
インナーグローブの選び方|登山初心者の女性が快適になる薄手グローブ5選

FUNQスタッフ
- 2025年10月22日
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登山を始めたばかりの女性の中には、「山の天気は変わりやすいって聞くけど、どんな手袋を持っていけばいいの?」「スマホで写真を撮りたいけど、いちいち手袋を外すのは面倒……」といった悩みを持つ方も多いのではないでしょうか。特に、汗で手が濡れて逆に冷たくなってしまう「汗冷え」は、体力を奪う原因にもなります。
この記事では、そんな登山初心者女性の悩みを解決する「インナーグローブ」に焦点を当てます。インナーグローブの基本的な選び方から、編集部が厳選した最新のおすすめモデル5選、さらには購入前に知っておきたいQ&Aまで、分かりやすく解説します。
この記事を読めば、あなたにぴったりの一枚が見つかり、次の登山がもっと安全で快適になるはずです。
失敗しないインナーグローブの選び方
インナーグローブは、ただ暖かいだけでなく、登山中の快適さを左右する重要なアイテムです。ここでは、特に登山初心者の女性が注目すべき3つのポイントを解説します。
「素材」で選ぶ|汗冷えを防ぐ保温性と速乾性がカギ
登山中の手は意外と汗をかきます。その汗が冷えることで、指先の感覚がなくなったり、不快感を感じたりするのが「汗冷え」です。これを防ぐために、インナーグローブの素材選びは最も重要です。
- メリノウール: 羊毛の中でも最高級とされる素材です。最大の特徴は、優れた保温性と調湿性。汗をかいても水分を吸収し、ゆっくりと発散させるため、急激な温度変化を防ぎ、濡れても冷たさを感じにくいのが魅力です。天然の抗菌防臭効果があるため、長時間使用しても臭くなりにくいのも嬉しいポイントです。
- 化学繊維(ポリエステルなど): 速乾性と耐久性に優れているのが特徴です。汗を素早く吸い上げて生地の外へ発散させるため、常にサラサラとした着け心地を保てます。濡れてもすぐに乾くので、休憩中や雨天時にも安心です。
「フィット感」で選ぶ|操作性を左右する最適なサイズ
インナーグローブは、アウターグローブと重ねて使うことも想定されるため、手にぴったりとフィットするサイズを選ぶことが大切です。サイズが大きすぎると、生地が余ってしまい、カメラやスマートフォンの操作がしにくくなります。また、指先に隙間ができると、そこから熱が逃げてしまい、保温効果が半減してしまいます。
多くのブランドでは、女性向けのサイズ(SやXS)や、男女兼用のモデルを展開しています。購入前には、必ず公式サイトなどでサイズ表を確認し、自分の手のサイズ(手囲いや手長)を計測してから選ぶようにしましょう。少し面倒に感じるかもしれませんが、この一手間が登山の快適さを大きく向上させます。
「機能性」で選ぶ|スマホ対応はマスト機能
今や登山中の写真撮影や地図アプリの確認にスマートフォンは欠かせません。そのたびにグローブを外していては、手が冷えるだけでなく、落下の危険性もあります。
そこで必ずチェックしたいのがタッチスクリーン対応機能です。多くのモデルでは、親指や人差し指の先端に特殊な導電性素材が使われており、グローブを着けたままスマートフォンの操作が可能です。商品を選ぶ際には、パッケージや公式サイトの商品説明に「スマホ対応」「タッチスクリーン対応」といった表記があるかを確認しましょう。この機能があるだけで、登山中の利便性は格段に向上します。
編集部が厳選!インナーグローブおすすめ5選
ここからは、選び方のポイントを踏まえ、登山初心者女性におすすめの最新インナーグローブを5つ紹介します。機能性やデザイン、価格のバランスを考慮して厳選しました。
1. finetrack(ファイントラック) メリノスピングローブ|天然素材と化繊のいいとこどり!
高品質なメリノウールと、速乾性に優れたナイロンを組み合わせたハイブリッド素材「メリノスピン®」を採用したグローブです。メリノウールが持つ天然の保温性や調湿性、防臭効果と、化学繊維の速乾性や耐久性という、両方のメリットを兼ね備えています。特に、汗をかいた後の乾きの速さは特筆すべき点です。素手のようなフィット感を追求した独自パターン「Bare Hand®」を導入。タッチスクリーン対応で、登山中のあらゆるシーンで快適な操作をサポートします。
項目 | 詳細 |
ブランド | finetrack |
商品 | メリノスピングローブ |
価格 | ¥6,710(税込) |
公式サイト | https://www.finetrack.com/c/accessory/acce-glove/FGU0221 |
2. MILLET(ミレー) ウール インナーグローブ II|手に優しいウール100%の定番モデル
保温性と調湿性に優れたメリノウール100%素材を使用した、クラシックなインナーグローブです。天然素材ならではの柔らかな肌触りと、優れた暖かさが特徴。シンプルなデザインでフィット感が良く、アウターグローブとの重ね着に最適です。手首部分は長めのリブ仕様になっており、冷気の侵入をしっかりと防ぎます。人差し指と親指はタッチスクリーンに対応。比較的手に取りやすい価格も魅力で、初めてインナーグローブを購入する方におすすめのモデルです。
項目 | 詳細 |
ブランド | MILLET |
商品 | ウール インナーグローブ II(ユニセックス) |
価格 | ¥3,960(税込) |
公式サイト | https://www.millet.jp/c/men/gloves/MIV01922 |
3. MAMMUT(マムート) Stretch Glove|素肌のようなフィット感が魅力
その名の通り、非常に高いストレッチ性が特徴のグローブです。リサイクルナイロンとスパンデックスを使用したストレッチフリースを採用しており、手に吸い付くようにフィットするため、まるで素手のような感覚で細かな作業ができます。インナーグローブとして使った際も、ごわつきが少なく、アウターグローブの操作性を損ないません。薄手ながら適度な保温性もあり、春から秋にかけてのハイキングでは単体での使用も可能。またタッチスクリーン対応で、手袋を着けたままスマートフォンを操作できます。
項目 | 詳細 |
ブランド | MAMMUT |
商品 | Stretch Glove |
価格 | ¥7,150(税込) |
公式サイト | https://www.mammut.jp/items/1190-05785 |
4. OUTDOOR RESEARCH(アウトドアリサーチ) ウィメンズ ヴィガーライトウェイトセンサーグローブ|体温を調節する次世代フリース
「ActiveTemp™」という温度調節機能を持つ独自のフリース素材を使用した、女性専用設計のグローブです。吸湿性や速乾性、通気性に優れ、オーバーヒートや汗冷えを防ぎます。薄手で軽量ながら、しっかりとした保温性も確保。指先や手のひらのシリコンプリントグリップ、タッチスクリーン対応など、細部にわたって使いやすさが追求されています。活動量の変化が大きい登山において、理想的なパフォーマンスを発揮してくれる一着です。
項目 | 詳細 |
ブランド | OUTDOOR RESEARCH |
商品 | ウィメンズ ヴィガーライトウェイトセンサーグローブ |
価格 | ¥5,720(税込) |
公式サイト | https://aandfstore.com/products/19845953 |
5. NEUTRALWORKS.(ニュートラルワークス.) ピレウス/グローブ|一枚でも暖かい万能モデル
軽くふんわりとした生地感のポリエステルとポリウレタンを混紡したフリース素材した、薄手のグローブです。行動中に汗をかいても蒸れにくく、快適な状態を維持できます。裏地には毛足が長めのフリース素材を使用しており、肌触りが良く、単体で着用しても十分な暖かさを提供します。親指と人差し指は指先フードを外せる仕様で、スマートフォンなどの操作に優れます。インナーグローブとしてだけでなく、春や秋の涼しい時期にはこれ一枚で行動できるため、非常に汎用性の高いモデルです。
項目 | 詳細 |
ブランド | NEUTRALWORKS. |
商品 | ピレウス/グローブ(ユニセックス) |
価格 | ¥9,900(税込) |
公式サイト | https://www.goldwin.co.jp/ap/item/i/m/KSU72309 |
インナーグローブ選びのよくある質問
ここでは、インナーグローブを選ぶ際に多くの人が抱く疑問について、Q&A形式でお答えします。
Q1. インナーグローブは本当に必要ですか?普通の薄手の手袋ではだめですか?
A1. 登山の快適性と安全性を高めるために、専用のインナーグローブを持つことを強くおすすめします。
普通のファッション用手袋と登山用インナーグローブの最大の違いは、汗を処理する能力にあります。登山では、普段の生活では考えられないほど汗をかきます。綿などの素材は汗を吸うと乾きにくく、気化熱で体温を奪い「汗冷え」の原因となります。
一方、登山用インナーグローブは、メリノウールや高機能化学繊維を使用しており、汗を素早く吸収・発散させることで肌面をドライに保ちます。これにより汗冷えを防ぎ、低体温症のリスクを軽減します。また、アウターグローブと重ねて使うことで空気の層が生まれ、保温性が格段に向上します。快適なだけでなく、安全のためにも専用品を選ぶ価値は十分にあります。
Q2. ウールと化学繊維、どちらの素材がおすすめですか?
A2. それぞれに長所と短所があるため、何を重視するかによっておすすめは変わります。
どちらか一方が絶対的に優れているわけではありません。あなたの登山スタイルや汗のかきやすさに合わせて選ぶのがベストです。
項目 | メリノウール | 化学繊維(ポリエステル等) |
---|---|---|
保温性 | ◎(濡れても暖かい) | 〇(濡れると低下しやすい) |
速乾性 | 〇(乾きはやや遅い) | ◎(非常に速い) |
着け心地 | ◎(柔らかい) | 〇(製品による) |
防臭効果 | ◎(天然の効果) | △(加工が必要) |
耐久性 | 〇 | ◎ |
汗をかきにくい方や、休憩中の暖かさを重視する方には、保温性と防臭効果に優れたメリノウールがおすすめです。
一方で、汗を非常にかきやすい方や、濡れた後の乾きの速さを重視する方には、化学繊維が向いています。両方の良いところを合わせたハイブリッド素材も良い選択肢です。
Q3. インナーグローブのお手入れ方法は?洗濯機で洗えますか?
A3. ほとんどの製品は家庭で洗濯可能ですが、必ず洗濯表示を確認してください。
インナーグローブは直接肌に触れるため、汗や皮脂で汚れます。こまめにお手入れすることで、機能性を長く保つことができます。
- 洗濯前の確認: まず、グローブの内側についている洗濯表示タグを必ず確認します。「洗濯機可」「手洗いのみ」などの指示に従ってください。
- ウール素材の場合: おしゃれ着用の中性洗剤を使用し、洗濯機の「手洗いコース」や「ドライコース」などの弱水流で洗うのが基本です。縮みを防ぐため、乾燥機の使用は絶対に避けてください。形を整えてから、風通しの良い日陰で平干しするのが理想です。
- 化学繊維の場合: 比較的丈夫ですが、柔軟剤や漂白剤は撥水性や吸汗性を損なう可能性があるため、使用を避けましょう。こちらも乾燥機の使用は避け、日陰で干すのがおすすめです。
正しいお手入れが、お気に入りのグローブを長持ちさせる秘訣です。
まとめ
今回は、登山初心者女性におすすめのインナーグローブについて、選び方から具体的な商品まで詳しく解説しました。最後に、この記事の要点を3つにまとめます。
- 素材が最重要: 汗冷えを防ぐために、「メリノウール」か「高機能化学繊維」を選びましょう。
- フィット感を確認: 操作性と保温性を高めるために、自分の手に合ったサイズを選びが大切です。
- スマホ対応は必須: 写真撮影や地図の確認をスムーズに行うために、タッチスクリーン対応機能は必ずチェックしましょう。
インナーグローブは、登山の快適性と安全性を大きく向上させてくれる縁の下の力持ちです。この記事を参考に、あなたにぴったりの一枚を見つけて、これからの登山をもっと楽しんでください。
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