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ピレリ・PゼロレースRSクリンチャー、速さを追求したベンチマーク

50年もの歴史を有し、自転車用タイヤも積極的に手掛けていたイタリアのピレリ。1992年には自転車市場から撤退するが、2017年にカムバック。トップモデルのPゼロシリーズをレースシーンに投入しつつ、着実に進化させてきた。

このPゼロレースRSは、UCIワールドチームも使用するピレリの最新フラッグシップモデル。モータースポーツのタイヤ開発で得られたノウハウを投入し、それまでのPゼロシリーズとは異なる新コンパウンドを開発、転がり抵抗は前作より16%低減し、同時に8%の軽量化も達成しているという。2024年のデビュー当時はチューブレスレディのみのラインナップだったが、2025年にクリンチャーモデルが追加された。

クリンチャーのサイズは26C、28C、30Cの3種類で、重量はそれぞれ210g、230g、245g。軽量ながらトレッド下には耐パンク性ベルトが配置され、突き刺しパンクに対する防御性もおろそかにしない。オールブラックに加え、レトロとクラシックという魅力的なカラーも用意される。

なお、このモデルはイタリア本国にあるミラノ工場にて製造される。素材にはFSC認証(環境、社会、経済の面で適切に管理された森林から得られた材料であることを証明する国際的な認証制度)を取得した天然ゴムを使用しており、スピードだけでなく環境も意識されている。これは今後のタイヤメーカーに必要とされるようになる要素だろう。

TPUチューブの普及に伴い、一般ユーザーを中心にクリンチャー回帰の流れが見られる。ピレリもトップグレードのPゼロレースRSにクリンチャーを追加した。今回はクリンチャーの28Cを試す。実測重量は236g。

P ZERO RACE RS

価格:13,500円(税込)

  • カラー:BLACK、CLASSIC、RETRO
  • サイズ(重量):700x26C(210g)、700x28C(230g)、700x30C(245g)

詳細はこちら

試乗レビュー ライター安井行生✕TRYCLE田渕君幸

ここではサイクルショップTRYCLE田渕君幸代表とライター安井行生が試乗レビューをお届け。TRYCLE LODGE MIYAGASE 相模原市を拠点にツアー・オブ・ジャパン相模原ステージでも使われる宮ケ瀬湖周辺のアップダウンのあるコースで試し、その感じたところを対談形式でお伝えする。

「いやー速い速い。性能だけで言ったらこれが一番じゃないですか?」(安井)

安井:いやー速い速い。性能だけで言ったらこれが一番じゃないですか?

田渕:これは速かったですねぇ。まず、巡航性能がめちゃめちゃ高い。

安井:どんな速度域でも路面から浮いてるんじゃないかと思ってしまうほど走りが軽いです。それなのにグリップも高くて路面にはしっかり食らいつくのが不思議。

田渕:ですね。グリップにも全く不安はありませんでした。

安井:サイドグリップと転がり抵抗は相反するはずなのに、両立レベルが非常に高いです。不思議です。

「決戦用クリンチャーとして明らかにトップレベル」(田渕)

田渕:ハンドリングもダンシングもナチュラルで、これといった欠点は見つけられませんでした。しかもこれ、クリンチャーですよね。決戦用クリンチャーとしては明らかにトップレベルです。今回乗ったレーシングタイヤのなかで一番尖ってると思います。「走行性能を追求したいけど、使い勝手を考えてクリンチャーがいい」というシリアスレーサーには最適でしょう。

安井:ただひたすら速さを追求した高性能ロードレース用クリンチャータイヤのベンチマークですね。最初値段を見たときは「クリンチャーなのに高いな」と思いましたが、この性能だったら納得です。ピレリは自社開発のTPUチューブ(スマチューブRS)を開発してチューブレスと同等の転がり抵抗を実現するなど、高性能クリンチャーに力を入れているようです。クリンチャーユーザーとしては嬉しい動きですね。

問:カワシマサイクルサプライ https://www.riogrande.co.jp/

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PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

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