
登山用レディースハードシェルの選び方|快適な山行を実現するおすすめ13選

FUNQスタッフ
- 2025年10月04日
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「登山を始めたいけど、ハードシェルって色々あって何が違うの?」
「雨具とは別に、ちゃんとしたジャケットが必要なのかな?」
そんな悩みを抱える登山初心者の方へ。天候が変わりやすい山では、雨風から体を守るハードシェルが安全で快適な登山に欠かせないアイテムです。しかし、専門用語や価格帯の広さから、最初の一着を選ぶのは難しいですよね。
この記事では、登山用品を長年リサーチしてきた編集部が、初心者でも分かるハードシェルの選び方の3つのポイントを徹底解説します。さらに、2025年の最新情報に基づき、定番から人気ブランドまで厳選したおすすめのレディースモデル13選を、それぞれの特徴とともに詳しくご紹介。
この記事を読めば、あなたの登山スタイルにぴったりの一着が見つかり、雨や風を気にせず、もっと登山が楽しくなるはずです。
【監修】スタイリスト 東 美穂
本記事は、アウトドア専門誌『ランドネ』などでも活躍し、登山歴10年以上のスタイリスト東美穂さんの監修のもとで作成しました。豊富な経験を活かし、登山に必要なウェアや道具のアイテム選びを解説します。
失敗しない!登山用レディースハードシェルの選び方
ハードシェルを選ぶ上で重要なのは、ただ防水性が高いことだけではありません。「防水透湿性」「耐久性と軽さ」「機能性」という3つのポイントを理解し、自分の登山スタイルと照らし合わせることが、後悔しないジャケット選びの鍵となります。
「防水透湿性」で選ぶ – 快適さの心臓部
ハードシェルの最も重要な機能が、雨や雪の侵入を防ぎつつ、体から発する汗の水蒸気(湿気)を外に逃がす「防水透湿性」です。この性能が低いと、雨で濡れなくても汗でびっしょりになり、体温を奪われる「汗冷え」の原因になります。
性能の目安となる数値
一般的に、登山用のハードシェルは耐水圧20,000mm以上、透湿性10,000g/㎡/24h以上が一つの目安とされています。
- 耐水圧: 生地の表面にどれだけの水圧をかけても水が浸み込まないかを示す数値。20,000mmあれば、嵐の中でも水が浸入しにくいレベルです。
- 透湿性: 24時間で生地1㎡あたり何gの水分を外に逃がせるかを示す数値。登山では汗を大量にかくため、この数値が高いほど蒸れにくくなります。
代表的な素材「ゴアテックス(GORE-TEX)」
多くのブランドで採用されている信頼性の高い素材です。ゴアテックスにも種類があり、用途によって使い分けられています。
- ゴアテックス パックライト®: 軽量性とコンパクトさを重視したタイプ。日帰り登山や夏のアルプスなど、荷物を軽くしたいシーンにおすすめです。
- ゴアテックス C-KNIT™: しなやかな着心地が特徴。裏地が滑らかで、肌触りも良いです。
- ゴアテックス プロ: 最も堅牢で透湿性も高い最上位モデル。厳しい雪山やアイスクライミングなど、過酷な環境で性能を発揮します。
この他にも、各ブランドが開発した独自の防水透湿素材(例:ファイントラックの「エバーブレス®」)もあり、それぞれに特徴があります。
「耐久性と軽さ」のバランスで選ぶ
ジャケットの耐久性は、主に生地の厚さを示す「デニール(D)」という単位で表されます。数値が大きいほど糸が太く、生地が丈夫で摩擦に強くなりますが、その分重くなる傾向があります。
- 初心者・日帰り低山向け(20D~40D): この範囲のデニール数は、軽量性とコンパクトさを重視したモデルに多く見られます。岩場が少ないハイキングコースがメインであれば、このクラスで十分な場合が多いです。
- 中級者・アルプス縦走向け(40D~70D): 岩で擦れたり、木の枝に引っ掛けたりする可能性があるため、ある程度の耐久性が必要になります。軽さとのバランスが良いこのクラスが、幅広い登山シーンで活躍します。
まずはご自身の主な登山スタイルを考え、軽さをとるか、安心感のある耐久性をとるかのバランスを考えることが大切です。
「機能性」で選ぶ – 実際の使いやすさを左右
素材だけでなく、細部の作り込みが登山の快適性を大きく左右します。特にチェックしたい3つの機能をご紹介します。
- フードの仕様: 悪天候時に頭部をしっかり守るフードは重要です。調整機能(頭頂部や顔周りのドローコード)があり、顔の動きにフードがしっかり追従してくれるかを確認しましょう。ヘルメットを着用する可能性がある場合は、「ヘルメット対応」モデルを選ぶと良いでしょう。
- ベンチレーション(換気機能): 登りで体が熱くなった時に、ジャケット内の熱気を一気に逃がすためのジッパーです。一般的に脇の下にある「ピットジップ」が有名で、これがあるモデルは体温調節が格段にしやすくなります。
- ポケットの位置と数: バックパックを背負った際に、ウエストベルトやハーネスがポケットに干渉しない高い位置に設計されているかを確認しましょう。すぐに取り出したい地図やスマートフォンを入れるのに便利です。
これらの機能は、実際の山で「あってよかった」と感じるものばかりです。購入前には、これらのポイントをしっかりチェックすることをおすすめします。
【2025年】レディース登山ハードシェルおすすめ13選
ここからは、選び方のポイントを踏まえ、登山初心者から中級者の女性におすすめのハードシェルを13モデル厳選してご紹介します。2025年9月時点で国内で購入可能な最新モデルを集めました。
定番・オールラウンドモデル
1. ARC’TERYX (アークテリクス)/ベータ ジャケット ウィメンズ
環境への配慮と耐久性を両立した、次世代のオールラウンドモデル
登山用ハードシェルの定番として絶大な信頼を得る「ベータ ジャケット」が、新技術をまとって進化しました。最大の変化は、環境への影響を考慮したPFCフリーのゴアテックスePEメンブレンの採用です。これにより、二酸化炭素排出量を削減しながら、優れた防水・防風性、透湿性を実現しています。表面素材には非常に丈夫な80デニール生地を使用し、岩場などでの擦れに対する耐久性が大幅に向上しました。裏地には快適な着心地を提供する「C-KNIT™バッカー」を継続して採用。アークテリクス独自の立体構造は動きやすさを確保し、薄手ながらカバー力に優れた「ストームフード™」は視界を妨げません。さらに、万が一の際に捜索の手がかりとなるRECCO®リフレクタを搭載し、安全性も高まっています。汎用性の高さはそのままに、よりタフに、より環境に優しく生まれ変わった、新世代のスタンダードと呼べる一着です。
※新しいePEメンブレンの特性上、表面素材が湿り気を感じやすい場合がありますが、メンブレン自体の防水性能に影響はありません。気になる場合は洗濯・乾燥を行うことで表面の撥水性が回復します。
項目 | 詳細 |
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ブランド | ARC’TERYX (アークテリクス) |
商品 | ベータ ジャケット ウィメンズ |
価格 | ¥68,200(税込) |
2. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)/クライムライトジャケット –
環境配慮の新素材で進化した、日本の山のオールラウンダー
日本の登山シーンで長年愛される定番「クライムライトジャケット」が、環境に配慮した新素材でアップデートされました。中間層に軽量で柔らかなePEメンブレンを採用したGORE-TEX 3層構造となり、しなやかな着心地がさらに向上。表地には20デニールのリサイクルナイロンを使用し、軽さと強度の絶妙なバランスを追求しています。
バックパックのハーネスに干渉しにくい位置にポケットを配置し、フロントと共に止水ファスナーを採用するなど、実用的な機能は健在。脇下にはベンチレーションを備え、衣服内の温度調節も容易です。風によるバタつきを抑えるシルエットや、パックを背負ったままでも腕を上げやすい運動性を考慮した設計で、アクティブなシーンでの動きやすさが光ります。携行に便利なスタッフサックも付属し、あらゆる登山シーンで活躍する汎用性の高い一着です。
項目 | 詳細 |
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ブランド | THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) |
商品 | クライムライトジャケット |
価格 | ¥50,600(税込) |
3. MAMMUT (マムート)/Ayako Pro 2.0 HS Hooded Jacket AF Women –
高い防水性と機能性で冬場も安心のオールラウンダー
冬場のハイキングや様々なアウトドアシーンで、天候を問わず活躍するオールラウンドな一着です。裏地付きの2レイヤーGORE-TEX素材を採用しており、ハードシェル特有の硬さが少なく快適な着心地を提供。耐水圧は28,000mmと非常に高く、激しい雨や雪からもしっかりと身を守ります。
機能面も充実しており、脇下には大型の2-wayジッパーによるベンチレーションを装備。行動中に熱がこもっても素早く換気が可能です。ポケットは、バックパックを背負ったままでもアクセスしやすいサイドポケット2つに加え、胸ポケットと内ポケットも備えており、収納力に優れています。袖口のベルクロや裾のドローコードでフィット感を細かく調整でき、冷気の侵入をシャットアウト。登山初心者でも安心して使える、信頼性の高いハードシェルです。
項目 | 詳細 |
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ブランド | MAMMUT (マムート) |
商品 | Ayako Pro 2.0 HS Hooded Jacket AF Women |
価格 | ¥57,200(税込) |
4. MILLET (ミレー) セネカ ゴアテックス 3L ジャケット –
環境に配慮した新世代GORE-TEX採用の多機能シェル
年間を通じて様々なアウトドアシーンに対応する、汎用性の高いプロテクティブジャケットです。環境に配慮したPFCフリーのePEメンブレンを採用した、3層構造のGORE-TEX生地は、優れた防水透湿性と耐風性を備えながら、軽くて快適な着心地を提供します。
上半身の動きを妨げない立体裁断と、無駄のない洗練されたシルエットで、動きやすさとデザイン性を両立。脇下のベンチレーションやヘルメット対応のフード、バックパックを背負ったままでもアクセスしやすい大型のハンドポケットなど、本格的な登山で求められる機能が細部まで作り込まれています。最新の環境配慮型素材と、登山での使いやすさを両立させた、信頼性の高い一着です。
項目 | 詳細 |
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ブランド | MILLET (ミレー) |
商品 | 【ウィメンズ】セネカ ゴアテックス 3L ジャケット |
価格 | ¥60,500(税込) |
高耐久・本格仕様モデル
5. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)/マウンテンジャケット –
時代を越えて愛される、ブランドの象徴的アウターシェル
1985年の登場以来、改良を重ねてきたTHE NORTH FACEを代表する山岳用アウターシェルです。クラシックなデザインはそのままに、環境へ配慮した新しいePEメンブレンを採用したGORE-TEX素材へとアップデートされました。表地には、しなやかさと圧倒的な強度を両立する150デニールのGORE-TEX 2層素材を使用しており、岩場や雪山でのハードな使用にも耐える安心感があります。
内側のファスナーでフリースなどを連結できる「ZIP IN ZIPシステム」に対応しており、気温に合わせて保温力を自由に調整可能。また、取り外し可能なスノーカフも装備しているため、冬山登山からゲレンデでのスノースポーツまで、秋冬のあらゆる山岳シーンで活躍します。ゆとりのあるシルエットで、厚手のミドルレイヤーを着込んでも動きやすいのが特徴。一着で幅広い季節と用途をカバーしたい方におすすめの、信頼性の高いジャケットです。
項目 | 詳細 |
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ブランド | THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) |
商品 | マウンテンジャケット(レディース) |
価格 | ¥66,000(税込) |
6. finetrack (ファイントラック)/ウィメンズ エバーブレス®アクロジャケット –
異次元ストレッチを誇る、雪山最強の日本製ハードシェル
冬期登山やアイスクライミングなど、過酷な雪山での活動のために作られた、ファイントラック史上最強を謳うフルスペックのハードシェルです。最大の特徴は、タテヨコに伸びる異次元のストレッチ性を備えた独自素材「エバーブレス®」。特に、アイスアックスを振るう動作などで高い運動性が求められる背面には、タテ137%・ヨコ196%という驚異的な伸縮性を持つ「エバーブレス®ニット」を配置。ハードシェルとは思えない、ストレスフリーな動きやすさを実現しています。
機能面も「遊び手」としての視点で徹底的に作り込まれており、呼吸を楽にしゴーグルの曇りを軽減する「ブレスベンチレーター」付きのフェイスガードや、袖口からの雪の侵入を完全に防ぐ「ダブルカフ」など、雪上でのストレスを極限まで減らすための工夫が満載です。ザックやハーネスに干渉しない大型の胸ポケットや、ウエア内の蒸れを一気に換気できる「リンクベント®」も装備。日本の雪山を知り尽くしたブランドが作る、最高レベルの動きやすさと機能性を求める方におすすめの一着です。
項目 | 詳細 |
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ブランド | finetrack (ファイントラック) |
商品 | ウィメンズ エバーブレス®アクロジャケット |
価格 | ¥65,560(税込) |
7. KARRIMOR (カリマー)/G-TX 3L rain jkt –
登山での使いやすさを追求した、本格山岳レインジャケット
より本格的な山岳シーンに対応するために開発された、高機能レインジャケットです。素材には、優れた耐久性と防水透湿性を誇る3層構造のGORE-TEX® Performanceを採用。しっかりとした生地で、岩場や悪天候下でも安心感があります。
特徴的なのは、顎への干渉を避けるために設計されたアシンメトリー(左右非対称)のフロントジッパー。また、バックパックとの相性を考慮したポケット配置や、グローブをしたままでも操作しやすいフードなど、登山中のあらゆる動きを想定した作り込みが光ります。腕上げを楽に行えるパターン設計や、ポケット内部に抗菌加工素材を採用するなど、細部にまでこだわりが詰まった、信頼性の高い一着です。
項目 | 詳細 |
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ブランド | KARRIMOR (カリマー) |
商品 | G-TX 3L rain jkt |
価格 | ¥51,700(税込) |
軽量・快適性重視モデル
8. Marmot (マーモット)/W’s GTX Odin Jacket
最新技術とクラシックなデザインが融合した超軽量シェル
ブランドを代表する高機能ジャケットが、最新技術をまとって登場しました。素材には、ゴアテックスの中でも最軽量クラスで透湿性に優れる「GORE-TEX Active」を採用。環境に配慮した新しいePEメンブレンと、肌触りが良くしなやかな「GORE® C-KNIT™ バッカー」を組み合わせることで、266g(Mサイズ)という驚きの軽さと、抜群の着心地を実現しています。
デザイン面では、Marmot創業当初の刺繍ロゴを復刻し、クラシックな雰囲気を演出。その高いデザイン性は、本格的なアウトドアシーンだけでなくタウンユースにも自然に溶け込みます。もちろん、スタッフサックが付属し、コンパクトに持ち運べるなど実用性も十分。最高のパフォーマンスと軽さ、そしてスタイルを求める方におすすめのプレミアムな一着です。
項目 | 詳細 |
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ブランド | Marmot (マーモット) |
商品 | W’s GTX Odin Jacket(ウィメンズゴアテックスオーディンジャケット) |
価格 | ¥55,000(税込) |
9. Foxfire (フォックスファイヤー)/W・クレストクライマージャケット
高い透湿性と着心地を誇る、実力派レインジャケット
「蒸れにくさ」と「着心地の良さ」を高いレベルで両立させた、コストパフォーマンスに優れた一着です。素材には、数あるゴアテックスの中でも特に透湿性に優れた「ゴアテックス アクティブ」を採用。さらに裏地には、しなやかな肌触りの「C-KNITバッカー」を組み合わせることで、ハードシェル特有の硬さやごわつきを感じさせない、快適な着心地を実現しています。
フードには芯が入っており、ドローコードを締めてもつばの形が崩れにくく、雨天時でも広い視界を確保。軽量コンパクト設計で、付属のスタッフバッグに収納すれば持ち運びも容易です。登山中の汗による不快感を少しでも減らしたい、アクティブな登山者におすすめ。別売りのパンツと合わせれば、高性能なレインスーツとして使用できます。
項目 | 詳細 |
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ブランド | Foxfire (フォックスファイヤー) |
商品 | W・クレストクライマージャケット |
価格 | ¥36,300(税込) |
10. PeakPerformance (ピークパフォーマンス)/トレイル HIPE 2.5L シェル ジャケット ウィメンズ
軽量で動きやすい、北欧生まれのミニマルシェル
スウェーデンのプレミアム・アウトドアブランド「ピークパフォーマンス」が作る、軽量な防水シェルジャケットです。素材には、防水・防風・透湿性に優れた独自の2.5層素材「HIPE®」を採用。ストレッチ性も備えており、ハイキングやトレイルランニングなど、動きの大きいアクティビティでも快適な着心地を保ちます。
無駄をそぎ落としたミニマルなデザインながら、袖口のベルクロアジャスターや、フィット感を調整できるフードなど、基本的な機能はしっかりと搭載。軽量でコンパクトに収納できるため、バックパックに常備しておくレインウェアとしても最適です。北欧ブランドらしい洗練されたデザインとカラーリングは、アウトドアシーンだけでなく、タウンユースでも活躍します。機能的でありながら、スタイリッシュなシェルを求める方におすすめの一着です。
項目 | 詳細 |
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ブランド | PeakPerformance (ピークパフォーマンス) |
商品 | トレイル HIPE 2.5L シェル ジャケット ウィメンズ |
価格 | ¥29,700(税込) |
革新性と機能美モデル
11. Teton Bros. (ティートンブロス)/WS Tsurugi Lite Jacket
独創的なデザインと圧倒的な換気性能
日本のブランド「ティートンブロス」のアイコン的存在が、この「Tsurugi Lite Jacket」です。最大の特徴は、首元から腹部にかけて斜めに大きく開くフロントジッパー。この独創的なデザインは、見た目のインパクトだけでなく、一般的なジャケットの2倍以上の開口部を持つことで、圧倒的な換気性能(ベンチレーション)を発揮します。
素材には、優れた通気性で知られる「Täsmä(タズマ)」を採用。行動中に衣服内の蒸れを感じにくく、常にドライで快適な状態を保ちます。240g(Mサイズ)と非常に軽量で、プルオーバータイプのため着脱もスムーズ。日本の高温多湿な気候と、登り下りの多い地形を考慮して作られた、まさに日本の登山者のための革新的な一着と言えるでしょう。
項目 | 詳細 |
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ブランド | Teton Bros. (ティートンブロス) |
商品 | WS Tsurugi Lite Jacket |
価格 | ¥41,800(税込) |
12. and wander (アンドワンダー)/パーテックスシールドレインジャケット
高い機能美を追求した、ブランドのフラッグシップモデル
ファッションとアウトドアの融合を高いレベルで実現する「アンドワンダー」のフラッグシップ・ハードシェルです。素材には、高い防水透湿性を誇る3層構造の「PERTEX SHIELD」を採用。478gというしっかりとした重量は、軽量性だけでなく、あらゆる天候に対応する信頼性と耐久性を重視した証です。
このブランドの真骨頂である、機能性を突き詰めた結果として生まれる洗練されたデザインは、このジャケットにも色濃く反映されています。雨の侵入を防ぐための複雑なカッティングや、使いやすさを考慮したポケットの配置、リフレクタープリントなど、細部にまでこだわりが詰まっています。山での厳しい環境から身を守る本格的な機能を備えながら、そのまま街で着ていても違和感のないデザイン性の高さは唯一無二。確かな性能と、他にはないスタイルを求める方におすすめのプレミアムな一着です。
項目 | 詳細 |
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ブランド | and wander (アンドワンダー) |
商品 | パーテックスシールドレインジャケット |
価格 | ¥88,000(税込) |
13. HOUDINI (フーディニ)/W’s Ride Jacket
雪山からハイキングまで、一年中使える多機能シェル
スキーやスノーボードなどのスノーアクティビティに最適化されつつ、驚くほどの汎用性を持つ完全防水シェルジャケットです。素材には、リサイクル繊維から作られたサステナブルな防水透湿素材「Loop Hardshell™」を採用。耐久性と伸縮性を両立し、しなやかで静かな着心地を提供します。
このジャケット最大の魅力は、ジッパーで簡単に取り外しが可能なスノースカート。冬は雪の侵入を防ぐ本格的なスノージャケットとして、スカートを外せば、夏のハイキングやキャンプ、日常のレインジャケットとしても使えるミニマルな一着に変身します。ヘルメット対応フードや脇下ベンチレーションなど、アルパイン環境で求められる機能も完備。最高水準のパフォーマンスと時代を超越したデザインを両立させたい方におすすめです。
項目 | 詳細 |
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ブランド | HOUDINI (フーディニ) |
商品 | W’s Ride Jacket |
価格 | ¥88,000(税込) |
登山用レディースハードシェル選びのよくある質問
ここでは、登山用レディースハードシェル選びのよくある質問にお答えしていきます。
Q1. 初心者ですが、そもそもハードシェルは必要ですか?レインウェアと何が違う?
A. 標高の高い山や天候が変わりやすい場所へ行くなら、持っていくことを強くおすすめします。
一般的なレインウェアとの主な違いは「耐久性」と「登山向けの機能性」です。ハードシェルは、岩や木との摩擦に強い丈夫な生地で作られています。また、汗をかいても快適に行動を続けられるよう、脇の下に換気用のジッパー(ベンチレーション)が付いていたり、バックパックのベルトに干渉しない位置にポケットが配置されていたりします。こうした機能は、安全かつ快適に登山を続けるために非常に有効です。
Q2. 値段の差が大きいですが、安いモデルと高いモデルでは何が違うのですか?
A. 主な違いは「使用している素材の性能」「生地の耐久性」「カッティングの複雑さ」です。
一般的に、3万円前後のモデルはブランド独自の防水透湿素材や、ゴアテックスの中でも軽量な「パックライト」を使用したものが多いです。これらは軽量でコンパクトになりますが、耐久性や透湿性の面では高価格帯のモデルに一歩譲る場合があります。
一方、6万円以上するような高価格帯のモデルは、より過酷な環境を想定し、「ゴアテックス プロ」のような高性能素材を使用したり、動きやすさを追求した複雑な立体裁断を採用したりしています。ご自身の登山スタイルに合わせて、必要なスペックを見極めることが大切です。
Q3. ゴアテックス(GORE-TEX)ならどれでも同じですか?
A. いいえ、用途に応じていくつかの種類があり、それぞれ特徴が異なります。
この記事でも紹介したように、ゴアテックスには様々な種類があります。
- 軽さと携帯性重視なら「パックライト」
- 着心地の良さ重視なら「C-KNIT」
- 過酷な環境での耐久性重視なら「プロ」
というように、ご自身の目的に合った種類のゴアテックスを選ぶことが、満足度の高い買い物に繋がります。製品のタグや説明に種類が記載されているので、ぜひチェックしてみてください。
Q4. ハードシェルの洗濯や手入れはどうすれば良いですか?撥水性は戻りますか?
A. 専用の洗剤で定期的に洗濯することが重要です。撥水性は適切なお手入れで回復させることが可能です。
汚れたままだと防水透湿性が低下するため、シーズン終わりや汚れが目立つ時には洗濯しましょう。洗濯機を使用する場合は、アウトドアウェア専用の洗剤を使い、ファスナーをすべて閉じてネットに入れるのが基本です。
洗い終わった後、乾燥機で温風乾燥させるか、当て布をして低温でアイロンをかけると、生地表面の撥水基が立って撥水性が回復します。それでも水を弾くなくなってきたら、市販の撥水スプレーを使用すると良いでしょう。
Q5. いつ、どこで買うのがおすすめですか?セールはありますか?
A. 実際に試着できる登山用品専門店での購入が最もおすすめです。セールは季節の変わり目が狙い目です。
ハードシェルは、中にフリースなどのミドルレイヤーを着込むことを想定して、少しゆとりのあるサイズを選ぶのが一般的です。実際に店舗でミドルレイヤーを着た状態で試着し、腕の上げ下げなどの動きやすさを確認することをおすすめします。
セールについては、多くのブランドで春夏モデルと秋冬モデルが入れ替わるタイミング(春や秋)に行われることが多いです。少しでもお得に購入したい場合は、その時期を狙ってみるのも一つの方法です。
最適なハードシェルで、もっと安全・快適な登山へ
今回は、登山用のレディースハードシェルについて、選び方のポイントとおすすめの13モデルをご紹介しました。
最後に、この記事の要点を3つにまとめます。
- 選び方の基本は「防水透湿性」「耐久性」「機能性」の3つ。
- ゴアテックスにも種類がある。自分の目的に合った素材を選ぼう。
- 初心者はまずバランスの取れた定番モデルや軽量モデルから検討するのがおすすめ。
ハードシェルは決して安い買い物ではありませんが、天候の急変から身を守り、登山の快適性を格段に向上させてくれる頼もしい相棒です。この記事を参考に、あなたの登山スタイルにぴったりの一着を見つけて、素晴らしい山の景色を楽しんでください。
監修者プロフィール
ファッション誌やウェブメディアを中心に活躍するスタイリスト。アウトドア専門誌『ランドネ』では、登山やアウトドアに必要なアイテム選びや、自然を快適に楽しむための知見を活かした記事を担当している。
山歩きが好きになったきっかけは、釣り場を求めてGoogleマップを片手に道なき道を歩き、岩場や沢を自ら開拓してきた体験。森林や苔、ガレ場、稜線など多彩な表情をのんびり楽しめる山を好み、現在もお気に入りの山を探しながら歩き続けている。
キャンプ・釣り・スノーボードなど幅広いアウトドアを実践し、実体験に基づいた「機能性と使いやすさを重視した登山アイテムの選び方」が多くの読者に支持されています。
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