
今年の夏は憧れの槍ヶ岳を目指そう。これまで以上に楽しい夏山へ!
宇宙HIKE
- 2026年01月26日
INDEX
新年を迎え、今年はどこの山に登ろうかと夢想し始めた方も多いのではないでしょうか?お正月になったばかりなのに、もう準備の話と思われるかもしれませんが、楽しい登山にするためには早めの備えが必要です。
どの山にどんなコースから登るか、その山に必要な体力や技術の習得、そして最近大変な小屋の予約。この3つについてまず書いてみます。
早めの準備が楽しさにつながります

ここでは、目標とする山を多くのハイカーの憧れである槍ヶ岳にしました。
槍ヶ岳に登るにはいくつもコースがありますが、今回紹介するのは新穂高温泉から双六小屋へ上がり、西鎌尾根を辿って槍ヶ岳に登り上高地へ降りる、おいしいところをぎゅっと味わえるコースです。初日わさび平小屋、2日目双六小屋、3日目槍ヶ岳山荘、4日目上高地へ下山という3泊4日の行程で考えてみましょう。
そうと決めたら、次には体力養成と技術の習得です。
まず体力は急にはつきません。お正月気分がなくなる2月前後からは、月に1~2回近郊、春以降は少しずつ高い山にも行きましょう。技術については、講習会などで鎖場のある山に行くのもおすすめです。槍ヶ岳の穂先往復は思うほど怖くはありませんが、それでも練習しておいたほうが余裕をもって楽しめます。YouTubeなどに山頂往復の動画がアップされていますので、イメージトレーニングとして見ておくのも良いですね。
じつは、準備の中で一番大変なのは小屋の予約です。
今回のコースで泊まるわさび平小屋と双六小屋は「双六小屋グループ」に属します。ここは、ある一定期間の予約は何月何日スタートと決まっています。予約できる期間に幅があるため、すぐに満室となることが多いです。わさび平小屋は比較的空いていますが、双六小屋の予約が取れなかった場合を考えて、槍平小屋経由や、槍沢ヒュッテに泊まるコースも検討しておきましょう。槍ヶ岳山荘は利用日の1カ月前が予約開始日ですが、ここも満室の場合には殺生ヒュッテやヒュッテ大槍への変更も考えましょう。
さて、こうして準備が整ったら出発です。 希望通り予約が取れたと仮定して案内しますね。
槍穂に励まされて双六小屋まで。初日はわさび平小屋に泊まります

新穂高からわさび平小屋までは、左俣林道をのんびり歩いて1時間半くらい。年によって林道の開通が遅れることがありますので、念のため「双六小屋グループ」のHPなどで確認しましょう。
2日目は暑さを避けるためにも、暗いうちに出発します。目の前に槍穂高連峰が連なる鏡平小屋に着いたら名物・カキ氷でクールダウン。鏡平から弓折乗越へはもうひと頑張り。乗越からは双六小屋の赤い屋根を目指します。緩やかに双六谷にはハイマツ帯が広がり、小屋の奥には鷲羽岳がすっくりとそびえていて、山の深さを感じられます。


いよいよ槍ヶ岳!一歩一歩近づく槍ヶ岳に、ワクワクが止まりません

3日目は、このコースのメインイベント西鎌尾根です。多少岩場も出てきますが危険というほどのことはなく、一歩一歩ごとに槍ヶ岳が近づいてくる高揚感に満ちたコースです。

千丈沢乗越からは急登が始まりますが、槍に励まされて登り切ることができます。穂先の人がわかるようになると、あとわずかで槍の肩。


槍ヶ岳山荘に着いたら、受付をすませてからヘルメットを装着、軽装で頂上へと向かいましょう。ヘルメットは槍ヶ岳山荘にレンタルもありますが、数に限りがあるので要注意。なるべく持参することをおすすめします。

山頂への往復は、よほどの高所恐怖症でもなければ大丈夫です。登りと下りは別ルートですが、一部重なる場所がありますので行き違いには気をつけて。無事、小屋に戻ったらもちろんビールです。ただし、明日の下山は長いので深酒は禁物。標高3,000mの酸素量は平地の70%程度で、酔いが回りやすいということをお忘れなく。


大満足の夏山。ご来光を満喫したら、余韻に浸りながら上高地へ

最終日にご来光を山頂で見たいという人も多いと思います。ただ、渋滞で頂上まで1時間以上かかることもあります。南岳方面に少し行ったところからでも見事なご来光を見ることができますから、そちらをおすすめしたいですね。
朝食が済んだら、上高地へ下山です。危険な場所はありませんが、とにかく長いので早立ちしましょう。グリーンバンドまでは時々ふり返ることを忘れずに。U字谷となった槍沢の奥に、昨日登った槍がドーンとそびえて圧巻です。ただし、ふり返るのは足場を確認して立ち止まってからですけどね。その後は淡々と槍沢左岸を降りていきます。途中の槍沢ロッジの名物槍カレーでエネルギー補給をしたら、ひたすら降りる。横尾、徳沢を通り過ぎ、明神を過ぎれば上高地はもうそこです。


槍ヶ岳に限らず今年の夏山でアルプスの3,000m級の山を目指すなら、このように早めに体力・技術の準備を始めることをおすすめします。そうすることで、これまで以上に楽しい夏山を満喫出来ることでしょう。
さぁ、あなたはどの山を目標にしますか。

写真&テキスト◎渡辺宏紀(宇宙HIKE)
https://www.instagram.com/whiroki1960/
SHARE
PROFILE
宇宙HIKE
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。
Photographer 松本茜主催、山と写真のコミュニティー。 宇宙を旅するように山へ登り、旅や写真を使って「自分」にフォーカスする。 ユーモア溢れるメンバーが集まり、日々楽しみながらいろんなフィールドで活動を続けている。



















