
ボルボ史上最小のEVがゴルフカーに最適な理由 EX30クロスカントリー試乗記|BEST GOLF CARS & GOLF SUVS
EVEN 編集部
- 2025年10月22日
BEST GOLF CARS & GOLF SUVS
今乗るべきクルマをEVEN編集部とゴルフ大好きモータージャーナリストの塩見智氏が考える連載企画。伝統のシリーズ名を冠した「ボルボ」史上最小の電動SUV『EX30クロスカントリー』をゴルファー目線でチェックしてみた。

SPECIFICATIONS
- VOLVO EX30 Cross Country Ultra Twin Motor Performance
- 全長×全幅×全高 4235×1850×1565mm
- 車両重量 1880kg
- 電動機(PS/N・m) フロント156/200、リア272/343
- システム総出力/トルク 428PS/543N・m
- 一充電走行距離(WLTC) 500km
- 駆動方式 4輪駆動
- 車両本体価格(税込) 6490000円~
テスラやBYDなどがEV市場を席巻する中、ボルボはレガシーメーカーの中で一早く電動化に取り組んできました。北欧というお国柄もありますが、親会社が国を挙げてEV推しの中国ジーリー社傘下の企業であることも理由でしょう。中国の電気自動車に関する豊富なリソースを活用できるわけです。

今回紹介するEX30は、そんなボルボの最新にしてボルボ史上最小のEV専用SUVに位置づけられるモデルです。今回、本作を採り上げたのは、本作が今後のボルボの方向性を示していると感じるからです。
米国テスラの影響が色濃い、合理的なクルマ作りになった印象。

ボルボといえば、北欧家具に代表されるようにデザイン性重視、寒冷地なので手袋をしていても操作できるスイッチ類の確保などが象徴的でしたが、本作ではそうした価値観と決別し、ほぼ全てをタッチパネルへ集約、
電動車の価値観へ舵を切りました。
電動車専用のプラットフォームを採用しているため、エンジンのスペースを考慮する必要がなく、コンパクトながら室内空間は広く確保されています。バッテリー容量を大きく取れるので、フル充電での航続可能距離はWLTCで500kmを実現。日帰りゴルフの往復なら、ほぼ充電の必要がありません。
それでいて、本作は前後デュアルモーターの全輪駆動で、下手なスポーツカー以上の動力性能を備えています。とはいえ、細部にはボルボの哲学が見てとれます。ボルボといえば、かつては流木を用いた木目の内装「ドリフトウッドパネル」も人気でしたが、
本作では廃プラスチックや天然素材、バイオ由来素材など環境に配慮しながらも、手触りや座り心地が良く、手入れも容易な設えですし、電動パワーシートのスイッチは四角いノブ一つで8種類の調整が可能など、合理的でありながら、機能とデザインが融合したまさに北欧デザインです。

加えてボルボといえば安全性。
過去、自動車の歴史においてボルボが安全でなかったことはありません。
衝突被害軽減ブレーキ、運転支援のACCも優秀です。しかも本グレードのクロスカントリーは車高が高く悪路の走破性を向上させた一方で、
都会のタワーパーキングも意識した車高に抑えられている。日本の交通事情も意識したサイズ感に、BEVならではのスムーズさと静粛性に盤石な安全性。洒脱なツーサムにベストな一台だと思います。
ツーサムラウンドの足として必要十分なスペースを確保
荷室容量は318L。コンパクトSUVゆえ、8.5inchキャディバッグはそのまま収まらず、60:40分割可倒の後席を倒して収納。荷室床面は深さを調整し容量を拡大可能。フロントボンネット下にも小さな収納「フランク」を用意している。

荷室寸法
- 奥行 710mm
- 幅 990mm
- 高さ 580mm
- 床面高さ 820mm
- 荷室容量 318L
- MAX 3BAGS
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- EVEN
- CREDIT :
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写真○銭田豊裕(OWL) 文○藤井順一
取材強力○東千葉カントリークラブ【アコーディア・ゴルフ】☎0475-54-2681
問ボルボ・カスタマーセンターa0120-55-8500
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PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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