼ね備え、最も汎用性が高いタイプです。春・秋の登山では主力になり、冬の低山ハイクでも活躍します。初心者の方が最初の一年を通して使える一枚として選ぶなら、この厚さがおすすめです。
3. フィット感と動きやすさで選ぶ
ベースレイヤーの機能を最大限に引き出すためには、サイズ選びも重要です。体に程よくフィットするサイズを選びましょう。肌に密着することで、かいた汗を効率的に吸い上げてくれます。
ただし、締め付けが強すぎると動きにくさや不快感の原因になります。腕を上げたり、体をひねったりといった登山の動きを妨げないよう、ストレッチ性の高いモデルを選ぶと良いでしょう。試着できる場合は、実際に腕を動かしてみて、つっぱり感がないか確認するのがおすすめです。
編集部が厳選!レディース登山ベースレイヤーおすすめ12選
お待たせしました!ここからは、選び方のポイントを踏まえ、登山初心者から経験者まで満足できる、最新のおすすめレディースベースレイヤーを12モデルご紹介します。
1. かわり芽 / 季節のかわり芽 長袖ウールT 山の刺繍入り
自然に寄り添う、やさしい着心地
人気雑誌『ランドネ』のブランド「かわり芽」の定番ウールTシャツに、アーティスト橋口優さんの刺繍を施した枚数限定モデルです。胸元には『飛ぶ種』と『モルゲンロート』をテーマにした、可愛らしい刺繍があしらわれています。山旅をする人の気持ちに重なるような、軽やかで温かい世界観が表現されており、ベースとなる滑らかな肌触りのメリノウール100%の生地が快適な着心地を提供。作り手の想いが詰まった、山でも街でも着たくなる特別な一枚です。
ブランド | かわり芽 |
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商品 | [かわり芽]季節のかわり芽 長袖ウールT 山の刺繍入り |
価格 | ¥15,400(税込) |
2. かわり芽 / ゆったりウールハイネックTシャツ
首元の冷えまで防ぐ、安心のデザイン
肌寒い季節に毎日でも着たくなる、肌触りの良いウールのハイネックモデルです。首元まで暖かい保温性に加え、伸縮性、消臭・抗菌、吸湿速乾性といったウールの長所をすべて備えています。「寒がりだけど汗っかき」という悩みを持つ方にぴったりの一枚で、汗をかいても快適さをキープ。インナーとしても一枚でも着こなせる着回し力の高さも魅力で、様々なシーンで活躍します。
ブランド | かわり芽 |
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商品 | [かわり芽]ゆったりウールハイネックTシャツ |
価格 | ¥18,700(税込) |
3. Teton Bros. (ティートンブロス) / WS Axio 3D L/S
動きやすさと快適さを両立した次世代ハイブリッド
ウールの持つ調湿性や防臭性と、化学繊維の速乾性を併せ持つ独自開発素材「Axio」を使用した一枚。肌面に凹凸のある3D構造を採用することで、汗をかいても肌離れが良く、ベタつき感を大幅に軽減します。細身のシルエットながら、非常に高いストレッチ性で、あらゆる動きにスムーズに追従してくれます。季節を問わず、様々なアクティビティで最高のパフォーマンスを求める方におすすめです。デメリットを挙げるとすれば、その高機能さから価格がやや高めな点ですが、一度着れば納得の快適性です。
ブランド | Teton Bros. |
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商品 | WS Axio 3D L/S |
価格 | ¥15,400(税込) |
4. Arc’teryx (アークテリクス) / サトロ メリノウール クルー ウィメンズ
長時間の活動を支えるハイスペックモデル
長距離のバックカントリーツアーなど、長時間の活動で頼りになるベースレイヤー。240gsmと中厚手で保温性の高いメリノウールが、体温を調節し天然の防臭効果を発揮します。レイヤリングしやすいすっきりとしたフィット感と、動きやすさを追求した立体構造パターンが特徴。縫い目を最小限に抑えることで、快適な着心地を実現しています。
ブランド | Arc’teryx |
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商品 | サトロ メリノウール クルー ウィメンズ |
価格 | ¥19,800(税込) |
5. Rab (ラブ) / Syncrino Base LS Tee Wmns
ウールと化繊の長所を融合した快適モデル
速乾性に優れたポリエステルと、保温性・防臭性に優れたメリノウールを50%ずつブレンドしたハイブリッド素材「Syncrino™ 125」を採用。汗を素早く吸湿・発散させながら、ウールの快適な着心地を両立しています。軽量で肌触りも柔らかく、長時間の着用でもストレスを感じさせません。特に、登りでの汗と休憩中の冷えが気になるような、運動量の変化が大きい登山におすすめです。
ブランド | Rab |
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商品 | Syncrino Base LS Tee Wmns |
価格 | ¥11,000(税込) |
6. icebreaker (アイスブレーカー) / メリノ 150 ロングスリーブ ティー
シーンを選ばず活躍する、薄手の万能メリノウール
街からトレッキングまで、シーンを問わず活躍する汎用性の高い長袖Tシャツです。素材は薄手(150g/m2)のメリノウールを100%使用。シーズンを問わず衣服内を快適な温度と湿度に保つ、ウール本来の優れた調温調湿機能が魅力です。インナーとして重ね着しやすい縫製と、普段のコーディネートにも馴染むシンプルなデザインで、一年を通して様々な場面で活躍します。
ブランド | icebreaker |
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商品 | メリノ 150 ロングスリーブ ティー |
価格 | ¥16,500(税込) |
7. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) / オルタイムホットクルー
保温と汗処理を両立した、秋冬アクティブモデル
やや厚手の生地をベースレイヤーに採用し、レイヤリングをシンプルにする考え方で作られた一着。軽くて暖かく、乾きやすい中空糸を使った生地は、肌面を起毛させて保温性を高めています。一方で、汗をかきやすい背中と脇下には起毛のない生地を配置。汗処理と保温のバランスが絶妙で、秋から冬の運動量が多いアクティビティでも衣服内を快適に保ちます。
ブランド | THE NORTH FACE |
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商品 | オルタイムホットクルー(レディース) |
価格 | ¥11,000(税込) |
8. MAMMUT (マムート) / Aenergy FL Longsleeve AF Women
超軽量でストレスフリーな着心地
驚くほどの軽さと通気性が魅力の、夏場の登山やトレイルランニングに最適なモデル。リサイクルポリエステルを100%使用した極薄のメッシュ調の生地は、汗をかいても瞬時に乾き、常にドライな状態を保ちます。縫い目をずらして配置するオフセットシームにより、バックパックを背負った際の肩の擦れを軽減。防臭加工も施されており、長時間の行動でも快適さが持続します。
ブランド | MAMMUT |
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商品 | Aenergy FL Longsleeve AF Women |
価格 | ¥12,100~¥14,300(税込) |
9. Marmot (マーモット) / W’s Climb Skin L/S Tee
初心者にも優しい、定番の速乾ロングスリーブ
吸汗速乾性に優れたポリエステル100%素材を使用した、マーモットの定番ベースレイヤーです。肌面の特殊な織り構造が、汗を素早く吸い上げて表面で拡散させ、汗冷えを防ぎます。UVカット機能(UPF30)も備わっており、日差しが気になる季節にも安心。シンプルなデザインと手に入れやすい価格で、これから登山を始める初心者の方の最初の一枚として非常におすすめです。
ブランド | Marmot |
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商品 | W’s Climb Skin L/S Tee |
価格 | ¥6,600(税込) |
10. Millet (ミレー) / ウビック ウール デュアル クルー
汗処理と保温性を両立した高機能ハイブリッド
表面は吸湿性に優れたウール混、肌面は速乾性の高いリサイクルポリエステルという二重構造のハイブリッドシャツ。肌面のグリッド構造が汗をかいても肌離れを良くし、ドライな着心地を保ちます。運動性を高める変形ラグランスリーブや、保温性を高める袖口のサムループなど、登山での快適性を追求した機能が満載。防臭テープも備え、長時間の行動でも安心です。
ブランド | Millet |
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商品 | ウビック ウール デュアル クルー |
価格 | ¥11,000(税込) |
11. finetrack (ファイントラック) / メリノスピンライトロングスリーブ
保温性と速乾性を両立したオールシーズン・ハイブリッド
未防縮メリノウールと高機能ポリエステルを組み合わせたハイブリッドベースレイヤー。メリノウール本来の保温・調湿性に加え、ポリエステルの吸汗速乾性を備え、蒸れにくく汗を素早く乾かします。長期の山行でも臭いにくく、繰り返し洗濯しても高い消臭効果を維持。薄手ながらしなやかなストレッチ性を持ち、春秋の登山から冬のアクティビティまで、幅広いシーズンで活躍します。
ブランド | finetrack |
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商品 | メリノスピンライトロングスリーブ |
価格 | ¥9,130(税込) |
12. STATIC (スタティック) / RAW L.W. L/S SHIRTS W’s
ウール本来の機能を追求した一枚
ウールが持つ本来の機能を最大限に引き出すため、一般的な防縮加工を見直したこだわりのメリノウール100%シャツ。繊維のウロコを残す非塩素樹脂防縮加工により、ウールならではの優れた調湿性や肌触りを損なうことなく、極上の着心地を実現しています。通年で活躍する生地厚で、リラックスしたフィット感も魅力。環境負荷にも配慮した、自然にも肌にも優しいベースレイヤーです。
ブランド | STATIC |
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商品 | RAW L.W. L/S SHIRTS W’s |
価格 | ¥15,400(税込) |
ベースレイヤー選びのよくある質問(Q&A)
ここでは、ベースレイヤー選びのよくある質問にQ&A形式でお答えしていきます。
Q1. 登山初心者ですが、最初に買うべきベースレイヤーはどんなタイプですか?
A.結論として、メリノウールかハイブリッド素材の「中厚手」モデルがおすすめです。
理由は、日本の山で最も多い春から秋にかけての3シーズンで、幅広く使える汎用性の高さにあります。化学繊維の速乾性も魅力的ですが、休憩中の汗冷えのリスクを考えると、保温性もある程度備わっている方が初心者の方には安心です。まずは中厚手の一枚を基本とし、その後、夏用に化学繊維の薄手モデルを買い足していくのが良いステップです。
Q2. ユニクロのヒートテックやTシャツでは代用できませんか?
A.結論から言うと、登山での代用はおすすめできません。
ヒートテックは「吸湿発熱繊維」という、汗などの水分を吸収して熱に変える仕組みです。街中では暖かいですが、登山で大量の汗をかくと、乾きが遅く、濡れた生地が体に張り付いて逆に体温を奪う「汗冷え」の大きな原因になります。また、綿のTシャツも同様に乾きが非常に遅いため、登山には不向きです。安全のためにも、登山の際は吸汗速乾性に優れた専用のベースレイヤーを着用しましょう。
Q3. ベースレイヤーの洗濯やお手入れで気をつけることは?
A.素材によって少し異なりますが、「洗濯ネットに入れる」「乾燥機は避ける」のが基本です。
- メリノウール: 非常にデリケートな素材です。洗濯機で洗う際は、必ず裏返して洗濯ネットに入れ、「手洗いコース」や「ドライコース」で洗いましょう。防虫剤と一緒に保管すると虫食いを防げます。
- 化学繊維: 比較的丈夫ですが、生地の性能を長持ちさせるため、こちらも洗濯ネットの使用がおすすめです。柔軟剤は、生地の吸水性を損なう可能性があるため、使用を避けた方が良いでしょう。
いずれの素材も、乾燥機の熱は生地を傷める原因になるため、風通しの良い日陰で自然乾燥させてください。
Q4. 夏用と冬用で分ける必要がありますか?
A.より快適な登山を目指すなら、分けることをおすすめします。
もちろん、前述した「中厚手」のモデルで多くのシーズンに対応は可能です。しかし、真夏の低山ではより涼しくドライに過ごせる「化学繊維の薄手・半袖」、厳冬期には高い保温性を誇る「ウールの厚手」といったように、季節に合わせて使い分けることで、体力の消耗を抑え、安全で快適な山行につながります。
Q5. どこで購入するのがおすすめですか?
A.品揃えが豊富で、専門スタッフに相談できる「登山用品専門店」での購入が最もおすすめです。
専門店では、様々なブランドの製品を実際に手に取って比較できますし、生地の厚さやフィット感などを試着して確かめることができます。経験豊富なスタッフに、登る山の季節やスタイルを伝えれば、最適な一枚を提案してくれるでしょう。もちろん、オンラインストアでも購入は可能ですが、特に最初の一枚は、実店舗でサイズ感を確認することをおすすめします。
ベースレイヤーは目立たないけれど非常に重要な存在
いかがでしたか?この記事の要点を3つにまとめます。
- ベースレイヤー選びは「素材」が最重要。速乾性の化学繊維、保温・防臭のメリノウール、両方の良いとこ取りのハイブリッドから選びましょう。
- 初心者の一枚目は「中厚手」が万能。まずは春秋を中心に一年を通して使えるモデルを選び、必要に応じて買い足していくのがおすすめです。
- ヒートテックや綿TシャツはNG。安全な登山のためにも、必ず吸汗速乾性に優れた専用のウェアを選びましょう。
ベースレイヤーは、登山の快適性と安全性を支える、目立たないけれど非常に重要な存在です。この記事を参考に、あなたにぴったりの一枚を見つけて、素晴らしい山の景色を心ゆくまで楽しんでください。
監修者プロフィール
ファッション誌やウェブメディアを中心に活躍するスタイリスト。アウトドア専門誌『ランドネ』では、登山やアウトドアに必要なアイテム選びや、自然を快適に楽しむための知見を活かした記事を担当している。
山歩きが好きになったきっかけは、釣り場を求めてGoogleマップを片手に道なき道を歩き、岩場や沢を自ら開拓してきた体験。森林や苔、ガレ場、稜線など多彩な表情をのんびり楽しめる山を好み、現在もお気に入りの山を探しながら歩き続けている。
キャンプ・釣り・スノーボードなど幅広いアウトドアを実践し、実体験に基づいた「機能性と使いやすさを重視した登山アイテムの選び方」が多くの読者に支持されています。
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