
コルナゴ Steelnovo 3Dプリントラグと名管コロンバスを融合した”未来のスチールバイク”|COLNAGO
Bicycle Club編集部
- 2025年11月20日
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コルナゴが創業70周年記念モデルとして発表した「Steelnovo」が、新たなカラーを纏ってレギュラーラインアップに登場した。コロンバス製のカスタムチューブと最先端の3Dプリントラグを組み合わせ、イタリア国内でハンドメイドされる”未来のスチールバイク”だ。
70周年記念モデルをベースに一般販売化

エルネスト・コルナゴがその名を轟かせた時代から、コルナゴの歴史は常にスチールと共にあった。「Super」「Mexico」、そして今なおラインアップに残る不朽の名作「Master」や「Arabesque」。これら名車たちが築き上げてきた伝統に、現代の製造技術を融合させた意欲作が「Steelnovo(スチールノヴォ)」だ。
Steelnovoは当初、創業70周年記念の限定ナンバリングモデル「Steelnovo Settanta」として発表されたバイクだ。その先進的な設計と美しい仕上げが世界中で反響を呼び、今回、一般販売モデルとして再設計されリリースされることとなった。
“新しいスチール”を意味するその名の通り、懐古主義的なクロモリフレームとは一線を画す。クラシックな素材の持つ独特の「しなり」や「ウィップ感」といったフィーリングを残しながら、現代のレースバイクに通じる剛性と快適性、そして機能性を盛り込んだ、正真正銘のモダンロードとして生み出された。
3Dプリント技術が可能にしたシームレスな造形

Steelnovoの最大の特徴は、その接合部にある。一見するとスムースウェルディングやフィレットブレイズ溶接のように見える滑らかなジョイントは、実は3Dプリント技術によって生成されたスチール製のラグだ。
モータースポーツ分野で培った技術を持つ「Additiva」社との協業により、複雑な形状のジョイントを精密に製造。内部を空洞化することで軽量化を果たしつつ、高い強度と正確なアライメントを実現している。このラグに組み合わされるのは、名門「Columbus(コロンバス)」社がSteelnovoのために製造した特注のチューブだ。
これらすべてがイタリア国内の技術者ネットワークによって製造される「完全Made in Italy」のプロダクトであり、1本のフレームを完成させるのに丸一日を要するという。そのため、年間の生産本数は世界でわずか400本に限られる希少なモデルとなる。

現代のロードバイクとしてのスペックを網羅

クラシカルな佇まいながら、スペックは最新そのものだ。タイヤクリアランスは最大35mmまで確保され、エンデュランスから荒れた路面まで幅広く対応する。
BB規格には剛性とメンテナンス性に優れるT47(86mm幅)を採用。リアディレイラーハンガーはSRAMが提唱するUDH(Universal Derailleur Hanger)に対応しており、最新のトランスミッション系コンポーネントの使用も可能にしている。
ケーブルルーティングは現代のハイエンドバイクらしく完全内装化。専用のヘッドパーツとシートステー内蔵クランプにより、スチールバイクとは思えないほどクリーンなシルエットを実現している。フロントフォークには軽量で反応性の高いカーボンフォークが奢られた。
爽やかな2色のカラー展開
70周年モデルはシルバーだったが、通常モデルでは「SNLB(ライトブルー)」と「SNPP(ホワイトオレンジ)」の2色が用意される。いずれもイタリアの空や風景を思わせる鮮やかで気品のあるペイントだ。
価格はフレームセットで990,000円(税込)。納期は受注後約6〜8ヶ月を見込んでいる。往年のコルナゴファンはもちろん、金属フレームの新たな可能性を求めるサイクリストにとって、所有欲を満たす至高の1台となるだろう。
コルナゴ Steelnovo
価格:990,000円(税込・フレームセット)


- フレーム素材:スチール(コロンバス社製特注チューブ、3Dプリントラグ)
- フォーク:カーボン
- タイヤクリアランス:最大35mm
- ボトムブラケット:T47-86
- 対応コンポーネント:電動・機械式対応(UDH採用)
- サイズ:420、455、485、510、530、550、570
- カラー:SNLB(ライトブルー)、SNPP(ホワイトオレンジ)
- 生産国:イタリア(年間限定400本)
問:アキボウ https://shifta.jp/colnago
- BRAND :
- Bicycle Club
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Bicycle Club編集部
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