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夏の記憶。北アルプス針ノ木サーキット周回と船窪小屋の旅のしおり

今年の春頃、宇宙HIKEの仲間から夏山山行の誘いを受けた。針ノ木サーキット周回に船窪小屋も含めたルート。船窪小屋はいつか泊まってみたいと思っていた山小屋だったので、ふたつ返事で行く事を決めた。

北アルプス山行は山小屋の予約から

コロナ禍を経てほとんどの山小屋は予約制となった。お陰でゆったり過ごせるようになったが、代わりに予約合戦に勝たないと行けない。夏に標高の高い山へ行きたいと思うのはみな同じなんだろう。予約開始の初日、予約合戦に参戦するも予定してた日にちでは予約を入れることが出来なかった。さすが北アルプス。即ルート変更(逆周り)して、なんとか小屋を確保した。

入山は七倉山荘から

北アルプスの入山初日はどこの登山口からも一気に標高をあげていく。七倉船窪新道も同じだ。1日目のゴールは船窪山荘まで、行程6時間と標高差は、約1,400mもあるのでゆっくり登った。

念願の船窪小屋泊

稜線まで登り切ると、ポツンと佇むカラフルなフラッグが目印の小さな小屋が待っていてくれた。

食事が美味しいと評判の山小屋、この日はお天気が良かったので夕食はみんなそろって外のテーブルで食事。暮れてく景色見ながらの贅沢な時間だった。

お花真っ盛りな稜線歩き

2日目、いくつもの峰を越えていくルートなので早々に出発。

初夏の時期は1年の中でも一番お花に会える。とくに今年はコマクサの当たり年だったようだ。蓮華岳山頂付近では満開のコマクサで淡いピンク色に染まっていた。

心ゆくまで絶景とお花の撮影

普段は、写真を撮っていると置いていかれるので、じっくり写真を撮ることがなかなか出来ない。けれど、宇宙HIKE仲間との山歩きは違う。全員が山歩きを楽しむと同時に写真も沢山撮りたい。だから、置いてかれる心配は無用。気兼ねなく気が済むまで写真を撮っていた。

写真撮影に夢中になって到着が遅れる

夏山では珍しく安定したお天気だった。風も穏やか。足並みも揃っていたのでとくに何の心配をする事もなく、一人ひとり山の時間を楽しんでいた。ふと、仲間のひとりが現在位置と時計を確認した。

「このままだと小屋に着く頃には日が暮れてしまうかも」

初夏は日が長いからいつまでも明るい。うかつだった。慌てて2泊目のお宿「新越山荘」に連絡を入れる。心配していた。すみません。なんとか夕飯までには到着出来たけれど、これは反省でした。

熊に遭遇?!

3日目、新越山荘から種池山荘までは昔から熊が出るところだ。見通しの効かないところでは鈴を大きめにならし、お互い離れて歩いた。種池山荘まで後少しの所で、一番うしろを歩いていた仲間が叫んだ!

「熊だ!戻って!」

一番前を歩いていた私は樹林帯に差し掛かっていたため、熊の姿を確認出来なかった。見通しの良いところまで戻って、仲間の指指す方向を見ると、3つの黒い塊が木を登っていた。どうしよう……しばらく停滞だ。

色々あったが無事下山

時間はたっぷりあったので、焦りはなかった。よくよく冷静になって望遠レンズで熊らしき姿を撮って、液晶画面で拡大してみた。なんとそこには熊ではなく猿が写っていたというオチ(笑)。

その後は、順調に種池山荘を通過し扇沢へ下山。フォト山旅を終了することが出来た。

仲間と歩いて

3人で撮った写真の合計2,000枚。山やカメラの事をおしゃべりしながら沢山撮った。そして、沢山撮ってもらった。これは宇宙HIKEの信頼できる仲間との山行ならでは!

おかげで沢山の思い出を残すことが出来た!ありがとう!さて、今年の夏は何処へ行こうか、想いを巡らせる。

【行程】
1日目:七倉山荘→船窪小屋泊
2日目:船窪小屋→七倉岳→北葛岳→蓮華岳→針ノ木岳→ズバリ岳→赤沢岳→鳴沢岳→新越山荘泊
3日目:新越山荘→新越岳→岩小屋沢岳→種池山荘→扇沢

 

写真&テキスト◎Michiko Suwa(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/michey.views/?hl=ja

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PROFILE

宇宙HIKE

宇宙HIKE

Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。

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