BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

パナソニック初の特定小型原動機付自転車「MU」登場!

こがない新モビリティー、「MU」が12月発売

免許不要でこがずに走れる、新時代の電動モビリティとしてMUが市場を切り開くか?

近年、都市部を中心に「短距離移動の効率化」が大きなテーマとなっている。高齢化社会の進展や公共交通網の縮小、さらには環境負荷軽減への意識の高まりを背景に、自転車や電動モビリティが再評価される流れが強まっている。

特に注目されているのが「特定小型原動機付自転車」(以下、特定原付)と呼ばれるカテゴリーだ。免許が不要で16歳以上なら誰でも利用でき、ナンバープレートや自賠責保険への加入を前提に、最高速度20km/hで走行可能な新しいモビリティとして、電動キックボードや小型電動バイク型モデルが次々と登場している。

パナソニック サイクルテックの新製品「MU」と稲毛敏明代表取締役社長執行役員

そうした潮流の中、パナソニック サイクルテックは2025年12月、同社初となる特定原付「MU(エムユー)」を発売する。長年にわたり電動アシスト自転車を手掛けてきた自転車メーカーの技術とノウハウを生かし、「くらし起点」の製品設計、安全性、そして充実したアフターサービスを備えた一台として送り出される。

松下幸之助は自転車店の丁稚で商いを学び、電気器具製作所を創業後、自転車用ランプを開発。1952年に現在のパナソニック サイクルテックに繋がるナショナル自転車工業を設立した。同社の自転車との関わりは原点でもあり、創業者の「電気屋らしい自転車を作れ」という教示に対する最新の回答がこのMUともいえる。

1980年国内第一号の電気自転車「Electric Cycle DG-EC2」(左)とMU(右)

特定小型原動機付自転車とは?

新しい交通手段のルールと制度

特定原付は、2023年に道路交通法の改正で新たに位置付けられた車両区分だ。その定義は次のとおりだ

  • 最高速度:20km/h以下
  • 車体サイズ:長さ190cm以下、幅60cm以下
  • モーター出力:0.6kW以下
  • 構造要件:AT機構、最高速度表示灯、制動装置、前照灯、方向指示器などを備えること
ウインカーのスイッチ。車道モード20㎞と歩道モード6㎞を選択する
ウインカーの点滅。車道モードではこのランプが緑色に点灯。歩道モードでは緑色の点滅となる

利用条件はシンプルで、免許は不要。ただし以下のルールを守る必要がある。

  • 利用できるのは16歳以上
  • ナンバープレートの取得が必須
  • 自賠責保険への加入が義務
  • ヘルメットは努力義務
  • 通行は原則「車道」
ナンバープレート、自賠責保険が必要となる

さらに、特定原付の中には例外的に歩道を通行できる「特例特定原付」がある。これは最高速度を6km/hに制限し、歩道で歩行者と共存できるよう設計された車両で、MUもその条件を満たしている

この新制度により、免許を持たない人や免許返納後の高齢者など、幅広い世代が自力で安全に移動できる手段として特定原付が急速に注目されている。

パナソニックならではの「くらし起点」設計。MUの特徴

乗りやすさを重視した自転車型デザイン

MUはキックボード型ではなく、着座式の自転車型を採用した。20インチの自転車タイヤにより、路面の起伏や段差にも強く、安定した走行が可能だ。

また、U字型のフレームはまたぎやすく、足つきの良さを実現。シートの高さ調整も容易で、身長141cmから乗車可能と幅広いユーザーに対応する

車道モードと歩道モード

加速はスムーズ。最高速度20㎞は、思っていた以上に速く感じる

MUは「車道モード(最高20km/h)」と「歩道モード(最高6km/h)」を切り替え可能。歩道を通行できる標識のある区間では歩道モードに設定することで、歩行者と共存した安全な移動が可能になる

坂道にも対応する加速度センサー

12度の坂道を登れる出力を持ちながら、加速度センサーによってパワーを制御し、坂道発進時のウィリーや急発進を防ぐ。都市部の坂道や郊外の起伏のある地形でも安心して利用できる

大容量バッテリーと急速充電

特徴的なユニットとステップ部。バッテリーは同社の電動アシスト自転車と共通の仕様

 

MUには、パナソニックの電動アシスト自転車と共通仕様の16.0Ah大容量バッテリーを搭載。1回の充電で約40kmの走行が可能で、容量の80%までを短時間で急速充電できる。バッテリーは簡単に取り外して自宅で充電できる点も利便性を高めている

安全性への取り組み ― 自転車メーカーの強み

特定原付は法律上、国土交通省の保安基準に適合する必要がある。パナソニックはそれに加え、フレーム疲労試験、塩水噴霧試験、塩水噴霧試験など独自の品質試験を実施している。

こうした厳しい検査によって、「毎日の足」として長期間安心して乗れる品質を保証している。

アフターサービス ― もしもの時の「あんしんサービス」

購入後の不安を解消するために、パナソニックは充実した保証と補償制度を用意した。

  • 製品保証:本体1年、フレーム・フォーク3年、駆動ユニット3年
  • バッテリー保証:商品登録で3年間保証
  • 盗難補償優遇制度:購入から3年以内に盗難に遭った場合、車体価格の30%+組立手数料で新車を購入可能
  • 延長保証(オプション):保証を2年間延長可能
  • バッテリー盗難補償(オプション):盗難時70%を補償
  • ロードサービス(オプション):走行不能時に搬送対応

これらの制度は、自転車販売店のネットワークを活用してサポートされ、初めて特定原付を購入する人でも安心できる内容になっている。

「MU」が切り拓くか、新移動スタイル

パナソニックのMUは、同社が長年培ってきた自転車開発の技術と安心の販売・サポート網を基盤にした、くらしに寄り添う特定原付。

免許不要で誰もが扱える手軽さに加え、坂道や段差に強い自転車型の安定性、大容量バッテリーによる利便性、そして充実した保証サービスは、これから特定原付を初めて選ぶ人々にとって安心材料となる。

パナソニックの試算によれば、2035年には電動アシスト自転車と特定原付を合わせた保有台数は約946万台に達するとされている。これは2025年比で200%の成長を見込む数字であり、MUの登場はその市場拡大を牽引する存在となる可能性もあるだろう。

またそのためには、特定小型の安全な運用について、正しい知識と交通マナーを啓蒙していく必要がある。パナソニックでは、交通安全の「意識づくり」に関しても、啓発活動を実施。詳しく解説したサイト「まるわかり! 特定小型原動機付自転車」なども公開している。また大阪府警察と同社が製作したハンドブックは、以下からダウンロードできる。

特定小型原動機付自転車安全利用ハンドブック

スペックと価格

  • 品名:MU(エムユー)
  • 品番:BE-TMU011
  • タイヤサイズ:20×2.125HE
  • 質量:24kg
  • 全長/全幅:1,610mm / 585mm
  • モーター出力:250W
  • バッテリー容量:16.0Ah(リチウムイオン)
  • 走行距離:約40km(1充電)
  • 最高速度:車道モード20km/h、歩道モード6km/h
  • カラー:シャインライトグリーン/パールジェムホワイト/マットソイルベージュ(いずれもブラックとのツートーン)
  • 価格:23万4000円(税込)
  • 発売日:2025年12月上旬
  • 製品紹介サイト https://cycle.panasonic.com/products/mu/

 

SHARE

PROFILE

eBikeLife編集部

eBikeLife編集部

電動アシストスポーツ自転車、eバイクの総合情報。選び方からフルカタログ、旅行&キャンプなど楽しみ方、通勤&通学など使い方。注目モデルインプレなどまるごと分かる!

eBikeLife編集部の記事一覧

電動アシストスポーツ自転車、eバイクの総合情報。選び方からフルカタログ、旅行&キャンプなど楽しみ方、通勤&通学など使い方。注目モデルインプレなどまるごと分かる!

eBikeLife編集部の記事一覧

No more pages to load