
【2025年】レディース登山ベストの選び方&人気おすすめ12選

FUNQスタッフ
- 2025年09月28日
INDEX
「登山中にちょっと肌寒いけど、ジャケットを着ると暑すぎる…」
「ザックを下ろさずに水分補給やスマホの確認がしたい!」
そんな悩みを抱える登山好きの女性は多いのではないでしょうか。その両方の悩みを解決してくれるのが、実は「登山用ベスト」です。この記事では、登山の快適性を劇的に向上させる2種類のベスト(ウェア型・バックパック型)について、それぞれの選び方を徹底解説します。長年の登山メディアでの執筆経験を活かし、2025年の最新モデルの中から、初心者から上級者まで満足できるおすすめのレディースベスト12選を厳選しました。この記事を読めば、あなたにぴったりの一枚が見つかります。
【監修】スタイリスト 東 美穂
本記事は、アウトドア専門誌『ランドネ』などでも活躍し、登山歴10年以上のスタイリスト東美穂さんの監修のもとで作成しました。豊富な経験を活かし、登山に必要なウェアや道具のアイテム選びを解説します。
登山用レディースベストの選び方、3つの重要ポイント
登山用ベストと一言でいっても、実は大きく分けて2つのタイプが存在します。まずはその違いを理解し、それぞれのタイプに合った選び方のポイントを押えることが、失敗しないベスト選びの第一歩です。
ポイント1. まずは2つのタイプを知ろう!「ウェア型」と「バックパック型」の違い
最初に、あなたが探しているベストがどちらのタイプかを明確にしましょう。目的が全く異なるため、ここを間違えると登山の快適さが大きく損なわれる可能性があります。
- ウェア型ベスト(服装)
目的: 体温調節。体の中心部(体幹)を冷えから守りつつ、腕周りの動きを妨げないのが最大の特徴です。フリースやダウン、化繊インサレーションなどの素材で作られています。行動中に「ジャケットだと暑い、でも脱ぐと肌寒い」という微妙な気温の変化に対応するのに最適です。 - バックパック型ベスト(ザック)
目的: 荷物の運搬とアクセスの向上。トレイルランニング用のザックから発展したもので、ベストのように体にフィットさせ、荷物の揺れを最小限に抑えます。ショルダーハーネス部分にボトルやスマホ、行動食などを収納できるポケットが豊富にあり、ザックを下ろさずに行動できるのが魅力です。
ポイント2.【ウェア型】ベストは「素材」で選ぶ
ウェア型ベストを選ぶ際は、どの季節に、どんな山の楽しみ方をするかに合わせて3つの主要な素材から選ぶのが基本です。
素材の種類 | メリット | デメリット | おすすめのシーン |
---|---|---|---|
フリース | 通気性が高い、濡れても乾きやすい、手入れが楽 | 防風性が低い、かさばりやすい | 春~秋の行動着、汗をかくアクティブな登山 |
ダウン | 非常に軽く、保温性が高い、コンパクトになる | 水濡れに弱く、濡れると保温力がほぼなくなる | 秋~冬の休憩時や山小屋での防寒着、寒がりな方 |
化繊インサレーション | 水濡れに強く、濡れても保温性が落ちにくい | ダウンに比べると重く、かさばる傾向がある | 汗や雨で濡れる可能性があるシーン、オールシーズン |
専門用語解説:フィルパワー(FP)
ダウンの品質を示す単位で、「1オンス(約28.4g)のダウンがどれだけ膨らむか」を数値化したものです。数値が高いほど、少ない量で多くの空気を含むことができるため、軽量で保温性が高いことを意味します。一般的に600〜700FPが良質、700FP以上が高品質とされています。
ポイント3.【バックパック型】ベストは「容量」と「フィット感」で選ぶ
バックパック型ベストは、ザックの一種です。そのため、日帰りなのか、どれくらいの荷物を持つのかで必要な容量が変わります。また、揺れにくさを追求するため、フィット感が何よりも重要です。
容量(L:リットル)で選ぶ
- 5L~8L: 日帰りの低山ハイクや、荷物を切り詰めたスピードハイクに最適です。レインウェア、水分、行動食、ファーストエイドキットなど、必要最低限の装備を収納できます。初心者が最初に選ぶのにもおすすめです。
- 10L~12L: 防寒着やクッカーなど、少し荷物が増える日帰り登山や、山小屋泊に対応できる容量です。収納力と動きやすさのバランスが良く、中級者に人気があります。
フィット感で選ぶ
女性の体は男性と骨格や体つきが異なります。そのため、必ず「レディースモデル」または女性向けのサイズ展開があるモデルを選ぶようにしましょう。特に以下の点を確認することが重要です。
- チェストストラップの位置: ストラップが胸の快適な位置に調整できるか。
- ショルダーハーネスの形状: 肩や胸への圧迫感がないか。
- サイズ展開: S/M/Lなど、自分の体格に合ったサイズが選べるか。
可能であれば、店舗で実際に試着し、少し重りを入れてフィット感を確かめてみることを強くおすすめします。
編集部が厳選!登山用ベスト最新おすすめ12選
ここからは、上で解説した選び方を基に、登山メディア編集部が2025年の最新情報から厳選したおすすめのレディースベストを「バックパック型」「ウェア型」に分けてご紹介します。
【バックパック型ベスト】おすすめ3選
1. Salomon (サロモン) ADV SKIN 12 W
揺れないフィット感で大人気の定番モデル
バックパック型ベストといえば、まず名前が挙がるのがサロモンのADV SKINシリーズです。その中でも12Lの容量を持つこのレディースモデルは、日帰り登山から長距離のトレイルランニングまで、幅広いアクティビティに対応する汎用性の高さが魅力です。
最大の特徴は、「SensiFit™」構造による身体を包み込むようなフィット感。伸縮性の高いソフトな素材が身体の動きに追従し、荷物の揺れを極限まで抑制します。女性の体型に合わせてフラスク(給水ボトル)の収納位置を低めに設定するなど、細やかな配慮が嬉しいポイントです。フロントには500mlのソフトフラスク2本が付属しており、購入後すぐに行動中の水分補給システムを構築できます。豊富なポケット配置も秀逸で、行動食やスマートフォン、ウィンドシェルなどをザックを下ろすことなく簡単に出し入れ可能です。まさに「着るザック」と呼ぶにふさわしい、完成度の高い一着です。
ブランド | Salomon (サロモン) |
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商品 | ADV SKIN 12 W |
価格(参考) | ¥19,800(税込) |
2. PaaGo WORKS (パーゴワークス) RUSH 10
独自の高重心設計が生む、究極の一体感
「これまでにない最高のフィット感」を目指して開発された、日本発のアウトドアブランド・パーゴワークスの人気モデルです。ユニセックスモデルでありながら、独自の調整機能により多くの女性ユーザーからも高い評価を得ています。容量は合計10Lで、日帰り登山に最適なサイズです。
最大の特徴は、荷物を背中の高い位置で背負う「高重心設計」にあります。これにより、荷物の重さが肩甲骨の間に乗り、体幹で支える感覚で背負えるため、実際の重量よりも軽く感じられ、長時間の行動でも疲れにくいのが魅力です。また、体格に合わせてショルダーハーネスの取り付け位置を上下に変更できる独自の調整機能により、性別や体型を問わず、驚くほどの一体感を得られます。アクセスしやすい大型のフロントポケットや、着脱可能なバックパネルなど、日本のユーザーならではの視点で作られた使い勝手の良さも光ります。
ブランド | PaaGo WORKS (パーゴワークス) |
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商品 | RUSH 10 |
価格(参考) | ¥17,600(税込) |
3. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) アイビス10
初めての一着にも最適なニュースタンダード
これからベスト型バックパックを試してみたい、という方に特におすすめしたいのが、この「アイビス10」です。レースにも対応できる本格的な機能を持ちながら、直感的に使えるシンプルな設計で、幅広いユーザーにフィットします。容量は11Lと、日帰り登山に必要十分な装備をしっかり収納できます。
素材には、軽量で耐久性に優れた100デニールのリサイクルROBIC®ナイロンを使用。フィット感の高いベストタイプでありながら、ショルダーハーネスの長さ調整が簡単に行えるため、ウェアの厚みが変わってもすぐに体に合わせることが可能です。また、位置調整と取り外しが可能な2本のチェストストラップが、行動中の揺れを効果的に抑えます。初めてのベスト型パックに求められる「フィット感の高さ」「使いやすさ」「十分な収納力」をバランス良く備えた、新しいスタンダードモデルです。
ブランド | THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) |
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商品 | アイビス10 |
価格(参考) | ¥17,600(税込) |
【ウェア型ベスト】おすすめ9選
4. Arc’teryx (アークテリクス) Atom Vest Women’s
一枚あると必ず役立つ、超万能化繊ベスト
「迷ったらコレ」と言えるほど、圧倒的な人気と信頼性を誇るのがアークテリクスのAtomシリーズです。このベストは、濡れても保温性が落ちにくい独自開発の化繊インサレーション「コアロフト™ コンパクト」を60g/m²封入。軽量で暖かく、適度な通気性も備えているため、行動中のミッドレイヤー(中間着)として非常に優秀です。
アウターを羽織ってもごわつきにくい計算された立体裁断は、さすがアークテリクスといったところ。春や秋にはTシャツの上のアウターとして、冬にはシェルの下の中間着として、一年を通して活躍するシーンが非常に多い、まさに「万能」な一着です。
ブランド | Arc’teryx (アークテリクス) |
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商品 | Atom Vest Women’s |
価格(参考) | ¥34,100(税込) |
5. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) ベントリックスベスト(ユニセックス)
“呼吸する”次世代の保温着
停まっている時は暖かく、動き出すと熱を放出する「アクティブインサレーション」の代表格が、このベントリックスベストです。最大の特徴は、中綿に設けられた無数のスリット。体の動きに合わせてこのスリットが開閉し、衣服内の熱や蒸れを自動的に調整してくれる、まさに“呼吸する”ような機能を持っています。
これにより、登りで汗をかいても蒸れにくく、休憩で体が冷えるのも防いでくれるため、行動中のウェアの着脱回数を大幅に減らすことが可能です。生地には通気性とストレッチ性の高い軽量ナイロンを使用しており、動きやすさも抜群。登山やバックカントリースキーなど、運動と停止を繰り返すアクティビティで最高のパフォーマンスを発揮します。ユニセックスモデルなので、サイズ選びは慎重に行うことをおすすめします。
ブランド | THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) |
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商品 | ベントリックスベスト(ユニセックス) |
価格(参考) | ¥27,500(税込) |
6. Teton Bros. (ティートンブロス) Wool Highloft Reversible Vest
最新技術で蘇る、懐かしくも新しい一着
日本のフィールドを知り尽くしたアウトドアブランド、ティートンブロスが、1990年代に人気を博したスタイルを最新技術でリバイバルさせたモデルです。最大の特徴は、保温性と通気性に優れた「Wool Highloft」面と、防風性のあるナイロン面を使い分けられるリバーシブル仕様であること。
ウールハイロフトは、ウールと化繊のハイブリッド素材で、高い保温性を持ちながらウール本来の調湿機能で蒸れを防ぎます。風が穏やかな時はこちらを表に。風が強くなってきたらナイロン面を表にすることで、冷気の侵入を効果的に防げます。レトロな雰囲気のデザインは、山だけでなく普段のコーディネートにも取り入れやすいでしょう。一枚で二役をこなし、機能性とファッション性を両立させたい方におすすめです。
ブランド | Teton Bros. (ティートンブロス) |
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商品 | Wool Highloft Reversible Vest |
価格(参考) | ¥27,500(税込) |
7. Marmot (マーモット) Mesa Vest (メサベスト)
通気性と保温性を両立した高機能インサレーション
高機能素材「Pertex® Quantum Air」を採用した、マーモットのインサレーションベストです。この生地は軽量で柔らかく、一般的なナイロン生地の約25倍という優れた通気性を誇ります。それでいて、非常に高いレベルの耐水性も実現しているのが特徴です。
中綿にはシート状の素材に無数の穴を設けた高性能素材を使用。活動時に体内から出る水蒸気を適度に逃がし、抜群の通気性を確保しながら、高い保温性を両立させています。アウトドアシーンはもちろん、デイリーにも使える汎用性の高いデザインも魅力。ユニセックスモデルで、男女問わず着用いただけます。
ブランド | Marmot (マーモット) |
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商品 | Mesa Vest (メサベスト) |
価格(参考) | ¥19,800(税込) |
8. and wander (アンドワンダー) alpha direct vest
デザインと機能が融合した行動保温着
洗練されたデザインで山と街をシームレスに繋ぐアンドワンダーから、画期的なアクティブインサレーションベストの登場です。素材には、裏地を必要とせず、中綿が直接肌に触れる構造の「POLARTEC® ALPHA DIRECT」を採用。これにより、驚異的な軽さと通気性を実現しています。
保温性を確保しながら、身体を動かすことによって発生する熱や汗をスムーズに放出するため、行動中も快適な状態をキープ。風を受けやすい前身頃には防風性の高いナイロン生地を配置し、冷えを防ぎます。カラーレスのすっきりとした首元は、シャツやフード付きのウェアとの重ね着にも最適。ハイスペックな機能性と都会的なデザインが融合した、アンドワンダーらしい一着です。
ブランド | and wander (アンドワンダー) |
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商品 | alpha direct vest |
価格(参考) | ¥30,800(税込) |
9. Columbia (コロンビア) ウィメンズ アーチャーリッジIVベスト
柔らかさとデザインで楽しむマルチフリース
軽量で暖かなボア素材を採用した、コロンビアの定番フリースベストです。今シーズンは特に柔らかさにこだわり、さっと気楽に羽織れる仕様に仕上がっています。裏地は滑らかな質感のポリエステル素材で、袖通しもスムーズです。
スポーティーな配色の切り替えデザインがアクティブな雰囲気をプラスし、登山のコーディネートのアクセントになります。シルエットは重ね着しやすい、すっきりとしたレギュラーフィット。ハンドポケットも備え、アウトドアから日常までマルチに活躍するため、一枚持っていると重宝する便利なアイテムです。
ブランド | Columbia (コロンビア) |
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商品 | ウィメンズ アーチャーリッジIVベスト |
価格(参考) | ¥19,800(税込) |
10. MAMMUT (マムート) クラッグ インサレーション ベスト Crag IN Vest Women
リサイクル素材から生まれた、環境に優しい高機能ベスト
マムート独自の革新的なインサレーション「Mammut LOOPINSULATION」を採用した、環境配慮型の高機能ベストです。この特殊な合成繊維は、リサイクルされたクライミングロープの切れ端を材料としており、氷点下でも確かな保温性と快適さを発揮します。
アウター素材にも耐風・撥水性を備えたリサイクル素材を使用し、必要なプロテクションを提供。ジッパー付きのサイドポケットやフィット感を高める伸縮性の裾を備え、登山での使い勝手も抜群です。製品全体を通して環境負荷を抑える、マムートの責任ある製造姿勢を体現した一着であり、サステナビリティを重視する方にもおすすめです。
ブランド | MAMMUT (マムート) |
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商品 | クラッグ インサレーション ベスト Crag IN Vest Women |
価格(参考) | ¥24,200(税込) |
11. MILLET (ミレー) アルファ ライト ベスト
行動中も蒸れない、高通気アクティブインサレーション
保温性と優れた通気性を両立する中綿「ポーラテック アルファ™」を採用した、ミレーの定番アクティブインサレーションベストです。表地・裏地ともに通気性の高いニット素材を使用することで、行動中のヒートアップや蒸れを効果的に防ぎ、快適な状態を維持します。
ソフトでストレッチ性が高く、快適な着心地も魅力。軽量で圧縮性にも優れるため、少し肌寒い時にさっと羽織る保温着としてザックに忍ばせておくのに最適です。2つのチェストジップポケットも便利で、他の高通気ジャケットと組み合わせることで、春から厳冬期まで幅広いアクティビティに対応できます。
ブランド | MILLET (ミレー) |
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商品 | アルファ ライト ベスト |
価格(参考) | ¥16,500(税込) |
12. AXESQUIN ELEMENTS (アクシーズクインエレメンツ) オクタライニングのベスト
一年中使える、軽ふわアクティブインサレーション
見た目はシンプルですが、非常に通気性の高いシェルに、帝人が開発した画期的な素材「Octa」をライニングした、軽くてふわふわのアクティブインサレーションベストです。Octaは従来のポリエステル繊維の約半分の軽さで、汗を素早く吸い上げて拡散。繊維のすき間にデッドエアーを溜め込むことで、保温性と通気性という相反する機能を高いレベルで両立しています。
寒い時期の行動着から、暖かい時期の休憩時の汗冷え防止まで、一年中活躍します。重ね着しやすいラウンドネックや、着脱を容易にする両脇のジッパーなど、日本のブランドらしい細やかな配慮も魅力です。バックパックの隙間に滑り込ませておけば、いつでも頼りになる一枚です。
ブランド | AXESQUIN ELEMENTS (アクシーズクインエレメンツ) |
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商品 | オクタライニングのベスト |
価格(参考) | ¥24,200(税込) |
登山用ベスト選びのよくある質問(Q&A)
ここでは、登山用ベスト選びのよくある質問についてQ&A形式でお答えしていきます!
Q1. そもそも登山にベストは必要ですか?
A. 必須装備ではありませんが、あると登山の快適性が格段に向上する便利なアイテムです。
特にウェア型のベストは、日本の山のように天候や気温が変わりやすい環境で、非常に効果的な体温調節レイヤーとなります。「ジャケットを脱ぐと寒いが、着ると汗をかく」というジレンマを解消してくれます。腕の動きが自由になるため、半袖や長袖Tシャツとの組み合わせで、春から秋まで長い期間活躍します。
バックパック型のベストは、特に水分補給の頻度が高い夏場や、スピーディーに山を楽しみたい方におすすめです。ザックを下ろす手間が省けるだけで、行動のペースを維持しやすくなり、結果的に体力の消耗を抑えることにも繋がります。
Q2. 登山用ベストの価格相場は?安くても大丈夫?
A. 価格は素材や機能によって大きく異なりますが、信頼できるアウトドアブランドから選ぶことをおすすめします。
価格の目安は以下の通りです。
- ウェア型フリースベスト: 10,000円~30,000円
- ウェア型化繊・ダウンベスト: 15,000円~35,000円
- バックパック型ベスト: 15,000円~25,000円
安価なノーブランド品もありますが、登山用として販売されているものは、縫製の強さ、素材の耐久性、軽量性、汗をかいた際の快適性などが考慮されています。特に命に関わるアウトドアアクティビティでは、信頼性が担保されたブランドの製品を選ぶことが、安全に繋がる重要な要素となります。
Q3. ウェア型で、ダウンと化繊インサレーション、どちらが良いですか?
A. それぞれにメリット・デメリットがあるため、利用シーンによって使い分けるのが理想です。
結論から言うと、行動中に着ることが多いなら「化繊」、休憩中や山小屋での防寒が主目的なら「ダウン」がおすすめです。
- ダウン:
長所: 軽くて保温性が非常に高い。コンパクトに収納できる。
短所: 水に濡れると保温力がほとんどなくなってしまう。 - 化繊インサレーション:
長所: 水に強く、濡れても保温性を維持しやすい。自宅で洗濯できるものが多い。
短所: 同じ保温性のダウンに比べると、重くてかさばる。
汗をかく行動中にダウンを着ると、汗で濡れてしまい保温力が低下するリスクがあります。そのため、行動着としては濡れに強い化繊インサレーションが適しています。一方、軽さと暖かさが最優先される休憩時の防寒着としては、ダウンに軍配が上がります。
Q4. ベストのお手入れ方法は?
A. 素材によって異なります。必ず製品についている洗濯表示(ケアラベル)を確認してください。
- フリース、化繊インサレーション: 多くの製品は家庭用の洗濯機で洗えます。その際は、ファスナーをすべて閉じて、洗濯ネットに入れると生地の傷みを防げます。柔軟剤は撥水性や吸汗速乾性を損なう可能性があるため、使用を避けるのが一般的です。
- ダウン: 洗濯機で洗えるものもありますが、ダウン専用の洗剤を使用することが推奨されます。乾燥が非常に重要で、乾燥機を使い、テニスボールなどを数個一緒に入れると、ダウンの偏りをなくし、ふっくらと仕上がります。自然乾燥の場合は、完全に乾くまで時間がかかり、生乾きだと臭いやカビの原因になるため注意が必要です。
Q5. レディースモデルを選ぶべき?どこで買うのがおすすめ?
A. 特にバックパック型は、フィット感が重要なのでレディースモデルを強くおすすめします。購入は専門知識のあるアウトドア用品店が最適です。
ウェア型ベストも、女性の体型に合わせたカッティングになっているレディースモデルの方が、シルエットが綺麗で体にフィットしやすいです。
購入場所としては、アウトドア専門店のリアル店舗が最もおすすめです。専門知識を持ったスタッフに相談しながら、複数のブランドを試着して比較検討できます。特にバックパック型ベストはフィット感の確認が不可欠なため、実際に背負ってみることが失敗しないための鍵となります。近くに店舗がない場合は、返品・交換ポリシーがしっかりしている公式オンラインストアや正規取扱店の利用を検討しましょう。
最適なベストで、次の登山をもっと快適に
この記事では、2025年最新の登山用レディースベストについて、選び方のポイントから具体的なおすすめモデルまで詳しくご紹介しました。
ポイントの要点整理
- 登山用ベストには「ウェア型」と「バックパック型」の2種類がある。
- ウェア型は素材(フリース、ダウン、化繊)、バックパック型は容量とフィット感で選ぶ。
- 女性の体型に合ったレディースモデルを選ぶことが快適さの鍵。
ベストは登山の必須装備ではありませんが、一枚持っているだけで体温調節が格段にしやすくなったり、行動の自由度が上がったりと、その恩恵は計り知れません。
今回ご紹介した12のモデルは、どれも機能性・信頼性ともに優れた製品ばかりです。この記事を参考に、あなたの登山スタイルにぴったりの一枚を見つけて、次の山行をもっと安全で快適なものにしてください。
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