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ときがわ流インバウンドツアー ~観光ではなく、暮らしを伝える旅はつくれるか~|アウトドアタウンときがわで里山遊び#34

「アウトドアといえば、ときがわを思い浮かべるような“アウトドアタウン”にしたい!」。そんな思いを抱き、地元の人を巻き込みながら日々さまざまな活動を行なう、野あそび夫婦のアオさんこと青木達也さんが、ときがわの自然の楽しみ方や、そこで暮らす魅力的な人たちなどを紹介します。

ときがわ流インバウンドツアー ~観光ではなく、暮らしを伝える旅はつくれるか~

インバウンドツアーという言葉を、どこか遠い世界の話のように感じていた時期があった。そんな感覚が少し変わったのは、とある歴史ガイドさんのひと言がきっかけだった。

「里山の暮らしは、日本人が大切にしてきた価値観に触れることができるんですよ」

観光地をめぐるだけではなく、暮らしそのものに触れる旅。それなら、ときがわ町でも何かできるかもしれない。そう思っていた矢先に、「これから比企郡(ときがわ町がある地域一帯をそう呼ぶ)のインバウンド受け入れを盛り上げたい」と知人から声をかけてもらい、昨年からモニターツアーの造成などに関わることになった。

去年のツアーでは、和紙づくり、うどん作り、木工、里山ハイキングなど、さまざまな体験を組み込んだ。どの体験も参加者は本当に楽しんでくれて、その姿を見るたびに、こちらが励まされるような気持ちになったのを覚えている。

いっぽうで、ツアーを振り返りながら、こんな問いが頭に浮かぶようにもなった。

このツアーで、いったい何を持って帰ってもらいたいのか?

体験そのものは喜んでもらえているけれど、この町での時間の使い方や、暮らしまで伝えきれているだろうか。まだ答えは、はっきりとは見えていないので、自分なりの答えを模索中である。今年は「農や食」をテーマに、また新たなインバウンドツアーを検討していく予定だ。大規模な農園ではなく暮らしに寄り添う身近な畑や、地元ならではの食事を囲むひとときは、言葉を超えて伝わるものがある気がしている。今日はそのための研修会があり、また一歩ずつ学びを重ねる一日になりそうだ。

インバウンドツアーといっても、観光地と非観光地では、きっと勝手も違うだろう。たくさんの外国人が押し寄せるような光景ではなく、人と人が穏やかな時間の中で対話していくような旅。毎年ふと思い出して、また遊びに来たくなる。そんな関係性が、この町の暮らしの延長線上に生まれていったらおもしろいと思う。

普段、NONIWAで取り組んでいるキャンプや自然体験とも重なる部分が多く、インバウンドもまた「暮らしをどう伝えるか」という問いの延長にある気がしている。

これからも、試行錯誤と勉強の日々は続いていきそうだ。

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PROFILE

青木達也(アオ)

ランドネ / NONIWA

青木達也(アオ)

レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。 https://noniwa.jp/

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