
紅白そろってめでたいな!!「アカモノ」&「シロモノ」| 植物ライター・成清 陽のヤマノハナ手帖 #53
成清 陽
- 2026年01月31日
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登山&撮影をライフワークとする花ライターがお送りする、高山植物の偏愛記。静かに、しかしアツ~く、お花をご紹介します!
大寒を迎えたこの頃、暖冬とはいえやはり寒いですね。積雪が多いこの頃を狙って、雪山登山に挑む方もいらっしゃることでしょう。筆者はどうかというと、「花が咲かない時期は登山しない」がモットー。春を待ちわびつつ、今はじっとガマンのとき(=薪ストーブのそばで晩酌)です。とはいえ、1月の本連載を彩るのは、やはり紅白じゃないと!ということで、めでたいペアにご登場いただきましょう!
お祝いカラーの鮮烈レッド…にしては
夏の登山道は、花盛り。と、小さな花がぽつりぽつりと咲いていて…。「カワイイ~!」と見てもらえればいいけども、実際はスルーされる。そんな苦境にも果敢に立ち向かっているのが、こちら「アカモノ」、別名イワハゼです。ただ、皆さんが納得できないとしたらその名前。「赤いっていうけれど…。名前負けじゃん!」。度重なるクレームで、編集部の電話がパンクしそうです!!

Data
- アカモノ/イワハゼ(ツツジ科)
- 一般的な花期:6月~7月
- 主な生育場所:亜高山/高山帯の樹林帯
もうひとつのお祝いカラーも!?
紅白のレッドがダメなら、希望を託せるのは白色だけ。ということで、シロモノさんを眺めてみましょう(汗)。ということで、皆さんに見ていただくこちらですが⋯。なんだかこれも、いまいちピリッとしない。「白いのは否定しないけど、地味!!」、「こんなん登山道脇で咲いてても、ぜんぜん気づかないわ~」。いやいや、ちょっと角ばったお花がかわいいじゃないの!そんな筆者の言い訳はまったく通じず、クレームの嵐です(笑)。

Data
- シロモノ/シラタマノキ(ツツジ科)
- 一般的な花期:6月~7月
- 主な生育場所:亜高山/高山帯の樹林帯や岩場
これで納得!!したいところですが
さてさて、じゃあなんで、いまいちな名前をつけたワケ?と、名付け親に罪をなすりつける筆者。ただ、今一度皆さんに見ていただきたいのは、この写真。こちら、アカモノの果実を見ると…そう、お気づきのとおり、ほんのり赤い!紅い!ということで、めでたく論争終了。かと思ったら。「赤みが足りない」、「毛が生えていて、カワイくない」。さすがの筆者も、そんなツッコミにてんやわんやです!!

こちらもクセつよ!!
もういっぽうの主役「シロモノ」の果実に望みを託しましょう。それ見たことか、ツッコミどころがないでしょう?毛が生えているアカモノの果実に比べると、圧倒的に白く美麗。筆者の腹黒さがスッキリ洗われるくらい、純白!ただですね、こんなに清廉潔白な果実は、じつは変わった香りがある。しかもその香り、「サロンパス」なんですよ。って、え?またも苦情の電話!?「やっぱりヒトクセあるじゃん」って…。こんなネタでも書かんと、連載がオモシロクならないんじゃい!!(逆ギレ)

夏山でお待ちしてます~
えー、失礼。新年早々、噴火してしまいました。なお、このめでたいおふたりが花開くのは、夏。さすがに、高山の新年を花で祝うには無理がありますからね。ってえぇ?またクレーム!?「新年早々の記事なのに、夏に開花するのが気に食わない」…とな。しょうがないじゃん!濃ゆ~い書き方しないと、みんな覚えてくれないんだもん!!(再逆ギレ)。ということで、今年も皆さんの脳裏に引っかかるよう、お花を紹介してまいります。本年も、よろしくお願いします!!

さてさて、今回ご紹介してきた、アカモノとシロモノ。いかがでしたでしょうか?どちらかというと、正式名称はイワハゼ&シラタマノキなのでしょうが、あえて対比させるために、アカモノシロモノにしてみました。決してレア度・発見難易度も高くない彼ら。特に果実の時期になると、モノスゴク発見しやすいのも、ひとつの特徴です。2026年を晴れやかに迎えた皆様、ぜひブチギレ筆者は放っておいて(!)、この夏はぜひぜひ可憐な彼らの花を、楽しみにしてあげてください!!
それでは、また。
皆様のココロに、素敵な花が咲き誇りますように。
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