
徳島・さなごうち大川原ヒルクライムで山田大樹が総合優勝、宮崎泰史が30分切りコースレコード樹立
Bicycle Club編集部
- 2025年11月18日
INDEX
徳島県で唯一の村、佐那河内村のシンボルである大川原高原を舞台にした「さなごうち大川原高原ヒルクライム」が11月17日(日)に開催された。過去2年間、天候に恵まれなかった大会だが、今年は絶好のコンディションとなり、西日本を中心に集まった141名のサイクリストが四国屈指の激坂に挑戦。男子30-39歳カテゴリーの山田大樹が33分59秒で総合優勝(グランドチャンピオン)に輝いた。また、ゲストライダーとして参加した宮崎泰史(キナンレーシングチーム)が、驚異的なコースレコードとなる29分41秒を叩き出し、会場を沸かせた。
SKE48・荒野姫楓はじめ、豪華ゲストがスタートを彩る

プレ大会を含め3回目、正式大会としては第2回を迎えた「さなごうち大川原高原ヒルクライム」。過去2回は雪や雨に見舞われたが、今年は秋晴れの最高のコンディションに恵まれた。開会式では、岩城福治村長の開会宣言に続き、ゲストのSKE48・荒野姫楓さん、”山の神”森本誠(GOKISO)、白川幸希(ヴィクトワール広島)、そして宮崎泰史(キナンレーシングチーム)が登壇。「四国有数の山岳コースを堪能してほしい」との呼びかけが、参加者の士気を高めた。
レースは山岳個人タイムトライアルとして、10秒間隔で一人ずつスタート。今回は特別に、荒野姫楓さんが“始走式”の大役を務め、誰よりも先にコースへと駆け出していくパフォーマンスで会場を盛り上げた。
最大勾配19% 四国屈身の激坂に挑む

今大会からコースが延伸され、全長10.22km、標高差746m、平均勾配7.8%、そして最大勾配は19%に達するという、四国でも屈指の本格山岳コースへと進化した大川原高原。年代別カテゴリーに加え、体重85kg以上の“ヘビー級ライダー”部門や、新たに設定されたe-bike部門など、幅広い層のサイクリストが、それぞれの目標を胸に頂上を目指した。
山田大樹がグランドチャンピオン、そして宮崎泰史が驚異の30分切り

激戦を制し、第2回大会のグランドチャンピオンに輝いたのは、男子30-39歳カテゴリーを走った山田大樹。タイムは33分59秒913と、見事34分の壁を突破しての総合優勝となった。
そしてこの日、会場に最も大きな衝撃を与えたのが、ゲストライダーたちの走りだ。中でも、キナンレーシングチームに所属する宮崎泰史が叩き出したタイムは、29分41秒661。これまで誰も破ることのできなかった“30分の壁”を、初挑戦にしていとも簡単にクリアする、圧巻のコースレコードを樹立。「これぞ日本代表ライダー」と、誰もが唸る異次元の走りを見せつけた。
レースだけじゃない、会場はお祭りムード

メイン会場となった佐那河内村中央運動公園では、レースと並行して多彩なステージイベントが開催され、終始お祭りムードに包まれた。荒野姫楓さんのトークショーや、徳島で人気のミュージシャン「ジャアバーボンズ」によるライブ、豪華景品が当たるビンゴ大会、子ども向けのキックバイク体験会など、選手だけでなく、応援に駆け付けた家族や観客も楽しめるコンテンツが満載だった。
ゲストライダーたちもこの大会のポテンシャルを絶賛。森本誠は「ここまでのポテンシャルを秘めた大会はなかなかない」、白川幸希は「いつ来ても温かな佐那河内村が大好き」、そして驚異的な記録を打ち立てた宮崎泰史は「この山を極めたら間違いなくプロとして一流選手になれる」と、大川原高原のコースを高く評価した。
閉会式では第3回大会の開催も約束され、地域とサイクリストが一体となって作り上げるこのヒルクライムイベントは、来年以降さらなる盛り上がりを見せることになりそうだ。
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
- 編集:バイシクルクラブ編集部 写真:さなごうち大川原高原ヒルクライム
SHARE
PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。



















