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尾瀬の入域料が拡大する前に|まだ知らない尾瀬ストーリー#18

“尾瀬”と聞くと思い描く景色はどんなものでしょうか?

「湿原と山と木道」という景色を思い浮かべる方が多いかもしれません。尾瀬はその景色があまりにも有名で、その成り立ちや歴史、その周辺地域のこと、そこに関わる人々のことはほとんど知られていません。じつは尾瀬には感動的なストーリーがいくつもあるのです。

尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterの私が、尾瀬のさまざまなストーリーをお届けします!

変わりゆく尾瀬で大切にしたいこと

3月7日(日)にJapanese Poterの萩原雅人くんと高尾で開催させていただいた〈TAKAO→OZEへ”高尾おさんぽ×尾瀬のお話会”〉。参加していただいたみなさまは、日ごろ私たちを応援してくださっているみなさまでした。中にはランドネの尾瀬イベントに参加していただいた方も。いつも感じることですが、イベントを開催したこちら側がみなさまからのエネルギーたっぷりといただき、次の活動への活力となる。今回のイベントも、これからも頑張ろう!と思える一日となり、参加くださったみなさまには感謝しかありません。

そんなすばらしい参加者さまの中で、私に上毛新聞を手渡してくださった方がいました。私は群馬県出身なので、その文字がとっても懐かしい。その懐かしんで見た上毛新聞の一面トップには『500円目安 任意協力金 尾瀬「入域料」で県』と書かれていました。この文字を見て、“ついに始まる”そう思いました。

▲上毛新聞。尾瀬の記事が一面に掲載されている。

刻一刻と変わる尾瀬の状況。私は尾瀬が変化するたびに思うことがあります。それは“尾瀬の自然は何にも変わっていない、変化しているのは人間だけ”ということ。尾瀬や周辺地域の資料をたくさん読み、その歴史や先人たちに想いを馳せるとき、いまの尾瀬の状況を見たらみなさん何を思うだろうなぁと思わずにはいられません。

▲いまも昔も変わらずすばらしい、尾瀬の自然。

その昔は地元の人が魚釣りや猟で訪れる以外、その美しい尾瀬の自然を知る人はいなかった。そんな尾瀬はいまや癒しを求めにやってくる人、百名山を制覇したい人、写真を撮りたい人、などなど何万人と訪れる場所になっています。

▲さまざまな目的をもって尾瀬を訪れる人々。

泥だらけになって歩きにくかった湿原を、歩きやすくするために設置された木道は、いまや尾瀬を守るために整備されている。アクセスの悪かった時代、たまに山慣れた人などが尾瀬にやってきて泊まるだけだった簡易的な小屋が、いまではたくさんの宿泊者をできる限り快適にもてなす山小屋へと変化しました。

時代の流れとともに登山のあり方も、自然への接し方も変わった。

以前ビジターセンターで働いていたとき、尾瀬で長く働いたSさんが、ふと“木道も尾瀬の傷なんだよなぁ”と言ったことがありました。それまで木道は湿原を守るために大切だ、と当たり前に考えていた私は、その言葉にちょっと動揺。

▲長年尾瀬で働いたSさんが、“尾瀬の傷なんだよなぁ”と呟いたときにはちょっと驚いた。

でも確かに長い尾瀬の歴史から見れば、木道は人間側の都合で設置されている。湿原側から見たらどうなんだろう……と考えるひとつのきっかけとなりました。

こんなことを書いていると、「じゃあ、はぎわらさんは入域料に反対なんだ……」と思われるかもしれません。でも私は正直、どちら側でもない。本当に大切なことは、そのことの“根本を見る”ことにあると思っています。入域料がなぜ必要になったのかを一人ひとりが考え、その500円が何に使われるのかをしっかりと見守る。500円の入域料に賛否のようなかたちで反応するだけではなく、いま尾瀬が置かれている状況をしっかりと見据え、考えを深めていくことが大切だと思っています。

でも日常が忙しい人々にとって、これはとっても難しい。

▲燧ヶ岳の柴安嵓から見た尾瀬ヶ原の絶景。この貴重な自然を人が訪れながら未来につないでいくためには、たくさんのお金が必要。

だからこそ、これから本当に重要になってくるのは、私のようなInterpretationを行なう人々(それを行なっている自分が言うのもおこがましいのですが……)。尾瀬に関わった人々にしか、尾瀬の内側の事情はわからない。けれど、尾瀬に関わっていない立場の人の事情は、尾瀬から離れた人にしかわからない。

つまり、第三者の目線をもち、それぞれを“つなぐ”役割をもつ人が重要ということです。入域料のことにも、このことが言えると思っています。だからこそ入域料を導入するからには、さらに訪れる方々のことを理解し、尾瀬を知っていただくアプローチ方法を変え、尾瀬に何が足りていないのかを知ることが大切になってくるのだと思います。

尾瀬を取り巻く環境の変化は、私たち人間が作り出している。しかし、何も変わらない尾瀬のすばらしい自然を守っていきたい、という想いを行動に移し実行できるのは、たぶん人間にしかできません。

▲この素晴らしい尾瀬の自然は、彼らの大切な棲みかであることも忘れてはならない。

“人は自然を壊すことも、守ることもできる”

だからこそしっかりと訪れる方々に向き合って、これからもより一層Interpretationに力を入れていかなければ……。私を応援してくださる参加者の方にいただいた上毛新聞の記事から、こんなことを決意し、意志をより一層固めるのでした。

さて、今年は尾瀬を未来につなぐためのイベントを昨年よりも多く行ないます。これらのイベントをたくさんの方に活用していただき、まずは尾瀬を知る第一歩としていただくことができたら幸いです。

〈開催予定イベント〉
▶︎6月20日(土)、21(日)Oze Yoga@尾瀬沼ヒュッテ
▶︎7月18日(土)、19(日)、20(海の日)尾瀬のために…フェス
▶︎8月11(山の日)ツキノワグマについて知ろう!
▶︎月1回開催予定:予約制尾瀬のお話会
▶︎7月の平日開催予定:尾瀬をもっと好きになる!講座 ニッコウキスゲ・沼尻編
▶︎8月23日~24日開催予定:地質から見る尾瀬の植物と歴史 フィールドワークイベント
▶︎9月開催予定:尾瀬の天の川と星や宇宙をめぐる夜-第3夜-
▶︎9月〜11月開催予定:檜枝岐村で行う星空プログラム-天然プラネタリウムを尾瀬のふもと檜枝岐村で-

※詳細はOze Nature InterpreterのInstagramにてアップいたします!
Instagram@oze.nature

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PROFILE

HagiwaraMai

ランドネ / Oze Nature Interpreter

HagiwaraMai

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

HagiwaraMaiの記事一覧

尾瀬高校自然環境科の卒業生であり、尾瀬のビジターセンターや山小屋、ガイド団体で働いた経歴をもつ。現在は、尾瀬をこよなく愛するOze Nature Interpreterとして尾瀬とその周辺地域の知られざるストーリーを伝える活動をしている。

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