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サイクリング機能を搭載するスマートウォッチ|パワーも測定できるファーウェイ新型「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」

強力なサイクリング機能を搭載したスマートウォッチが登場!

日々のサイクリングの記録はもちろん、ライフスタイルのあらゆるデータを収集し管理してくれるスマートウォッチ。多忙な現代社会を生きる中で、趣味のサイクリングを楽しみながら、充実したライフスタイルを送るためにも欠かせないアイテムだ。 近年は多種多様なモデルが市場に溢れる。その中でもスポーツシーンに特化した機能を搭載した人気モデルが、ファーウェイのGTシリーズだ。今作で6代目になる「HUAWEI WATCH GT 6 Pro」は、注目のサイクリング機能を実装している。シリーズ初となるパワーのシミュレーション機能を搭載。さらに、スマートフォンアプリ「ファーウェイヘルス」とウォッチを連動させることで、サイクルコンピューターのように、スマホ画面にマップやサイクリングデータを表示させるなど、サイクリング機能を進化させている。それでいて、4万8180円のコストパフォーマンスの高さも見逃せない(カラー:ブラウンVerは、5万380円)

本記事では、今作GT 6 Proで注目されるサイクリング機能を実際に使用しレビューしていく。そして、サイクリスト目線でスマートウォッチとしての活用術をレポートする。スマートウォッチに興味があったり、手軽にパワー計測を体験したい週末サイクリストにオススメできそうだ。

GT 6 Pro」スタイリッシュで高級なスタイリング

サファイヤガラス&チタン合金で覆われた堅牢なボディ。耐久性、耐摩耗性に優れアウトドアユース向き

まず、機能レビューの前に、その高級感あるスタイリングの良さに触れないわけにはいかない。高硬度チタン合金ボディやベゼルのエッジの利いたデザインなどのこだわりが詰まる。そして、スポーツウォッチなのにフォーマルシーンでも様になる上質な作りも魅力だ。カジュアルに寄せすぎないクラシカルな時計としての存在感は、最新GTシリーズの特長でもある。その上で、強い日差しの下でも高い視認性を確保。耐久性、防水性に優れ、アウトドアシーンに最適化されている。

高い防水性能、雨の日のイベントでも心強い

ウォッチひとつでヴァーチャルパワー

GTシリーズの歴代モデルを振り返れば、各種スポーツシーンに特化した専門機能を搭載している。例えば、ランニングやトレラン、ゴルフ、スキーなどがある。そして、サイクリング機能は以前から搭載されており、速度、距離等の基本機能はあったが、最新GT 6 Proは、よりレベルの高いサイクリング機能を搭載している。 注目はコアサイクリストにとってはお馴染みのパワー(出力)を測定できる点だ。ウォッチひとつでリアルタイムにヴァーチャルパワーを表示してくれる。専用の外付けパワーメーターを必要とせず、腕に付けた時計たったひとつで、独自のアルゴリズムにより算出する。 そもそもサイクリングシーンでは、パワーを指標にするとどんなメリットがあるのか。最大の特徴はサイクリング時の運動強度を、体力に応じて自在にコントロールできるようになることだ。たとえば、サイクリング中の坂道や向かい風区間で無理に力を出しすぎて疲れてしまった、というようなことを防げる。感覚ではなく数値によって運動負荷をリアルタイムに管理できるようになる。経験の浅い週末サイクリストやビギナーほどパワー数値は、ライド時の参考になるのだ。

距離や速度、平均速度、現在の標高や獲得標高などサイクルコンピューターとしての基本機能は、このスマートウォッチを腕に付けるだけで完結する

マップデータを取り込んで、GPXデータのルートを表示したり、走った軌跡の標高グラフも表示できる。これらサイクリングに必要な基本機能が詰まっているのがGT 6 Pro

正確性を追求したパワーデータ

ヴァーチャルパワー(シミュレーションパワー)とはいえ正確にパワー値を導くためには、速度や勾配、ライダーの体重等のデータはもちろんのこと、走行時の空気抵抗係数が重要になってくる。 そこでGT 6の開発では、本格的な風洞実験室でのテストを繰り返したという。空気抵抗係数は、バイクの上でのポジションやライダーの体型によって変化するため、車種はロードバイクだけでなくクロスバイク、小径車など複数のデータを収集。さらに、11のボディタイプを用意して、あらゆるシーンでの空気抵抗係数を明らかにした。 結果、ヴァーチャルパワーであっても、よりリアルなパワーに近い数値を導くことに成功している。

今回、その使用感や正確性を検証するため、GT 6 Proでは試算パワーを記録しながら、同時に外付けパワーメーター(ペダル型)でもサイクルコンピュータにデータを取り、双方を比較した。 実際、2時間のライドを終えての平均パワーは、試算パワー170W、リアルパワー175Wで、5W(ワット)の違いであった。ヴァーチャルとはいえ誤差±3%、その数値の正確性は高いと言える。他方、瞬間的な最高出力については、時折ヴァーチャルパワーがやや低く出る印象だった。それでも、サイクリング中のペース配分の目安にするには十分活用できる。これだけ正確性が高ければ、サイクリングだけでなく、トレーニングシーンでも強度目安のデータとして活用できる。 また、今回2週間ほど使う中で、別日には茨城県筑波山へヒルクライムに出かけた。平均パワーの一定ペースで刻むヒルクライムシーンでは特に有効だ。なお、正確な数値を算出するためには、設定からバイクの重量やライダーの性別、パーソナルデータを入力することをお忘れなく。

自動でFTPを算出

外付けパワーメーターを装着すれば、試算パワーから外付けパワーメーターの数値に自動で表示が切り替わる。そして、長時間持続可能なパワーの指標になるFTP(機能的作業閾値パワー)についても自動算出してくれる。過去の蓄積データからFTPを自動算出してくれるアプリにはストラバなどが存在するが、GT 6の場合は累計40分以上のアクティビティを行い、その中に最大心拍数80%以上で最低15分間のライドを含めれば自動算出してくれる。休日1〜2回のライドで条件を満たせるレベルだ。自分自身のパワーを身近に知ることができることはありがたい。

各種データと音声アナウンスでナビゲーション

サイクリングシーンでは、走行中にウォッチを覗き込むことは安全上しないので、バイクに固定したスマートフォンに表示するアプリ画面からの情報が重要になる。そのアプリ画面の操作は直感的にスムーズにでき、各種データの表示もワンタッチで切り替え可能。また、データは見やすく、心拍ゾーンのモーショングラフィックもこだわっている。

さらに、今回実際に使用する中で音声アナウンスのメリットを強く感じた。ワークアウトの進行、アクティビティの状況を知らせてくれるだけでなく、ルートナビゲーションの逸脱アラートも音声案内してくれるので助かる。 ライド後はSNSからログの共有も楽しめる。運動記録画面の「ダイナミック追跡」で走行ルートの軌跡とともにデータを振り返るムービーを自動制作してくれる。

21日間使えるパワフルウォッチで、ロングライドも安心

GT 6 Proは、バッテリーの持ちが悪いというスマートウォッチの印象を解消している。スペック上では通常使用で21日間(3週間)の持続力を実現。ヘビーユースでも12日間のロングバッテリーを約束しているという。1〜2日で充電が必要になるブランドもある中で、圧倒的な持続力と言えるだろう。 今回、4時間で100km程度のライドでは、10%少々の減りにとどまり、当然ながらライド後の充電は不要だ。コアなサイクリストほど、バッテリー持続時間は気になる性能だろう。ライト、サイクルコンピューター、パワーメーター、電動変速機などスポーツ自転車は充電が必要なギアが多い。充電をせかされるストレスがないだけでも本当にありがたい。

大きくクリアで明るいディスプレイを搭載。照度が高く、晴天の日でも画面の視認性はバッチリだ

精度向上で位置情報を素早くキャッチ

24時間装着して日々のアクティビティを管理してくれるスマートウォッチ。日常の通勤シーンで多い、信号のストップアンドゴーにも素早く対応する。操作しなくてもウォッチが自動で認識して一時停止・再開するので便利だ。

ビル群など都市部では位置情報の捕捉に時間を要することもあるが、GT 6は心配無用。これは、独自のヒマワリ型測位システムによるところが大きく、衛生自体も5つから6つになり、測位衛生精度は前作からさらに20%も向上。そして、山道のサイクリングシーンなど複雑な地形でも、内蔵される気圧計により正確な距離や勾配そして標高差を表示してくれる。

アプリ連携で緊急時にも安心対応

このほか、サイクリングシーンで注目の機能としては、「グループライド機能」(11月のソフトウェアアップデートで対応開始予定)と「転倒検知機能」を挙げたい。まず、ファーウェイヘルスアプリでリアルタイム位置情報を共有するグループを作成すると、スマホ上で仲間の位置情報を把握できるようになる。グループライド中に離脱してしまっても、現在地や距離感がわかるので安心だ。また、落車してしまった場合に、自動で緊急通報が発信される「転倒検知機能」がGPSシリーズでは初めて搭載された。アプリから事前に緊急連絡先情報を登録しておくと、落車から60秒経過すると自動的にお知らせが発信される仕組みだ。緊急連絡先を登録していない場合も、119番へつながるようになる。グループライドでもソロライドでも活用できるありがたい機能を実装している。

総合的にコンディションを管理できる

ここまでサイクリングで活用できる機能を中心に紹介してきたが、スマートウォッチの強みは、サイクリングデータだけでなく、毎日のコンディショニングを総合的に管理できる点にある。GT 6 Proでは、睡眠、体重管理、血中酸素レベルなど、アクティビティと関連するデータをアプリ上で一括管理できる。さらに、不整脈の兆候を診断できる心電図(ECG)も気軽に計測可能だ。ウォッチのファンクションボタンを指先で30秒タッチするだけで心臓の状態を把握できる。また、メンタル面をモニタリングする情緒評価機能も面白い。このように、サイクリングのログデータを、複数の指標ととともに総合的に考察することで、日々のコンディショニングを把握して、サイクリングのパフォーマンスを高めていくことも可能になる。 前作GT 5の登場から約1年。パワー測定機能を搭載し、高いレベルの位置情報測位とロングバッテリーを実現したGT 6 Proは、サイクリングシーンに特化したモデルだ。 近年は、自転車専用のパワーメーターの値段も下がってきてはいるものの、まだまだ自転車専用のサイクルコンピューター含めて価格帯はお高めだ。 最近サイクリングをはじめた人にとっては、スマートウォッチひとつと、お手持ちのスマホを活用するだけで、本格的な測定データとともにサイクリングを楽しめるようになる。また、本格的にサイクリングを楽しんでいる人にとっても、はじめてのスマートウォッチとして、HUAWEI WATCH GT 6 Proはオススメできるだろう。

本体サイズ(W×H×D mm):約45.6×約45.6×約11.25
重量:約54.7g(ベルト含まず)
素材:フロントケース:チタニウム/リアケース:セラミック/ディスプレイ:サファイアガラス
ディスプレイ:約1.47 インチAMOLED(有機EL) 466×466ピクセル/最大輝度3000nits
バッテリー接続時間:通常使用:約21日間/ヘビーユース:約12日間/GPS連続使用:約40時間 ※実際の使用方法や環境によって異なる場合があります。
対応OS:Android TM 8.0+/iOSTM 13.0+
付属品:充電クレードル付きUSBケーブル / ファーウェイ スマートウォッチ 設定ガイド

  ハシケン(橋本謙司)

バイシクルクラブインプレッションライダー、スポーツジャーナリスト。自転車雑誌の編集者を経て、スポーツジャーナリストとして活動。スポーツバイク歴20年、ランニング歴30年。ライター&エディター、映像クリエイター。自転車イベントのレースディレクター。サイクリング&ラン関連の講習会なども開催。

HUAWEI 公式サイト

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PROFILE

ハシケン

Bicycle Club / スポーツジャーナリスト

ハシケン

ロードバイクに造詣が深いスポーツジャーナリスト。国内外のレースやロングライドイベントを数多く経験。Mt.富士ヒルクライムの一般クラス優勝、ツールド宮古島優勝。UCIグランフォンド世界大会への出場経験あり。

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