
昼寝インフラ整備中|アウトドアタウンときがわで里山遊び#38
青木達也(アオ)
- 2026年04月14日
「アウトドアといえば、ときがわを思い浮かべるような“アウトドアタウン”にしたい!」。そんな思いを抱き、地元の人を巻き込みながら日々さまざまな活動を行なう、野あそび夫婦のアオさんこと青木達也さんが、ときがわの自然の楽しみ方や、そこで暮らす魅力的な人たちなどを紹介します。
昼寝インフラ整備中
以前から少しずつ取り組んできている「ハンモックの森プロジェクト」。ハンモックが張れる森を増やすことで森林整備を進め、ときがわ町を日本一ハンモックが張れる町にするという、文字にするとずいぶん大きなことを言っているが、やっていることはわりと地味だ。おもに森を見ながら「ここ昼寝よさそうだな。整備に困ってないかな?」と考えている時間が多い。この春、その場所がまたひとつ増えた。
今回、近所のお家の方の小さな杉林の一部を、ハンモックの森として使わせてもらえることになった。いまは木と木の距離が近く、少し密集した暗めの杉林。いまの状態だと「ここで昼寝してください」と言われても、たぶん多くの人は「え、ここで?」と一瞬戸惑うと思う。だからこちらで、「ハンモックウェルカムですよ〜」という雰囲気を、少しずつ作っていかなくてはいけない。
間隔が近い木を適度に間引いていくと、森が明るくなって風が通る。すると「あ、ここなら昼寝したくなるかも」と、急に景色が変わる。そうなればこっちの勝ちということだ。

そして最近は、ツリーカバーも自作している。木の保護と目印のためのものだ。ハンモックも、どこでも張っていいわけではなく、このツリーカバーを使って張ってもらう仕組みにしている。フェルトを裁ち鋏でジョキジョキ切って、シルクスクリーンでロゴを刷る。ツリーカバーを量産しているときは、なんだか自分が「昼寝インフラの整備士」になった気分で、ちょっとワクワクしている。

ハンモックがいくつも揺れて、だれかが昼寝している。そんな光景が町の中にあったら、なかなかいいと思う。
散歩している人が、ふと森のほうを見る。すると、大人がハンモックでぐうぐう寝ている。最初は「この人、大丈夫?」と心配されるかもしれない。でもそれがだんだん見慣れてきて、「ああ、あそこは昼寝の町なんだ」と思われるようになったら、それはそれでおもしろい。森のなかで、大人が堂々と昼寝している町。そんな景色が、ときがわには、けっこう似合う気がしている。

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PROFILE
ランドネ / NONIWA
青木達也(アオ)
レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。 https://noniwa.jp/
レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。 https://noniwa.jp/



















