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登山靴下の選び方|山歩きがもっと快適になるおすすめウールソックス12選

「せっかくの絶景なのに、足が痛くて楽しめなかった」「靴擦れが怖くて一歩一歩が不安」といった経験はありませんか?

登山における足のトラブルは、シューズだけでなく靴下(ソックス)選びで解決できることが多々あります。過酷な環境下で足を保護するために開発された高機能なウールソックスは、初心者から上級者まで、すべての登山者がこだわるべきギアです。

この記事では、失敗しない登山用ソックスの選び方と、2025年最新のおすすめ12選を厳選してご紹介します。自分にぴったりの一足を見つけて、次の山行をより快適なものにしましょう。

失敗しない登山靴下の選び方|なぜウールが必須?

登山用の靴下を選ぶ際、日常用とは異なる「山歩き専用」の基準で選ぶことが重要です。デザインだけで選んでしまうと、マメや冷えの原因になりかねません。

ここでは、快適に歩き続けるために特に重要な3つのポイントを解説します。

1. 素材はウール(メリノウール)を基準に選ぶ

登山用ソックスの素材として最も推奨されるのが、メリノウールです。
メリノウールとは、メリノ種という羊の毛を用いた天然繊維で、以下の特性があります。

  • 吸湿・調温機能:汗を吸収して発散する能力が高く、夏は涼しく、冬は暖かく保ちます。足の「蒸れ」や「冷え」を防ぐために欠かせない機能です。
  • 防臭効果:雑菌の繁殖を抑える天然の免疫機能があり、長時間履き続けても臭いにくいのが特徴です。

多くのモデルは、耐久性を高めるためにナイロンポリエステルなどの化学繊維を混紡(ブレンド)しています。快適性を重視するならウール比率が高いもの、耐久性を重視するなら化繊比率が高いものを選ぶのがコツです。

2. 「厚さ(クッション性)」で足への負担を調整する

ソックスの厚さは、シューズ内のフィット感とクッション性を左右します。行く山のレベルに合わせて選びましょう。

  • 中厚手(ミディアムウェイト):最も汎用性が高いタイプです。適度なクッションがあり、3シーズン(春・夏・秋)の登山に対応します。初心者はまずこの厚さから選ぶのがおすすめです。
  • 厚手(ヘビーウェイト):冬山や雪山、あるいは重い荷物を背負う縦走登山に向いています。高い保温性と衝撃吸収力が魅力ですが、靴のサイズ感に影響するため注意が必要です。
  • 薄手(ライトウェイト):夏の低山やトレイルランニングなど、運動量が多く暑さを避けたい場合に適しています。

3. フィット感とサポート機能をチェックする

登山では長時間歩き続けるため、ソックスが靴の中でズレるとマメの原因になります。以下の機能があるかチェックしましょう。

  • アーチサポート:土踏まず部分に伸縮性のあるゴムを配置し、足の疲労を軽減する機能です。
  • L字型・左右非対称設計:かかとの形状に合わせた立体的な編み方や、左右それぞれの足の形に合わせた設計(R/L表記があるもの)は、フィット感が格段に向上します。

編集部が厳選!登山用ウールソックスおすすめ12選

ここからは、数あるアウトドアブランドの中から、機能性と口コミ評価が高いおすすめの登山用ソックスを12足ご紹介します。

初心者におすすめの定番モデルから、こだわりの国産ブランドまで幅広くピックアップしました。

1. ランドネ かわり芽×Re Loop 毎日が山歩きソックス

環境への配慮と機能性を両立したアップサイクルソックス

廃棄されるデニムなどを再利用した「アップサイクル糸」とウールを組み合わせた、環境に優しいユニークなソックスです。コットンの吸水性とウールの調温性を兼ね備え、独特の風合いがあります。パイル編みによるクッション性もしっかり確保されており、低山ハイクや自然散策など、リラックスした山歩きにおすすめです。

ブランド FUNQ(ファンク)/ランドネ
商品 かわり芽×Re Loop 毎日が山歩きソックス
価格 ¥2,200(税込)

2. Darn Tough(ダーンタフ) Hiker Boot Midweight Full Cushion

「生涯保証」が証明する圧倒的な耐久性と信頼性

アメリカのバーモント州で作られる、登山愛好家の間では定番中の定番ブランドです。最大の特徴は、穴が空いたら新品と交換してもらえる「生涯保証」制度。高密度に編み込まれたメリノウールは摩耗に強く、長期間の使用でもヘタリにくいのが魅力です。フルクッション構造が足全体を包み込み、硬い登山靴でも快適な履き心地を提供します。

ブランド Darn Tough(ダーンタフ)
商品 Hiker Boot Midweight Full Cushion
価格 ¥4,730(税込)

3. ICEBREAKER(アイスブレーカー) メリノ ハイク クルー ミディアム

部位ごとの最適化で快適性を高めた汎用モデル

メリノウールにナイロンとポリウレタンを混紡し、強度と伸縮性を高めた中厚手モデルです。レッグとボトム部分は裏パイルで衝撃を吸収し、甲部分は薄手で通気性を確保するなど、部位ごとに編み地を最適化。夏の高所登山から冬のハイクまで対応する汎用性と、街にも馴染むシンプルなデザインが魅力です。

ブランド ICEBREAKER(アイスブレーカー)
商品 メリノ ハイク クルー ミディアム
価格 ¥4,400(税込)

4. Point6(ポイントシックス) Hiking Essential Medium Crew

体温調節テクノロジー「37.5」を搭載したハイテクソックス

メリノウールの快適さに加え、繊維に練り込まれた活性粒子が体温を37.5℃に保つよう働きかける「37.5テクノロジー」を採用しています。これにより、ウール単体よりも速乾性が向上し、靴内の蒸れを効果的に排出します。耐久性にも定評があり、長く愛用できる一足です。中厚手のクルー丈は、ハイキングシューズとの相性が抜群です。

ブランド Point6(ポイントシックス)
商品 Hiking Essential Medium Crew
価格 ¥4,180(税込)

5. finetrack(ファイントラック) メリノスピンソックス EXP

厳冬期も安心の保温力とドライ感を両立した国産モデル

未防縮メリノウールと高機能ナイロンを螺旋状に交編した「メリノスピン®糸」を使用しており、ウール本来の保温力を維持しながら、強度と吸汗拡散性を高めています。シリーズ最高の保温力を誇る極厚手モデルで、しっかりとしたクッション性があり、雪山登山や冷え性のハイカーに最適です。

ブランド finetrack(ファイントラック)
商品 メリノスピンソックス EXP
価格 ¥3,960(税込)

6. FITS(フィッツ) ミディアムハイカークルー(中厚手)

極細ウールが生む「感動のフィット感」とソフトな履き心地

株式会社ケンコー社が取り扱うアメリカ発のソックスブランド「FITS」のベストセラーモデルです。18.5μm(マイクロン)という極細メリノウールを使用し、他にはない柔らかでソフトな肌触りを実現。独自の立体縫製により、足全体を包み込むようなフィット感が特徴で、長時間の歩行でもズレや靴擦れを防ぎます。3シーズン対応の中厚手タイプです。

ブランド FITS(フィッツ)
商品 ミディアムハイカークルー(中厚手)
価格 ¥3,960(税込)

7. THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス) ヘリテージ マウンテン クルー

伝統製法で編み上げた極厚手ウールが、冬の足元を優しく包み込む

伝統的なトレッキングソックスの技法を用いた、極厚手のウィンターソックスです。バルキーなウール繊維をローゲージのフルパイルでゆったりと編み上げ、柔らかい履き心地と抜群の保温性を実現。土踏まずのアーチサポートが疲労を軽減し、ウールの消臭機能も備えています。クラシカルなデザインは冬のキャンプや日常使いにも最適で、ギフトにも喜ばれる一足です。

ブランド THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
商品 ヘリテージ マウンテン クルー
価格 ¥5,500(税込)

8. Salomon(サロモン) X ULTRA CREW

人気ハイキングシューズとシンクロする高機能設計

サロモンのベストセラーシューズ「X ULTRA」シリーズとの相性を考慮して設計されたソックスです。解剖学に基づいたフィット感と、適材適所に配置されたクッションが特徴。メリノウールを46%使用し、通気性と保温性のバランスを調整しています。足の動きを妨げない柔軟な履き心地は、スピードハイクやアクティブな登山に適しています。

ブランド Salomon(サロモン)
商品 X ULTRA CREW
価格 ¥2,750(税込)

9. ROTOTO(ロトト) 2重編みソックス – R1001

「一生愛せる消耗品」をコンセプトにした極上の履き心地

靴下の産地・奈良県広陵町で作られる日本ブランドの代表作です。外側はメリノウール、内側はオーガニックコットンの「ダブルフェイス(二重構造)」で編み立てられており、ウールのチクチク感が苦手な人でも快適に履けます。肉厚な生地はクッション性が高く、登山はもちろん、冬の普段履きとしても人気が高いアイテムです。

ブランド ROTOTO(ロトト)
商品 2重編みソックス – R1001
価格 ¥2,750(税込)

10. Millet(ミレー) セネカ ミッド ソックス

ウールの快適性と化繊の機能性を融合した高機能モデル

メリノウールの肌触りと調湿・防臭機能に、摩擦によるマメを防ぐ「ナノグライド®ファイバー」の耐久性と速乾性をプラスしたハイブリッドソックスです。左右それぞれの足型に合わせたアナトミカルフィットが心地よいフィット感を実現。ソールは厚手でクッション性が高く、ローカットからミッドカットのブーツに最適なクォーター丈です。

ブランド Millet(ミレー)
商品 セネカ ミッド ソックス
価格 ¥3,850(税込)

11. Foxfire(フォックスファイヤー) PPウールソックスヘビーパイル

疎水性素材「PP」と極厚パイルで足元をドライかつ温暖に

水分を含まないポリプロピレン(PP)を肌面に使用し、表面にウールを配した画期的な二層構造ソックスです。肌面のPPが汗を素早く透過させて外側へ逃がすため、汗冷えを徹底的に防ぎ、足元を常にドライで温かく保ちます。極厚のヘビーパイル仕様によりクッション性と保温力が高く、冬の登山や重装備の縦走に最適です。

ブランド Foxfire(フォックスファイヤー)
商品 PPウールソックスヘビーパイル
価格 ¥2,860(税込)

12. Columbia(コロンビア) フォッシルスロープロングソックス

デザインと機能のバランスが良いエントリーモデル

アウトドアウェアの巨塔コロンビアが展開する、トレッキング用ロングソックスです。ウール混紡素材を使用し、つま先とかかとにはクッション性を持たせています。アーチサポート機能で歩行時の疲労を軽減。デザインのバリエーションも豊富で、ウェアとのコーディネートを楽しみたいハイカーにおすすめです。

ブランド Columbia(コロンビア)
商品 フォッシルスロープロングソックス
価格 ¥2,970(税込)

登山用ウールソックス選びのよくある質問

最後に、登山用ソックスに関してよく寄せられる疑問について回答します。初心者がやりがちな失敗を防ぐための重要ポイントです。

Q1. 普通のスポーツソックスや綿の靴下ではダメですか?

A. 登山にはおすすめできません。
綿(コットン)素材は汗を吸いますが、乾きにくいという性質があります。汗で濡れたままの状態が続くと、皮膚がふやけてマメができやすくなるだけでなく、体温が奪われて「汗冷え」を起こすリスクがあります。安全のためにも、ウールや化繊の登山専用ソックスを選びましょう。

Q2. 1足の値段が高い気がしますが、価格差の理由は?

A. 素材の質と耐久性、編み方の複雑さにあります。
3,000円〜4,000円クラスのソックスは、高品質なメリノウールを贅沢に使用していたり、複雑な立体編みでフィット感を高めていたりします。また、耐久性が高く長持ちするため、結果的にコストパフォーマンスが良い場合も多いです。安価なものは化繊の比率が高く、機能が簡易的な場合があります。

Q3. お手入れ方法で気をつけることはありますか?

A. 裏返してネットに入れ、柔軟剤は控えめにしましょう。
ウール製品は毛玉ができやすいため、洗濯時は裏返してネットに入れるのが鉄則です。また、柔軟剤を使用するとウールの吸湿性や撥水性が低下する場合があるため、使用を避けるか、登山ウェア専用の洗剤を使うことを推奨します。乾燥機の使用も縮みの原因になるので避けましょう。

Q4. 穴が空きにくいソックスはありますか?

A. ナイロン混紡率が高いものや、高密度編みのモデルを選びましょう。
ウール100%よりも、ナイロンなどの化学繊維が混紡されている方が強度は上がります。特に今回紹介した「Darn Tough」のように、耐久性に特化して生涯保証を設けているブランドもあります。爪をこまめに切ることも、穴あき防止には重要です。

Q5. 重ね履き(レイヤリング)は必要ですか?

A. 基本的には1枚履きで十分です。
近年の登山ソックスは1枚で十分なクッション性と機能を発揮するように設計されています。重ね履きをすると靴の中で足が圧迫され、血行不良や靴擦れの原因になることがあります。ただし、靴擦れ防止のために極薄のインナーソックス(ライナー)を下に履くスタイルは有効な場合があります。

快適な登山用の靴下は「メリノウール」と「厚さ」で決まる

この記事では、登山用ウールソックスの選び方とおすすめ商品をご紹介しました。要点は以下の3つです。

  1. 素材はメリノウール:吸湿・調温・防臭機能で、長時間の山歩きも快適。
  2. 厚さは目的で選ぶ:汎用性の高い「中厚手」を基本に、季節や靴に合わせて調整する。
  3. 専用ソックスは投資:足のトラブルを防ぐことは、登山の安全と楽しさに直結する。

たかが靴下、されど靴下。足元の環境が改善されるだけで、山頂までの道のりは驚くほど楽になります。ぜひ、今回ご紹介した中からお気に入りの一足を見つけて、次の週末は山へ出かけてみてはいかがでしょうか。

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