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ピレリ・Pゼロロード、安心感が武器の高性能クリンチャー

ピレリのロードバイク用ラインナップのトップグレードには、レース用の「Pゼロレースシリーズ」と、トレーニングにも使えるオールラウンドタイヤ「Pゼロロード」がある。このPゼロロードは、ワールドツアーの選手たちのトレーニング用として使われることも想定に入れたタイヤとして開発されたという。

トレーニング用といっても、ただパンクに強くて耐摩耗性が高ければいいというわけではない。グリップが高くなければレースと感覚が乖離してしまうし、落車につながりかねない。なにより、堅牢性が高いだけのタイヤは走っていて楽しくない。レーシングモデルの走りの軽さとグリップをできるだけ維持しつつ、日常使用に耐える耐久性と耐パンク性を付与する。それがトレーニング用万能ロードタイヤの理想形だ。

Pゼロロードには新開発のEVOコンパウンドが使われており、低抵抗とハイグリップという本来なら相反する2つの性能を可能な限り両立させたという。120TPIのしなやかなケーシングは快適性を高めつつ、トレッド下部にはテックベルトという耐切断性に優れた層を追加して、小石や尖った異物によるトレッドへの突き刺しパンクを防ぐ。

2021年のデビュー時にはクリンチャーの24C、26C、28Cという3サイズだったが、近年需要が高まっている32Cやチューブレスレディ版も追加され、エンデュランスロードにはもちろん、快適性を高めたいロードバイクユーザーや、走りを軽くしたいオールロードユーザーにも応える。高価格化が進む昨今にあって、ピレリが誇るPゼロシリーズながらクリンチャーが9,300円、チューブレスレディが10,600円に抑えられた価格もうれしいポイント。ここでは運用が容易なクリンチャー版を試す。

試乗したのは28Cのクリンチャー。実測重量は275g。トレッドのサイドには、Pゼロレースシリーズにも共通するトレッドパターンが入る。

P ZERO™ ROAD

価格:9,300円(税込)

  • サイズ(重量):700×24C(215g)、700×26C(235g)、700×28C(255g)、700×32C(280g)

詳細はこちら

試乗レビュー ライター安井行生✕TRYCLE田渕君幸

ここではサイクルショップTRYCLE田渕君幸代表とライター安井行生が試乗レビューをお届け。TRYCLE LODGE MIYAGASE 相模原市を拠点にツアー・オブ・ジャパン相模原ステージでも使われる宮ケ瀬湖周辺のアップダウンのあるコースで試し、その感じたところを対談形式でお伝えする。

軽い走りと堅牢性の両方を求める人に

田渕:トレーニングも視野に入れたというコンセプトで、かつクリンチャーなのに、走りが軽いんですね。

安井:「トレーニング用」「クリンチャー」という言葉から想像しがちなゴツゴツ感はないし、走りの重ったるさもない。ミッドレンジ・クリンチャーのレベルも上がってますよね。

田渕:ピレリのタイヤはグラベルバイクで愛用していてかなり気に入ってるんですが、ロード用タイヤも気持ちよく走ってくれますね。トレーニングにも使える万能モデルとはいえ重量は軽いので、加速時に外周の軽やかさを感じることができます。ミシュランのプロ5に共通するバランスのよさです。

安井:トレッドはそれなりの厚みがあるのでタイヤカットにも強いだろうし、「ロードバイクらしい軽い走りは欲しいけど耐パンク性も諦めたくない」という人にいいと思います。グリップにも不満はありません。しかも、どんな負荷域でもどんなバンク角でも、思った通りの横力が出ます。バイクを倒していくと急にグリップが抜けたり、バンク角によってグリップが増減したりすると、ライダーは「安心できないタイヤだ」という印象を抱いてしまいます。

田渕:このタイヤは安心感がありますね。

安井:そう。タイヤの開発とか進化というと、転がり抵抗とかグリップとか重量が目立ちますが、「扱いやすさ」「安心感」「信頼感」も重要なファクターです。コンパウンドやタイヤの断面形状を工夫して自然なグリップ感に仕上げようとメーカーは日々研究を続けていますが、その点、このPゼロロードはいい出来です。それも含めてバランスがかなり高い。かつてのハイエンドタイヤに近い総合性能はあるんじゃないかなと。

問:カワシマサイクルサプライ https://www.riogrande.co.jp/

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PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

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