BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

“尾瀬の日”に歩いた、静かな秋の尾瀬。ハイカーズカメラとともに旅する3日間のイベントをレポート!

「尾瀬国立公園」は日光国立公園から独立し、2007年8月30日に誕生しました。8月30日は尾瀬の日。そのころは、夏から秋へと季節が移り変わるときで、花のリレーはひと段落し、湿原を黄金色に染める草紅葉はまだこれから。そのため、木道を歩く人の数も繁忙期に比べるととても少なく、のんびりと自分のペースで、尾瀬の自然と景色を楽しめる時季でもあります。

今回のイベントでのスケジュールは、尾瀬の日を含む2泊3日のあいだ、至仏山や燧ヶ岳には登らずに、OM SYSTEMのハイカーズカメラ「OM-5 MarkⅡ」を持って尾瀬ヶ原をゆっくり、じっくりと散策。「全然前に進めない」「こんなに時間をかけて尾瀬を歩いたことない!」そんな言葉も飛び交う、イベントのようすをお届けします。

尾瀬愛に溢れるゲストと一緒に

写真家・川野恭子さん
京都造形芸術大学美術科写真コース卒業。「日常と山」を並行して捉え、自身の遺伝的記憶の可視化を試みた作品制作を行なう。NHK『にっぽん百名山』などへの出演のほか、京都芸術大学通信教育部美術科写真コースの非常勤講師なども務めている。著書に『山を探す』(リブロアルテ)、『山の辞典』(雷鳥社)など。長蔵小屋のスタッフとして働いていたことも。https://kyokokawano.com/

尾瀬インタープリター・萩原 舞さん
尾瀬のビジターセンターに勤めていた経験をもち、尾瀬愛にあふれている。尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動を行なっている。現在は福島県檜枝岐村を拠点に、檜枝岐村地域おこし協力隊としても活動。ランドネWEBでは、「まだ知らない尾瀬ストーリー」を連載中。https://www.instagram.com/oze.nature/

【DAY1】ブナの森を抜けて山ノ鼻、研究見本園へ

集まったメンバーは、普段からカメラを持って山を歩いている人、山ではスマホで写真を撮る人、尾瀬には何度も足を運んでいる人、憧れの尾瀬に初めて来た人など、思いも経験もさまざま。どんな出会いや経験が待ち受けているのか、そしてどんな写真を撮ることができるのか。期待に胸を膨らませながら、2泊3日の山旅がスタートしました。

登山口となる鳩待峠から、1日目の宿泊地・山の鼻小屋のある山ノ鼻エリアまでは、下り基調の山道。木漏れ日が差し込む明るい樹林帯で、ブナやトチ、ミズナラなどの木々が立ち並びます。至仏山と小至仏山を見渡せる場所や、クマ除けの鐘が設置されたミズバショウの群生地、小さな川を渡る橋など、変化に富んだ道を1時間ほど進むと、山ノ鼻に到着。

出迎えてくれたのは、尾瀬インタープリターの萩原舞さん。ここでまず舞さんが話してくれたのは、昨今、増え続けているクマについて。尾瀬にもツキノワグマが生息しており、訪れるハイカーとの距離感がとても大切であること、生態系の頂点に位置する「アンブレラ種」であることから守るべき動物であることなどを、ていねいにわかりやすく教えてくれました。

舞さんの尾瀬レクチャーのあとは、山ノ鼻に隣接する研究見本園を散策。ぐるりと一周30分ほどで歩くことができる湿原で、多種多様な植物が観察できる場所です。時間の許す限り、思い思いの場所でカメラを向けて撮影会がスタート。

※研究見本園はツキノワグマの目撃情報等により、立入制限されている場合があります(要確認)。

「太陽が低い位置にあるときは、ボーナスタイムですよ」という川野さんの言葉どおり、柔らかな光に包まれた湿原はまさにシャッターチャンスの連続。広大な湿原のどこを切り取るのか、限られた足元のスペースの中でどう動きカメラを向けるのか。一人ひとりが試行錯誤。「水を見たら映り込みを見てみましょう」「3分割構図を意識して撮影してみましょう」などのアドバイスも。

1日目の宿は、山ノ鼻エリアに3軒ある山小屋のうちのひとつ「山の鼻小屋」。至仏山を目指す登山者や(山ノ鼻から至仏山までの東面登山道は上り専用)、尾瀬ヶ原散策をするハイカーの拠点として選ばれる場所です。日帰り利用できる食事やドリンクのメニュー、売店商品も充実しています。

▲夕食の前には、お味噌汁から立ち昇る湯気の撮影方法などを教えてもらう場面も。温かな食事を生ビールとともにいただきながら、テーブルごとに山の話やカメラの話に花を咲かせます。

夕食後、消灯までの時間は、川野さんがこれまでに「OM-5 MarkⅡ」で撮影したさまざまな“尾瀬写真”を見ながら、カメラ講座を開催。「色がキレイだなと思うところ切り取り、そのなかでグラデーションを意識して狙うと印象的な一枚が撮影できます」「天候が悪いとき、逆光のとき、岩場のときなどはモノクロのフィルターを使うとクールな一枚になります」と川野さん。

また、背景をぼかすためのコツもレクチャー。「絞り値(F値)は小さくして、ピントはしっかりと被写体に合わせましょう。そうすることで主役が引き立ち、物語が生まれます」(川野さん)。撮りたいものに応じてレンズを交換。今回使用したレンズは、ズームレンズ(M.ZUIKO DIGITAL ED 14-150mm F4.0-5.6Ⅱ)と単焦点レンズ(M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8ⅡM.ZUIKO DIGITAL 17mm F1.8Ⅱ)の3本。「ボケを意識して撮影したい人は、25mmや17mmのレンズで撮影してみてください」(川野さん)。

SHARE

PROFILE

ランドネ 編集部

ランドネ 編集部

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。

ランドネ 編集部の記事一覧

No more pages to load