
FLORIDA GOLF TALE|遥かなる理想郷 フロリダ名門コースで今井暖が見たゴルフの原風景
EVEN 編集部
- 2026年03月10日
今回、PGAショー取材に帯同したカメラマン今井暖氏。
PGAツアーをはじめ海外ツアーでの撮影経験も豊富な氏が初めて訪れたフロリダの地で
感じた思いを写真と文章で綴る。
遥かなる理想郷
バックパックを背負って旅をしていた20数年前、海外旅行の準備といえば期待と不安を抱えながら数日前から始めるのがお決まりだった。あの頃から比べると今は海外旅行がさらに身近になり、スマホがあれば旅の前日でも何なら旅が始まってからでも大方の問題は解決してくれる。その上今をときめくAIを活用すれば旅の効率はグンと上がるし、旅の仲間が一人増えたような気さえする。旅のスケジュールを彼に決められているような気もするが、便利さに抗えなくなってきたのは歳を重ねたからだろうか。


2026年の最初の旅は、まだ足を踏み入れたことのないアメリカ合衆国の南東部フロリダ半島。ゴルフというスポーツを知ってしまった者なら一度は訪れたい憧れの地だ。どこまでも続く雲ひとつない青空と1月の北半球とは思えないみずみずしく鮮やかな緑の芝。日中であれば羽織ってきたブルゾンを脱ぎ、ポロシャツ一枚で思いっきりクラブを振り切れる気候。この地を訪れたゴルファーにはゴルフのスコアよりも暖かな太陽の光と心地よい風の記憶が残り続けるに違いない。想像していた以上にここフロリダはステキな場所だ。

AIが指し示した通りのルートでフリーウェイを進み、立ち寄ったビーチでセルフィーを撮る。再び海沿いを走り始めてからまもなく現れた名門のゲートを前に、倒し切っていた座席のシートを起こし襟を正す。今回訪れた「BAY HILL CLUB & LODGE」そして「TPC SAWGRASS」は毎年3月にアメリカPGAツアー・フロリダスイングのビッグトーナメント、アーノルドパーマーインビテーショナルと・プレイヤーズ選手権の会場として知られている名コースだ。どちらもコースの入り口からクラブハウスへ向かう車中からの景色で訪れるものをまず圧倒する。世界中のPLAYERSも通ったであろうクラブハウスの通路は歴史と伝統をまとい、漂う空気は訪れた者の襟をもう一度直させる。
今回、ラウンドは叶わず指をくわえながらクラブハウスの中から見える「理想郷」にシャッターを切った。レンズの先、はるか遠くに見える18のティーイングエリアに立つ自分を想像する。いつの日かその時が訪れたならAIが指し示す各ホールの攻略ルートはひとまず置いて、少ないながらも重ねてきた自分の経験と何ヶ月も前から準備するであろう14本でこのコースを楽しんでみたい。もちろんキャディバッグにはカメラを携えて。

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EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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