
六甲山ですごすぜいたくな山時間|モデル仲川希良の「親子でやさしい外あそび」#6

仲川 希良
- 2025年10月12日
モデルでフィールドナビゲーターの仲川希良さんによる親子連載。大人も子どもも、がんばりすぎずに外あそびを楽しむヒントをゆるりとご紹介。今回は、六甲山にある「ROKKONOMAD」でのひとときを綴ります。
山の上のコテージで、ゆっくりすごす六甲の休日
六甲山に住んでいる人がいるなんて、知らなかった。山頂まで車道が走り、観光スポットやカフェが点在、居住者の家々や小学校まである……。もちろん、深い自然の傍に。六甲山には、神戸に居留する外国人によって開発されたリゾート地としての歴史がある、と聞いて納得。国立公園に指定される昭和初期までに建築した山荘や施設が残り、いまも活用されているそうです。
今回はケーブルカー六甲山上駅近くのワーケーション施設、ROKKONOMADへ。それぞれの目的で山の空気を求める人々を、運営のヤンセンさんファミリーが迎えます。私は息子と、一棟貸しコテージに宿泊。


ここに住む人にとっては、お出かけ=山“登り”ではなく山“下り”と聞いて目から鱗。我々も紅葉谷コースで有馬温泉へ下り、ロープウェイで登って帰るなんてぜいたくプランを考えたのですが……天気や息子の体調が整わず、コテージ周辺を堪能する滞在となりました。


でもこれが、とてもよかった。雨に濡れ鮮やかさが増す木々を窓から眺める時間。鳴き始めた鳥の声を耳にして「そろそろ止むね」と呟く息子。テラスに出て木の実でおままごと。私は木漏れ日の下でコーヒーを。コテージを囲む森への解像度が上がっていきます。周辺には散策路がいくつかあり、ウサギやキジの姿も。


開けた場所から眼下の都会を眺め、山肌にぶつかっては消える雲のなかにいることを実感。出かけなくても、ここで満足だな。そんなぜいたくな気持ちにしてくれる、山での暮らしを味わうことができたのです。

親子に役立つプチ情報
食事は手を抜きつつ、体が喜ぶものを
食材はふもとのスーパーで買ってから山の上へ。ROKKONOMADへ事前オーダーすれば、
お昼は徒歩圏内のカフェに出かけるもよし、ROKKONOMADのランチサービスでゆっくりするもよし。
写真は上から、旬の野菜セット、ROKKONOMAD特製ランチプレート、コテージでの食事。
散策先もいろいろ!
散策路を歩くだけで楽しいけれど、子どもはやはり目的地があったほうががんばれる。絶景スポットを目指したり、おしゃれなカフェで休憩したり。
スペシャルデーには山のなかの巨大アスレチックパーク「GREENIA」へ。子どもは大はしゃぎ間違いなし!
写真は上から、天狗岩、山頂近くの「グラニットカフェ」、アスレチックパーク「GREENIA」。
お役立ちアイテム
雨具
天気が変わりやすい山のなかなので、もちろん雨具は必須。とはいえ散策路は整備されていて、多少の雨ならあえて出かけるのも楽しい。
子どもは脱ぎ着しやすいレインポンチョ、大人は折り畳み傘が活躍。モンベルの晴雨兼用傘は、先端についたフープが室内で吊るしておくときに便利!
室内用おもちゃ
悪天候時、子どもは室内で時間を持て余してしまう可能性も。ある程度のあいだ集中できるおもちゃを持ってきておくと安心。
息子はお絵描き道具や工作道具を持参。森で出会った鳥を一生懸命作っていました。
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PROFILE

ランドネ / モデル/フィールドナビゲーター
仲川 希良
テレビや雑誌、ラジオ、広告などに出演。登山歴はランドネといっしょの14年。里山から雪山まで幅広くフィールドに親しみ、その魅力を伝える。一児の母。著書に、『わたしの山旅 広がる山の魅力・味わい方』『山でお泊まり手帳』
テレビや雑誌、ラジオ、広告などに出演。登山歴はランドネといっしょの14年。里山から雪山まで幅広くフィールドに親しみ、その魅力を伝える。一児の母。著書に、『わたしの山旅 広がる山の魅力・味わい方』『山でお泊まり手帳』