
アフリカへの切符をかけた「ディフェンダートロフィー」国内予選会の熱き2日間
FUNQ
- 2025年12月19日
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屈強な走破性と洗練されたデザインをあわせもち、世界中の冒険者たちを魅了し続けるランドローバー「ディフェンダー(DEFENDER)」。
ブランドが掲げる「不可能を可能にする」という精神を体現する新たなアドベンチャーコンペティション「ディフェンダートロフィー(DEFENDER TROPHY)」が始動。2025年11月、山梨県のオフロードコースを舞台に、国内最終予選会が開催された。
知力・体力・精神力のすべてを限界まで引き出す過酷な戦いと、2026年秋にアフリカで開催される世界大会への切符を手にした日本代表決定についてレポート。
編集◉FUNQ編集部
ディフェンダーが示す「冒険」の真髄
1948年の「ランドローバー・シリーズ1」から続く伝統を継承するディフェンダー。現在は「90」「110」「130」の3つのボディスタイルを展開し、タフで頑丈、卓越した悪路操作性をもち、モダンラグジュアリーな佇まいが人気を集めている。

そんなディフェンダーが新たに立ち上げた「ディフェンダートロフィー」は、世界規模のアドベンチャーコンペティション。過去に行なわれた「TROPHY」や「CHALLENGE」という代表的なイベントに着想を得たもので、不可能に立ち向かい、地球規模の自然保護への情熱をもつ挑戦者のみが応募できるという、壮大な目的をもったものだ。
世界に先駆け、富士の山麓に24名の精鋭が集結

2025年11月8日~9日の2日間、山梨県・富士ヶ嶺オフロードで実施された国内最終予選会。
じつは、この予選会は世界70以上の国や地域に先駆けて開催され、日本がこのアドベンチャーの最初の挑戦の場となった。

上の写真は、ほぼ余裕のない狭いリングの中でディフェンダーを180度回転させるという、正確な運転技術と空間把握力が試される「リングフェンス」。
しかし、一次予選通過者24名の挑戦者たちに求められたのは、単なるドライビングテクニックだけではなかった。
- 知力:成否を分ける一瞬の判断力
- 体力:過酷な環境下でもパフォーマンスを維持する力
- コミュニケーション:チームで協力し、困難を突破する力
真の冒険者に必要なこれらの資質を問う、文字どおり「自らの限界に立ち向かう」2日間。そこで課せられたプログラムは、どれもが過酷なものだった。


重いスペアタイヤなどの装備を運搬・設置するミッション、障害物を越えるフィジカルタスクなど、泥にまみれながら体力の限界が試された。


丸太とロープで橋を構築するミッションでは、ロープワーク技術を駆使して橋を設置し、ディフェンダーで渡る。技術とともに、チームのコミュニケーション体制も重要な鍵となった。
ディフェンダーの担当ディレクター、マーク・キャメロン氏は、
「参加者たちの姿は、フィジカル面だけではなく、仲間を信じ、状況を読み解き、ときに自然と調和しながら限界に挑むという、まさにディフェンダーブランドの精神『不可能を可能にする』を体現しています」
と参加者の健闘を讃えた。
日本代表が決定!夢をつなぎ、2026年秋のアフリカへ
激戦を制し、みごと日本代表の座を射止めたのは今村直樹さん。

「ふだんはクルマより船を漕いで、海峡横断レースなどに参加している」という今村さんだが、ずっと胸に秘めていたのは、9歳のころに見た黄色いSUVへの憧れだったそう。39年の時を経てつかみとったチャンスに、「諦めなければ想いは叶うと実感しています」と喜びを語った。
待ち受けるは、アフリカでのグローバルファイナル
今村さんは2026年秋にアフリカで開催されるグローバルファイナルに、日本代表として出場する 。世界の70以上の国と地域からファイナリスト33名が集まり、ドライビング、イノベーション、フィジカルの各カテゴリーで競い合うことになる。
優勝者は、自然保護団体「Tusk(タスク)」とともに独自のミッションに携わり、次世代にレガシーを残すチャンスを獲得する。そのようすは、オンラインを通じて世界中に発信される予定だ。
「48歳になったいま、アフリカに挑めることがうれしい」と今村さん。ディフェンダーとともに切り拓く新たな冒険の物語は、まだ始まったばかり。2026年秋、アフリカの地でどのようなレガシーを残してくれるのか、いまから楽しみだ。
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