
山小屋のスタッフさんに聞きました!私たちが山小屋で働く理由|三俣山荘・穂高岳山荘

ランドネ 編集部
- 2025年10月13日
山小屋で働く理由は、人の数だけある。絶景に魅せられて、山に暮らしたくて――。さまざまな思いを胸に山小屋で働く人たちの声を集めました。
感性や日常までも豊かに変えてくれている、三俣山荘での暮らし
三俣山荘 みきTさん
三俣山荘での夏は今年で3年目。「山小屋は職場であると同時に、夏の3カ月半を暮らす家でもあります。休日には黒部源流で釣りや読書、沢で昼寝をして心を休めることも。野性的でありながら非日常を感じられる時間が、この場所で働く魅力です」
かつて山賊たちが生きた黒部の物語は、いまも三俣に息づいている。自然のなかでの感覚を活かして、下山後は猟師としても活動しているというみきTさん。
「山小屋での暮らしをとおして、自然の営みに目を向けることや、日常のちいさなできごとに感動する心も育まれました。お客さんと自然に会話ができる関係も心地よく、多少の不便さも仲間と分かち合えば楽しさに変わるんです」

おすすめのアイテム
三俣山荘オリジナル手ぬぐい(2,000円 )。鷲羽岳やダケカンバの森、クマ、クルマユリなど、周辺に広がる自然の物語を描いている。
憧れの穂高に生きる父と訪れ心を打たれた山荘が、働く場所になった
穂高岳山荘 佐久間郁美さん
山に住みたい、と9年間続けた歯科衛生士を辞めた。「山が好きすぎて下りたくない。日の出や夕日もずっと見ていたい。じゃあ山で働けばいいと思ったんです」
山を始めたのは父の影響。30年の登山歴をもちながら、憧れすぎて穂高だけ登らなかった父と「穂高を目標にしよう」と親子で多くの山に挑んだ。満を持して訪れた穂高岳山荘と奥穂高岳で「小屋がきれいで食事もおいしく、景色もかっこよかった」と感動した。その経験から、働く場所に選んだのは迷わず穂高岳山荘。今年で3年目。
「ふもとと切り離された環境がいい。そして、スタッフとは寝食をともにし、家族より長くすごす。人のつながりも魅力です」と山小屋で働くよさを教えてくれた。

おすすめのアイテム
表面には山荘の看板とライチョウが、裏側には涸沢岳から奥穂高岳を見下ろす景色が刻印された「チタンマグカップ(2,800円)」。
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ランドネ 編集部
自然と旅をキーワードに、自分らしいアウトドアの楽しみ方をお届けするメディア。登山やキャンプなど外遊びのノウハウやアイテムを紹介し、それらがもたらす魅力を提案する。
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