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終わることも、里山の循環に必要なこと|アウトドアタウンときがわで里山遊び#36

「アウトドアといえば、ときがわを思い浮かべるような“アウトドアタウン”にしたい!」。そんな思いを抱き、地元の人を巻き込みながら日々さまざまな活動を行なう、野あそび夫婦のアオさんこと青木達也さんが、ときがわの自然の楽しみ方や、そこで暮らす魅力的な人たちなどを紹介します。

終わることも、里山の循環に必要なこと

朝起きると、真っ白な世界が広がっていた。 ときがわ町は、年に1、2回ほど雪が積もる。土づくりをしている堆肥枠にも雪が積もり、なんだかおいしそうなお菓子みたいになっている。

少し話が変わるが、今年の冬は、これまでになく木を切り、道を作り、森の整備をしている。植物や野菜に触れて体験できる場所をつくりたくて、 長く手が入らず放置されていた土地を少しずつ生き返らせているのだ。そんななかで、どうしても気が進まない一本の木があった。少し離れたキャンプサイトに立つ、樹齢50年近いプラムの木だ。NONIWAのシンボルツリーのような存在だったが、ついに虫に喰われてしまった。

最近よく耳にするクビアカツヤカミキリ。桜や桃を好み、各地で深刻な被害が広がり、自治体によっては捕獲に報奨金が出るほどだ。 このプラムの木も、今年の夏に被害を受けてしまった。倒木のリスクを考えれば、いまのうちに切るしかない。

この場所に来てから、この木の木陰で何度も休んだ。みんなの憩いの場で、時期になればプラムも拾って食べたりもした。切ると決めたあとも、やはり寂しさは残る。それでも、切らなければならない。

大きくなりすぎた木は、いつか循環の中に戻さなければならない。山では、木が育ちすぎることで雨水が地面に溜まらず、川の水が減っているという話も聞く。行きすぎた成長は、流れを止めてしまうのだ。 じつはこのプラムの木も、脇に生えていた芽を上手く残して切ってもらった。 成長して、いつか憩いの場となる木に成長してくれるだろう。

2年前に植えた黒文字の木も、今年の夏の渇水と暑さで枯れてしまった。 けれど、こちらもよく見ると脇から小さな芽が出ていた。 きっとこの環境に適応し、以前より強く根を張ってくれるに違いない。

プラムの木は使える部分は薪にした。(虫が入っていた部分や幼虫がいたところは、その場で焼却) 枯れた黒文字の枝は細かく切り、黒文字茶にした。切った木は、終わりではない。こうして形を変え、また新しい役割を持って生まれ変わる。循環の中に身を置いていると、何かが終わることは、ただ失うことではないと感じる。終わりは、次につながる準備でもあるのだ。

みなさんのまわりは、循環していますか?

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PROFILE

青木達也(アオ)

ランドネ / NONIWA

青木達也(アオ)

レンタル・レクチャー付きでキャンプ体験ができる施設「キャンプ民泊NONIWA」と、暮らしとアウトドアをテーマにしたお店「GRID」を埼玉県ときがわ町で運営。「野あそび夫婦」という夫婦ユニットでキャンプインストラクターとしても活動。監修「ソロキャンプ大事典」。 https://noniwa.jp/

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