
嘉永泰斗がCHERUBIMと共にG1初制覇! 寛仁親王牌、鮮やかな単騎捲りでニューヒーロー誕生
Bicycle Club編集部
- 2025年11月01日
 
10月26日、群馬県前橋市にある日本トーターグリーンドーム前橋を舞台に開催された競輪のG1レース「第34回寛仁親王牌・世界選手権記念トーナメント」。その決勝戦で、熊本の若きエース・嘉永泰斗がG1初決勝・初優勝という劇的な快挙を成し遂げた。各ラインの思惑が渦巻く中、ただ一人「単騎」での戦いを選択した嘉永が、最終周回からの鮮やかな捲りを決め、栄冠を手にした。この勝利は、年末の大一番「KEIRINグランプリ2025」の出場権と、来季のS級S班(SSクラス)入りを確定させる、大きな意味を持つものとなった。
ライン戦の定石を打ち破る、魂の単騎捲り

決勝戦のメンバーは、現在の競輪界を代表する最強の選手たちが顔を揃えた。各々がライン(連携する選手グループ)を組んで戦うのが定石の中、嘉永はただ一人、どのラインにも属さない「単騎」での戦いを選択。自らの脚力と勝負勘だけを頼りに、頂点を目指す道を選んだ。
レースは最終周回へ。打鐘(ジャン)が鳴り響き、各ラインが牽制し合いながら最終局面へと突入する。激しい位置取り合戦の中、嘉永は絶好のポジションを確保。バックストレッチから満を持してスパートすると、他を寄せ付けない抜群のスピードで一気に前団を捲り上げ、先頭でフィニッシュラインを駆け抜けた。
老舗ハンドメイドバイクと共に掴んだ栄光

嘉永のこの歴史的な勝利を支えたのは、東京・町田に工房を構える日本屈指の老舗オーダーメイド自転車ブランド「CHERUBIM(ケルビム)」のフレームだ。ゴールシーンでは、黄色い9番車のジャージを纏った嘉永が駆る赤いフレームのヘッドマークに、CHERUBIMの「C」の文字が誇らしげに輝いていた。東京・町田のハンドメイドビルダーが丹精込めて作り上げたフレームが、競輪界最高峰の舞台で頂点に立った瞬間だった。

この勝利により、嘉永は年末に開催される、その年の真の王者を決める「KEIRINグランプリ2025」への出場権を獲得。さらに、来季からは競輪選手のトップ9名のみが許される「SSクラス」の選手として、赤いレーサーパンツを履いて戦うことが決定した。

G1初決勝という大舞台で、臆することなく単騎戦を選択し、見事に結果を出した嘉永泰斗。その走りは、まさに競輪界のニューヒーロー誕生を強烈に印象付けた。CHERUBIMと共に戦う彼の今後の活躍から、目が離せない。
問:今野製作所 http://www.cherubim.jp/
- BRAND :
 - Bicycle Club
 
SHARE
PROFILE
									
																
															Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
    				


















