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パタゴニアの名作から’90年代古着まで。街でも山でも使える最強の実用服って「ウインドシェル」じゃないの!?

代々木上原の古着&セレクトショップ「Color at Against(通称:カラアゲ)」の店主・高橋優太と、「みんなの近澤」ことアウトドアスタイリストの近澤一雅。

「服への偏愛」と「野山での実用性」の交差点に立つオジサンふたりが今回目をつけたのは、季節の変わり目の頼れる相棒「ウインドシェル」。

最新の機能美から、90年代古着の”いなたさ”まで、若者たちの自由な着こなしにジェラシーを感じつつ、ふたりが導き出した「大人のシェル選び」とは?

文・写真◉VINAVIS

左)高橋優太(たかはし ゆうた) 代々木上原のセレクトショップ「Color at Against(通称:カラアゲ)」オーナー。アメカジ古着やドメスティックブランドを独自の視点で展開。キャンプや釣りを愛し、親しみやすい人柄でファンも多い。

右)近澤一雅(ちかざわ かずまさ) アウトドアスタイリスト。ファッションスタイリストからキャリアをスタートし、機能素材の魅力に惹かれてアウトドアの分野へ。雑誌、カタログ、TV番組などで幅広く活躍し、豊富なギアの知識をもつ。

俺たちの時代、ウインドシェルなんて言葉はなかった

▲90年代エルエルビーンのナイロンジャケット。フラップポケットの下に、手を温めるためのハンドウォームポケットがある(Color at Against)。

近澤:いきなりだけどさ、高橋さん。「ウインドシェル」って言葉、いつから使ってる?

高橋:いやー、ここ10年くらいじゃないですか?僕らが中学生のころなんて「ウインドブレーカー」一択。もっと言うと「ヤッケ」でしたよね(笑)。

近澤:出た、ヤッケ!(笑) そうなんだよ、昔はただの防風用のシャカシャカだったのに、いつの間にか「シェル」なんてかっこいい名前になっちゃって。

昔の山登りでも、レインウエアは絶対買うけど、ウインドシェルは「雨具で代用できるし、まあいっか」ってなる贅沢品でしたよね。

高橋:昔のナイロンってペラペラで、「これ本当に風防げるの?」って信用してなかったし。

近澤:それがいまや、素材が進化しすぎてビビるよね。蒸れないし、撥水かかってるし、着心地最高だし。僕なんか、ファッションからアウトドアに入った人間だから、最新の機能素材に出会ったときは「機能ってすげえ!これなら街で着てもかっこいいじゃん!」って感動したもん。

高橋:いまやもう、山でも街でも一番使える最強のアウターになっちゃいましたよね。

鍵が落ちる!90年代古着の「いなたさ」と愛嬌

※いなたい=本来は「田舎くさい」「泥臭い」といった意味を持つ言葉。服好きや音楽好きの間では、洗練されすぎていない「野暮ったさ」や「人間味のある不完全さ」を、ポジティブに「味わい深い」「愛嬌がある」と評価する際によく使われる表現。

近澤:今日、高橋さんがお店から持ってきてくれたこのへんの古着。90年代のアノラックとか、めっちゃいい雰囲気出てるね。

高橋:現行のシュッとしたハイテクシェルもいいけど、やっぱりこの時代の服って、ツッコミどころが多くて愛おしいんですよ。見てください、このドカンと太いアームホール(袖の付け根)。

近澤:太すぎでしょ(笑)。中にフリース着込む前提だとしても太い。

高橋:いまのウエアは立体裁断で動きやすさを追求してるけど、昔のは「とりあえずデカく作っとけば動けるだろ!」みたいな脳筋な感じがある。でも、僕みたいにちょっとぽっちゃりしたオジサンには、この太さが安心するんですよ。

近澤:ぽっちゃりに優しい90年代(笑)。あとさ、この「ハンドウォームポケット」!これ、昔知らなくてさ、鍵とか携帯入れてたら、座った瞬間に全部こぼれ落ちて「なんでだよ!」ってキレてた。

高橋:ポケットのくせに物を収納する気ゼロですからね(笑)。手を温めるため”だけ”の穴。いまの機能服には絶対ない、この「不便な隙」がたまらないんですよね。いまの若者たちは、そういう「いなたさ」をうまくファッションとして取り入れてる。

若者たちの「自由すぎる」シェル着こなし術

高橋さんが着ているのは90年代のコロンビアのアノラック。近澤さんはアークテリクスのスコーミッシュ(私物)の上に、立ち襟のエディーバウアーをセット。ともにカラアゲで販売中!

近澤:最近さ、街中でゴリゴリのトレラン用ザック背負ったり、ガチのシェル着てる若い子、よく見かけない?

高橋:いますねー。「君、これからアルプスでも攻めるの?」って格好でカフェにいる(笑)。

近澤:僕らオジサン世代はさ、どうしても「この機能は山用だから街ではオーバースペック」とか「TPOが……」とか頭で考えちゃうじゃない。でも、彼らは理屈抜きに「かっこいいから着る」。あの感覚、ちょっと羨ましいんだよね。

高橋:わかります。うちの店でも、若い女の子がいきなりパタゴニアのウインドシェル、しかもメンズのXLとか買っていくんですよ。「それデカすぎない?」って思うんだけど、あとでインスタとか見ると、ワンピースみたいにダボっと着こなしてて、めっちゃ可愛いの。

近澤:あー、あれはズルい!オジサンがXL着たら、ただの「サイズの合ってないジャージのおじさん」になるのに!

高橋:完全に負けましたね(笑)。でも、そうやって自由に楽しんでくれるのは嬉しいんですよ。

最新の機能美か、古着の野暮ったさか?

左)ウインドシェルの定番、パタゴニアのフーディニ。右)アークテリクスのスコーミッシュフーディ。近年、袖口などのディテールが変更されている(近澤私物)。

近澤:古着のよさもわかるけど、やっぱりスタイリストとしては、パタゴニアの「フーディニ」とかアークテリクスの「スコーミッシュフーディ」みたいな、完成された現行のマスターピースも推したい。

高橋:悔しいけど、着心地は圧倒的に現行品がいいですからね。一度袖を通したら、あの軽さと快適さからは抜け出せない。

近澤:そう。「アウトドア」とか「ファッション」とか、わざわざジャンル分けするのがアホらしくなるくらい、モノとして優秀なんだよね。

高橋:結局、「いいものはいい」ってことですよね。最新のハイテク素材の機能美に酔いしれるのもアリだし、90年代の野暮ったいナイロンをいまの気分で着崩すのもアリ。

近澤:どっちを選んでも正解。それがウインドシェルの懐の深さだね。カバンにクシャッと丸めて入れておけば、オフィスの冷房対策から山の頂上まで使える。

高橋:本当に。とりあえず一枚持っておけ、と。ただひとつ言えるのは……オジサンはサイズ感だけは間違えるなよってことですね(笑)。

近澤: 間違いない!(笑) じゃあ、次はフリースの話でもしようか。

「これ、いいよね」と、現行品も古着もフラットに楽しむオジサンふたり。
スペックやウンチクを語るのもいいけれど、最終的には「着ていてアガるか」が一番大事。
あなたのクローゼットで眠っている「ヤッケ」も、着こなし次第で最強の「シェル」に化けるかもしれない。

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PROFILE

VINAVIS 編集部

VINAVIS 編集部

アウトドアフィールドへ誘うメディア、そして自然のなかにいるような心地よさと冒険心をもって生きる人々を応援する新メディア。厳しい自然環境で磨かれた「機能美」や「哲学」を、都市生活というフィールドにマッチするシーンにを訴求します。またアウトドアで使われる機能やアイテムに触れることで、意識せずに自然とフィールドへと近づいていく気運を醸成します。

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