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ゴルフウェアでスコアは変わるのか 宮里優作が重視するフィット感と着こなしの秘密

変化と進化を繰り返しながら、その先に広がる“新たな地平”に挑む宮里優作プロのインサイドストーリー。今回は優作のゴルフウェア選びについて。着るもので試合結果が変わるという意外なエピソードも飛び出した。

ゴルフウェアの条件と注意点

だからこそヘビロテは避けないと……

今回もまた本号の特集に連動したテーマだが、優作とゴルフウェアの関係性を知る良い機会を得た。

9月初旬、優作がウェア契約を交わしている「MARK&LONA」の2027春夏展示会が都内で開催。そこに本人がツアーの合間を縫って駆け付けるというので立ち会った。プロが足を運ぶのはよくあることなのか聞いたら、「行ける時には」と答えた。

「送ってもらうことも多いんですけれど、それで着ないのは申し訳ないので、一気に新作を見られるタイミングがあれば、自分で着たい服を選ばせてもらっています。担当者の方は僕の好みを知っているので、『これは着そうだけれど、これは着ないですね』などとやり取りしながらチョイスするのは楽しいですよ」

展示会場では、実際に担当者とマンツーマンで新作メンズのほぼすべてをチェックしていた。スポンサーのロゴワッペンがつけられる位置の確認も、この機会の必須作業らしい。

優作が着ているのは、MARK&LONAのCODEコレクション。ブランドを象徴するスカルロゴを押し出さない、本人曰く「シックなモノトーンが多いので、そこそこ歳がいった僕にぴったり」のラインだ。そんな好みと同等以上に大事なのが機能性だという。

「スイング動作を邪魔しないことや、スイング中に生地が鳴らないこと。アームホールの大きさや身頃のサイジングにしても、要は体の一部になるフィット感を重視します。すると自然とぴったりめの服が多くなりますね。そのほうがプレー中のシルエットも良くなります。MARK&LONAは素材が良くて作り込みも素晴らしいので、僕が求めるゴルフウェアの条件をすべて満たしてくれています。その上で、いろいろ着てみたくなる楽しさもある。好きすぎて、普段着にもしているくらいです」

そんなお気に入りのウェアを、ツアー中はどう着回すのだろう。

「約1週間の大会で持ち込むウェアは、厚手や薄手など当日の気候を考慮して6日分。そこにトレーニングウェアを加えてスーツケースで会場に送ります。何をどう選んで着るかは、セットアップを用意してもらっていても、その日の気分で決めます。いろいろ着て実用性を試したいところもあるし。ただし気に入った服やスコアが良かった服があるとヘビロテしがちなので、1週間ごとにローテーションを変えたりします。大会のカラーに合わせた服や小物を求められるときは、前の晩に決めます。海外は多いんですよ。ヨーロピアンツアー(現DPワールドツアー)では、ある大会で3日目に黄色がリクエストされて、黄色なんて持ってないぞと慌てましたけれど」

些末と思いながら、気になったので聞いてみた。大会中の洗濯は?

「プロはみんな宿泊先で毎日やっていますよ。1日のルーティンとして。僕は体のケア中に洗濯しています。これまたヨーロピアンツアー中は、町に着いたらまずコインランドリー探し。あれは案外楽しかった」

先にスコアが「良かった服」という話が出たが、ウェアでゲン担ぎをするのだろうか?

「その逆みたいなことはありました。2017年の中日クラウンズ。普段は選ばないホワイトのボディに、胸に太いオレンジのラインが入ったウェアを最終日に着たら優勝しちゃって。片山晋呉さんのアドバイスだったんです。相性の悪いコースとの戦い方をたずねたら、いつもと違う自分になって臨むと教えてもらって、それでホワイト×オレンジ。でも、それからは袖を通していません。記念のウェアは沖縄の(東村文化・スポーツ記念館)宮里三兄妹コーナーに引き取られるので」

中日クラウンズの優勝シーンは、あれから9年経ってもよく覚えている。それは、今より9歳若かった優作にしても珍しい色合いのウェアをまとっていたことが印象深いのかもしれない。そしてまた、普段からもっと優作のウェア選びに注意を向けていたら、そのユニークなエピソードを優勝直後に紹介できたかもしれない。これは聞き手としての後悔。

さておきプロゴルファーは見られる仕事でもあるので、どんなウェアを着ているかも注目されるはずだ。そこにどんな意識を持っているのかたずねてみた。

「まずは、華美はNGとされた白または黒のウェアを着ていたジュニア時代から、僕のほうがプロの姿を見てきましたからね。強烈に覚えているのはジャンボ(尾崎)さん。カッコよかったですよ。スリータックの紫のパンツでギラギラしていて。それから、タイガー・ウッズの赤いシャツ。ゴルフウェアをスポーティに変えたのは彼ですもんね。

時代によってトレンドはあるものの、プロと同じ服を着たくなるファン心理は不変じゃないですか。だからこそ今の自分も、見られてカッコ良いと思ってもらえるスタイルには気をつけています。デザインや色を含めて。試合では着ないけれど、練習ラウンドで身に着けた服はインスタに上げたりしています。するとイベントなどで『この間見たのと同じの着てきました』って声をかけてくれる方にお会いします。ありがたいですね。試合中も、ギャラリーの中で自分と同じセットアップを真似してくれる人を見つけます」

それは試合中でも確認できる?

「見えちゃうんですよ。試合後にお話しすると、優勝したときや番組に出ていたときの服を見て着てきましたと教えてくれます。だからこそ、前と同じにならないようヘビロテを避けないと……」

Profile

1980年生まれ、沖縄県出身。2003年にツアープロデビュー。2013年のツアー最終戦「ゴルフ日本シリーズJTカップ」で初優勝を遂げる。2017年にはシーズン4勝を挙げて賞金王のタイトルを獲得。2年間の欧州ツアー(現DPワールドツアー)挑戦を経て、2020年から再び国内ツアーを主戦場にしている。

www.yusakumiyazato.com[大和ハウス工業所属]

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EVEN 編集部

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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。

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