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秋の登山、何を着る?|レディース向けレベル別レイヤリングコーデ3選

「紅葉が美しい秋の山に登ってみたいけど、どんな服装で行けばいいの?」
「行く山の高さによって、何を変えればいいのか分からない…」

秋の登山は気候が最高な一方、一日の寒暖差が激しく、天候も変わりやすいため服装選びに悩む方が多い季節です。特に、登る山の標高によって求められる装備は微妙に変わってきます。

この記事では、多くの登山ウェアを試してきた経験を元に、秋の登山の服装選びで最も重要な「レイヤリング(重ね着)」の基本を徹底解説します。さらに、具体的な山のレベル別に3つの最新おすすめコーディネートを、合計21点のアイテムと共に詳しくご紹介します。

この記事を読めば、もう秋の山で服装に迷うことはありません。あなたの山行計画に最適な、快適で安全な一着がきっと見つかります。

【監修】スタイリスト 東 美穂

本記事は、アウトドア専門誌『ランドネ』などでも活躍し、登山歴10年以上のスタイリスト東美穂さんの監修のもとで作成しました。豊富な経験を活かし、登山に必要なウェアや道具のアイテム選びを解説します。

秋のレディース登山ウェア|失敗しない選び方4つのポイント

ここでは、登山の基本となる「3層レイヤリング(重ね着)」の仕組みを中心に、吸湿速乾や保温性など素材選びのポイント、標高差に応じた行動着と防寒着の使い分け、安全を守る防水透湿性アウターの選び方まで、わかりやすく解説します。

基本は3層の重ね着!「レイヤリング」の仕組みを理解しよう

レイヤリングとは、機能の異なるウェアを3層に重ね着することで、あらゆる状況に対応する登山服装の基本技術です。

  • ベースレイヤー(肌着)
    肌に直接触れる一番下の層。汗を素早く吸い取り、肌をドライに保つ役割があります。汗による体の冷え(汗冷え)を防ぐ最重要アイテムです。
  • ミッドレイヤー(中間着)
    ベースレイヤーとアウターの間に着る層。汗を外に逃がしつつ、体温で暖められた空気の層を作り、体を保温する役割を担います。フリースやダウン、化繊インサレーションなどがこれにあたります。
  • アウターレイヤー(外着)
    一番外側に着る層。雨や風から体を守る「防護服」の役割です。防水性、防風性はもちろん、内側の湿気を外に逃がす「透湿性」も非常に重要になります。

この3層を基本に、気温や運動量に合わせて着たり脱いだりすることで、常に体を快適な状態に保つことができます。

素材選びが最重要!「吸湿速乾性」と「保温性」の最適なバランス

登山ウェアの性能は素材で決まると言っても過言ではありません。特に重要なのが「吸湿速乾性」と「保温性」です。

  • 化学繊維(ポリエステルなど)
    メリットは、汗を吸うスピードと乾く速さが抜群なこと。価格も比較的安価なものが多いです。デメリットは、汗をかいた状態で放置すると臭いが出やすいことや、濡れると保温性が落ちることです。
  • 天然繊維(メリノウールなど)
    メリットは、濡れても保温性が落ちにくく、天然の防臭効果が高いこと。肌触りもソフトです。デメリットは、化学繊維に比べて乾くのが少し遅いことと、価格が高めな点です。

絶対に避けるべきなのは、綿(コットン)素材です。コットンは吸水性が高い反面、乾きが非常に遅いため、汗で濡れると気化熱で急激に体温を奪い、低体温症の原因になるため大変危険です。

標高と気温で考える!「行動着」と「防寒着」の使い分け

山の気温は、標高が100m上がるごとに約0.6℃下がると言われています。麓が暖かくても、山頂は予想以上に寒いことがほとんどです。

  • 行動着
    歩いている最中に着る服です。汗をかくことを前提に、ベースレイヤー+薄手のミッドレイヤーが基本になります。暑ければミッドレイヤーを脱ぎ、風が強ければアウターを羽織るなど、こまめな調整が重要です。
  • 防寒着
    休憩中や山頂、山小屋などで体を冷やさないために着る服です。行動中に着ていたミッドレイヤーよりも保温性の高いフリースや、軽量なダウンジャケットなどをザックに入れておくと安心です。

登り始めは少し肌寒いくらいが、歩き始めるとちょうど良くなります。汗をかく前に脱ぎ、寒くなる前に着る「こまめな着脱」を心がけましょう。

安全確保の要!「防水透湿性」と「動きやすさ」をチェック

アウターレイヤー(レインウェア)は、ただの雨具ではありません。命を守る安全装備です。

  • 防水透湿性
    雨などの水の侵入を防ぐ「防水性」と、体から出る汗の水蒸気を外に逃がす「透湿性」を両立した素材を選びましょう。代表的な素材に「ゴアテックス(GORE-TEX®)」がありますが、最近は各メーカー独自の優れた素材も多数開発されています。この機能がないと、雨は防げても内側が汗で蒸れてしまい、結局濡れて体を冷やす原因になります。
  • 動きやすさ
    腕や肩周りが動かしやすいように立体的に裁断されていたり、ストレッチ性のある素材が使われていたりするモデルを選ぶと、ストレスなく行動できます。

【レベル別】秋のレディース登山レイヤリングコーデ3選

ここからは、具体的な山のレベルに合わせたコーディネートを3パターンご紹介します。ご自身の計画に最も近いものから参考にしてください。

【コーデ1】日帰り低山向け|標高1000m以内・軽快スタイル

▶︎ 想定シーン:標高1000m以内(日中14℃前後 / 朝晩10℃前後)

高尾山や筑波山など、首都圏からのアクセスも良い日帰りハイキングを想定。オーバースペックになりすぎず、動きやすさと快適性を重視した、コストパフォーマンスの良いアイテムで構成しました。

1. finetrack (ファイントラック) /ドラウトクアッドT

汗をかいても快適な高機能ベースレイヤー
春から秋の登山で活躍する、高機能な定番ベースレイヤー。finetrack独自の3層構造生地により、「吸汗」「速乾」「通気」「強度」という4つの機能を高いレベルで実現しています。半永久的に続く吸汗性と抗菌防臭加工で、汗をかいても快適さが持続。UVカット機能も備え、日帰りの低山ハイクに最適な一枚です。
※繊細なニット生地のため、繰り返しの摩擦や引っ掛かりにご注意ください。

項目 詳細
ブランド finetrack
商品 ドラウトクアッドT
価格 ¥5,830(税込)

 

2. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) /マウンテンバーサマイクロジャケット

軽量・コンパクトな保温着の決定版
軽量で優れた保温性を持つマイクロフリース素材を採用した、不動の人気を誇るジャケット。リサイクル素材を使用しながらも、耐摩耗性に優れた肩部分のナイロン布帛補強など、登山での実用性も十分。ザックの中でもかさばらず、行動中から休憩中まで幅広く活躍します。

項目 詳細
ブランド THE NORTH FACE
商品 マウンテンバーサマイクロジャケット(レディース)
価格 ¥14,850(税込)

 

3. Columbia (コロンビア) /ウィメンズライトキャニオンミッドウェイトソフトシェルジャケット

晴れた日の快適な行動着
適度な厚みとストレッチ性で、肌寒くなる秋のハイキングに最適なソフトシェルジャケット。独自のはっ水機能「オムニシールド」と紫外線対策の「オムニシェイド UPF50」を備え、天候の変化に対応。保温性とドライな着心地を両立し、低山ハイキングで大活躍する一着です。
※これはソフトシェルのため、完全防水ではありません。天候が不安定な場合は、別途レインウェアをザックに入れていくとより安心です。

項目 詳細
ブランド Columbia
商品 ウィメンズライトキャニオンミッドウェイトソフトシェルジャケット
価格 ¥16,500(税込)

 

4. Marmot (マーモット) /ウィメンズ トレックコンフォパンツ

ストレスフリーな履き心地
4方向に伸びる高いストレッチ性で、足の動きを妨げない人気のトレッキングパンツ。撥水性も備えており、多少の雨やぬかるみも安心です。すっきりとしたシルエットで、様々なトップスと合わせやすいのも魅力です。

項目 詳細
ブランド Marmot
商品 ウィメンズ トレックコンフォパンツ
価格 ¥14,300(税込)

 

5. Columbia (コロンビア) キャッスルロック15L バックパックII

もっと軽快に!コンパクトな定番パック
日帰りハイキングに最適な、コロンビアの定番バックパック。女性にもフィットしやすいフォルムと15Lというコンパクトな容量で、より軽快な山歩きをサポートします。独自のはっ水機能「オムニシールド」や通気性の良い背面構造、レインカバーも付属しており、小さいながらも機能は十分です。

項目 詳細
ブランド Columbia
商品 キャッスルロック15L バックパックII
価格 ¥7,700(税込)

 

6. MERRELL (メレル) /モアブ 3 シンセティック GORE-TEX®

箱から出してすぐ快適な定番シューズ
履き心地の良さで絶大な人気を誇るハイキングシューズの定番。ローカットで足さばきが良く、軽快に歩けます。防水透湿素材ゴアテックスを搭載しているため、天候の変わりやすい山でも安心です。

項目 詳細
ブランド MERRELL
商品 モアブ 3 シンセティック GORE-TEX®
価格 ¥18,700(税込)

 

7. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) /ホライズンハット

UV対策の定番アイテム
UVケア(UPF15-30、紫外線カット率85%以上)機能を備えた、アウトドア用の定番ハット。頭囲に配置したベンチレーションメッシュが、頭部の蒸れを効果的に排出します。取り外し可能なあごストラップ付きで、風が強い日でも安心して使用できます。

項目 詳細
ブランド THE NORTH FACE
商品 ホライズンハット
価格 ¥6,600(税込)

 

【コーデ2】1500m級登山向け|日帰り〜小屋泊・安心スタイル

▶︎ 想定シーン:標高1500m級(日中11℃前後 / 朝晩5℃前後)

丹沢や赤城山など、少し距離や標高差があり、気温もグッと下がる山域での行動を想定。日帰りだけでなく、山小屋泊も見据えた、より安心感の高い定番アイテムで構成しました。

8. icebreaker (アイスブレーカー) /メリノ150 LS ポケットティー

一年中使える万能メリノウール
一年を通して活躍する、薄手のメリノウール製ベースレイヤー。150g/m²の生地は、秋の登山の行動着として最適な保温性と通気性を両立します。ウールが持つ天然の温度調節機能と防臭効果で、汗をかいても快適さが持続。胸ポケットがデザインのアクセントになった、ユニセックスモデルです。

項目 詳細
ブランド icebreaker
商品 メリノ150 LS ポケットティー(ユニセックス)
価格 ¥16,500(税込)

 

9. Foxfire (フォックスファイヤー) /グリッドウールフルジップ Women’s

ウールグリッドが快適な保温着
保温性と通気性、軽さを両立したウール混のミッドレイヤー。メリノウールを立体的なグリッド状に編み込むことで、デッドエアを溜め込みながら余分な熱や湿気を効率的に放出します。ストレッチ性も高く、行動中の快適な着心地が持続。静電気防止仕様も嬉しいポイントで、中間着からアウターまで幅広く活躍します。

項目 詳細
ブランド Foxfire
商品 グリッドウールフルジップ Women’s
価格 ¥19,800(税込)

 

10. MILLET (ミレー) /ティフォン ストレッチ ジャケット W

最高の快適さを追求した高機能レイン
非常に高い透湿性(50,000g)と耐水圧(30,000mm)を両立した、ミレーのロングセラー高機能レインジャケット。しなやかなニット裏地と優れたストレッチ性により、レインウェアとは思えない自然な着心地を実現します。細部まで作り込まれた機能性は、天候の変わりやすい秋の山行で、常に体をドライに保ち、アクティブな動きをサポートします。

項目 詳細
ブランド MILLET
商品 ティフォン ストレッチ ジャケット W
価格 ¥36,300(税込)

 

11. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) /バーブパンツ(レディース)

安心感のある定番トレッキングパンツ
高いストレッチ性を持ち、リラックスしたストレートなシルエットが特徴の、ザ・ノース・フェイスを代表するトレッキングパンツ。やや厚手の生地は、防風性と撥水性に優れ、秋の1500m級の山行に安心感をもたらします。長年愛され続ける定番モデルです。

項目 詳細
ブランド THE NORTH FACE
商品 バーブパンツ(レディース)
価格 ¥17,600(税込)

 

12. karrimor (カリマー)/ ridge 30+

抜群のフィット感を誇るロングセラー
25年以上の歴史を持つカリマーのフラッグシップモデル。3Dバックパネルがもたらす高いフィット感で、荷物の重さを感じさせにくい構造です。容量を拡張できるため、山小屋泊の着替えなど荷物が増えても対応できます。

項目 詳細
ブランド karrimor
商品 ridge 30+
価格 ¥31,900(税込)

 

13. SALOMON (サロモン) /X ULTRA 5 MID GORE-TEX

安定性がさらに進化した定番シューズ
サロモンのベストセラーハイキングシューズがさらに進化。新しいシャーシの採用により、足首のサポート力を強化しながらも、しなやかな動きやすさを実現しています。グリップ力に定評のあるContagrip®アウトソールとGORE-TEXの防水機能で、あらゆる天候や路面で安定した歩行をサポートします。

項目 詳細
ブランド SALOMON
商品 X ULTRA 5 MID GORE-TEX
価格 ¥25,300(税込)

 

14. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス)/ ケーブルビーニー

暖かくおしゃれな定番ビーニー
クラシックなケーブル編みのデザインが特徴的な、保温性の高いビーニー。アクリル素材でふっくらとした厚みがあり、冷たい風から頭や耳をしっかりと守ります。山での休憩時や山小屋でのリラックスタイムはもちろん、下山後のタウンユースにも馴染むおしゃれなアイテムです。

項目 詳細
ブランド THE NORTH FACE
商品 ケーブルビーニー(ユニセックス)
価格 ¥5,500(税込)

 

【コーデ3】中級者向け|アルプス縦走・高機能スタイル

▶︎ 想定シーン:標高2,500m〜3,000m級(日中0〜8℃ / 朝晩-5〜3℃)

北アルプスや八ヶ岳の縦走など、森林限界を超え、厳しい気象条件にさらされる可能性がある本格的な登山を想定。10月には降雪の可能性もあるため、より専門的で高機能なアイテムで構成しました。

15. icebreaker (アイスブレーカー) /200 オアシス ロングスリーブ クルー

より高い保温性を備えた定番ベース
高品質なメリノウール100%の中でも、やや厚手で保温性が高い「200ウェイト」の定番モデル。標高が高く、気温が氷点下になる可能性もある環境で、体を冷えから守ります。天然の防臭効果で、数日間の縦走でも快適です。

項目 詳細
ブランド icebreaker
商品 200 オアシス ロングスリーブ クルー
価格 ¥16,500(税込)

 

16. Teton Bros. (ティートンブロス) /Bering Inner Jacket

1000フィルパワーがもたらす究極の保温着
最高の暖かさと軽さを追求した、1000フィルパワーの最高品質撥水ダウンを使用したインナージャケット。無駄を削ぎ落としたシンプルなデザインで、行動中はザックにコンパクトに収納でき、休憩時や山小屋で体を冷えから守る保温着として最大の効果を発揮します。厳しい寒さが予想される高山帯での、信頼できる一枚です。

項目 詳細
ブランド Teton Bros.
商品 Bering Inner Jacket
価格 ¥44,000(税込)

 

17. ARC’TERYX (アークテリクス) /ベータ ジャケット ウィメンズ

あらゆる状況に対応する万能シェル
高い防水性、防風性、透湿性を備えたゴアテックス素材に、裏地にはC-KNIT™バッカーを採用し、しなやかな着心地を実現。人間工学に基づいた立体裁断で、動きやすさは抜群です。その汎用性の高さと洗練されたデザインで、多くの登山者から絶大な信頼を得ています。

項目 詳細
ブランド ARC’TERYX
商品 ベータ ジャケット ウィメンズ
価格 ¥68,200(税込)

 

18. ARC’TERYX (アークテリクス) /ガンマ パンツ ウィメンズ

究極の動きやすさを誇るソフトシェルパンツ
耐候性、伸縮性、通気性の全てを高次元で融合させたソフトシェルパンツの傑作。立体裁断とガゼットクロッチが、岩場での大きな足上げも妨げません。耐久性にも優れており、ハードな環境下でも安心して穿き続けられる、まさにアルパインクライミングのためのパンツです。

項目 詳細
ブランド ARC’TERYX
商品 ガンマ パンツ ウィメンズ
価格 ¥34,100(税込)

 

19. MILLET (ミレー) /サースフェー NX 30+5 ウィメンズ

登山ザックのオールラウンドモデル
耐久性の高いコーデュラナイロンを使用し、ハードな使用にも耐える、ミレーの定番トレッキングパック。高い通気性と体にフィットする背面システムで、長時間の歩行でも快適です。容量を拡張できるロールトップ式で、山小屋泊の装備にも柔軟に対応します。

項目 詳細
ブランド MILLET
商品 サースフェー NX 30+5 ウィメンズ
価格 ¥29,150(税込)

 

20. LA SPORTIVA (スポルティバ) /エクイリビウム ハイク GTX® ウーマン

下りに強い、革新的ハイキングブーツ
革新的なソール構造を持つ、新世代のテクニカルハイキングブーツ。かかと部分が二重になった「ダブルヒール™」構造が、特に下りでの衝撃吸収性とブレーキ性能を高め、筋肉疲労を軽減します。足首の自由度とサポート性を両立する「3Dフレックスシステム」も搭載し、岩稜帯などテクニカルな登山で優れたパフォーマンスを発揮します。

項目 詳細
ブランド LA SPORTIVA
商品 エクイリビウム ハイク GTX® ウーマン
価格 ¥46,200(税込)

 

21. THE NORTH FACE (ザ・ノース・フェイス) /ラディアルウールビーニー

汗処理と保温を両立する高機能ビーニー
ウールとポリプロピレンを混紡し、縫い目のないホールガーメント製法で編み上げた高機能ビーニー。ウールが持つ優れた保温性と調湿機能に加え、水分を保持しないポリプロピレンが汗を素早く処理し、頭部をドライに保ちます。縫い目がないためフィット感も抜群で、長時間の着用でも快適です。

項目 詳細
ブランド THE NORTH FACE
商品 ラディアルウールビーニー(ユニセックス)
価格 ¥6,820(税込)

秋登山の服装・レイヤリング選びのよくある質問

秋登山の服装や、レイヤリング選びによくある疑問にお答えします。

Q1. 本当に3枚も重ね着しないとダメ? Tシャツにフリースだけじゃ寒い?

A1. はい、基本的には「ベース」「ミドル」「アウター」の3層のレイヤリングをおすすめします。

理由は、山の天候は非常に変わりやすく、「汗冷えのリスク」と「天候急変への対応」という2つの観点から重要だからです。例えば、晴れていても山頂や稜線は風が強く、汗で濡れたTシャツ一枚だと急激に体温が奪われます。アウター(レインウェア)は雨だけでなく、こうした強風から体を守る防風着としても重要な役割を果たします。フリースだけでは風を通してしまうため、体感温度が大きく下がってしまう可能性があります。

Q2. 全部揃えると高そう…。初心者が最初に買うべき優先度の高いアイテムは何ですか?

A2. 安全性と快適性に直結する「レインウェア」「登山靴」「ベースレイヤー」の3つを優先するのがおすすめです。

これらは他のもので代用が難しいアイテムです。

  • レインウェア: 命を守る安全装備です。防水透湿性のないものはNG。
  • 登山靴: 足元の安全を確保し、疲労を軽減します。スニーカーでは滑りやすく危険です。
  • ベースレイヤー: 汗冷えを防ぎ、快適さを保つ縁の下の力持ちです。

ミッドレイヤーのフリースなどは、手持ちの速乾性があるスポーツウェアなどで最初は代用することも可能ですが、これら3つは登山専用品を揃えることを強く推奨します。

Q3. メリノウールと化学繊維、結局どちらのベースレイヤーがいいの?

A3. それぞれに長所があり、目的や体質に合わせて選ぶのがベストです。

結論として、どちらか一方が絶対的に優れているわけではありません。

  • 汗をたくさんかく、運動量が多い登山がメインの方: 乾きの速さを重視し、化学繊維が向いていることが多いです。
  • 休憩を挟みながらゆっくり歩く、縦走などで数日間着替えられない方: 保温性や防臭効果を重視し、メリノウールが快適です。

最近では、両方の良い点を組み合わせたハイブリッド素材の製品も人気です。ご自身の登山スタイルに合わせて選んでみてください。

Q4. ゴアテックスのレインウェアって、どうやって洗濯すればいいの?

A4. 専用の洗剤を使い、洗濯機の表示に従って洗うことができます。

ゴアテックスウェアは、泥や皮脂汚れが付着すると、防水透湿機能が低下してしまいます。性能を維持するためにも、定期的な洗濯が重要です。
洗濯後は、乾燥機や当て布をしたアイロンで熱を加えることで、表面の撥水性が回復します。必ずウェアについている洗濯表示タグを確認してからメンテナンスを行いましょう。詳しくは各メーカーの公式サイトにも手入れ方法が記載されています。

Q5. 登山ウェアはどこで買うのがおすすめ?ネットでも大丈夫?

A5. 特に「登山靴」と「ザック」は、登山用品専門店の店頭で専門スタッフに相談しながら選ぶことを強くおすすめします。

これらのアイテムは、自分の体に合っているかどうかが非常に重要で、フィットしていないと靴擦れや肩の痛みなど、大きなトラブルの原因になります。ウェアに関しても、メーカーによってサイズ感が異なるため、一度は試着してみるのが失敗しないコツです。ある程度自分のサイズ感が分かっていれば、セールなどを狙ってネットで購入するのも賢い選択です。

秋登山は「3層レイヤリング」と素材選びが快適さと安全の鍵

今回の記事では、秋のレディース登山における服装選びについて解説しました。最後に、重要なポイントを3つにまとめます。

  • 秋の服装は「ベース」「ミドル」「アウター」の3層レイヤリングが基本。 こまめな着脱で体温調節することが、快適さと安全につながります。
  • 素材選びが重要。 汗冷えを防ぐ「吸湿速乾性」のあるベースレイヤーを選び、絶対に綿(コットン)素材は避けましょう。
  • 安全のために「防水透湿性」のあるアウターは必須装備。 雨だけでなく、風を防ぐ役割も担う大切なアイテムです。

何を着ていくかという計画も登山の楽しみの一つです。今回ご紹介したコーディネートや選び方を参考に、ご自身の登山スタイルに合った一着を見つけて、美しい秋の山を安全に楽しんでくださいね。

より詳しい山の情報や天気予報は、登山地図アプリ「YAMAP」や、山の天気専門サイト「てんきとくらす」などを併せて活用することをおすすめします。

 

監修者プロフィール

東 美穂(スタイリスト)

ファッション誌やウェブメディアを中心に活躍するスタイリスト。アウトドア専門誌『ランドネ』では、登山やアウトドアに必要なアイテム選びや、自然を快適に楽しむための知見を活かした記事を担当している。

山歩きが好きになったきっかけは、釣り場を求めてGoogleマップを片手に道なき道を歩き、岩場や沢を自ら開拓してきた体験。森林や苔、ガレ場、稜線など多彩な表情をのんびり楽しめる山を好み、現在もお気に入りの山を探しながら歩き続けている。

キャンプ・釣り・スノーボードなど幅広いアウトドアを実践し、実体験に基づいた「機能性と使いやすさを重視した登山アイテムの選び方」が多くの読者に支持されています。

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「好き、を生きよう」を地で行く、FUNQスタッフ。 初心者から上級者まで、知りたい情報をわかりやすくお届けしています。

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