
【2025年最新版】自転車のビンディングシューズの選び方|初級~中級者まで徹底ガイド

Bicycle Club編集部
- 2025年07月08日
INDEX
はじめに
ロードバイクに慣れてくると、多くのサイクリストが次に検討するのが「ビンディングシューズ」。ペダルと靴が固定されることで、より効率的なペダリングが可能になります。しかし、「種類が多くて何を選べばいいかわからない」「シマノ、SIDI、フィジーク、どれがいいの?」と悩む方も多いのではないでしょうか。
この記事では、ロードバイク初心者から中級者に向けて、ビンディングシューズの選び方をわかりやすく解説します。クリートの種類やフィット感、価格帯別のおすすめモデルまで網羅して紹介していきます。
1. ビンディングシューズとは?
1-1. ビンディングとは何か
ビンディングシューズは、専用の「ビンディングペダル」と「クリート(靴底に装着する金具)」を使い、ペダルとシューズを固定する仕組みのあるサイクリング用シューズです。一般的なフラットペダルに比べ、引き足が使えるため、効率的なペダリングが可能になります。
1-2. ロード用とMTB用の違い
ロードバイク用ビンディングシューズとMTB用シューズの大きな違いは、クリートの種類と靴底の硬さです。


種類 | 特徴 |
---|---|
ロード用 | 3穴タイプ。歩きにくいがペダリング効率が高い |
MTB用 | 2穴タイプ。歩きやすいがペダル面が小さい |
2. ビンディングシューズを使うメリット
- 効率的なペダリングが可能に
-
パワーのロスが減る
-
長距離ライドでも疲れにくくなる
-
見た目がスマートに
3. ビンディングシューズの選び方7つのポイント
3-1. 主なロードバイク用クリートの種類
規格 | 対応ブランド | クリートの特徴 | ペダルの特徴 |
---|---|---|---|
SPD-SL(シマノ) | シマノ | ・3つ穴タイプ(3ボルト) ・面で支えるため安定性が高い ・カラー別で遊び(フロート角)を選べる |
ロードバイク向け定番、広い踏面で効率的 |
LOOK KEO(ルック) | LOOK | ・3つ穴タイプ(3ボルト) ・軽量でコンパクトな設計 ・カラー別で遊びを調整可能 |
軽量性重視、レース志向が強い |
TIME(タイム) | TIME | ・3つ穴タイプ(3ボルト) ・左右の「横の遊び」と「回転の遊び」が独立 ・膝に優しい設計 |
自然な動きを重視、膝の負担軽減に優れる |
SPEEDPLAY(スピードプレイ・現WAHOO) | WAHOO(旧SPEEDPLAY) | ・4つ穴または3つ穴変換可 ・両面キャッチで着脱しやすい ・細かいフィット調整が可能 |
ペダリング自由度が高い、タイムトライアル・ヒルクライムなどに向く |
SPD(シマノ) | シマノ | ・2つ穴タイプ(2ボルト) ・歩きやすい ・MTB、グラベル、ツーリング兼用可 |
まずは使用している、もしくは購入予定のビンディングペダルと互換性があるクリート規格を確認しましょう。

またシマノに限らず、クリートにはメーカーごとにフローティング機構が備わっている。フロート角度が大きいものから完全固定のタイプまであるが、まず最初は、ストライクゾーンの広いフロート角があるもの(シマノであれば黄色)をオススメしている。
3-2. フィット感(幅、甲の高さ)

フィット感は最も重要なポイント。足幅が広い人はワイドタイプ、甲が高い人はハイボリューム設計のモデルを選ぶとよいです。シマノや、fi‘zi:k、LAKE、などは日本人の足型に合うモデルが多い傾向にあります。
3-3. ソールの剛性(カーボン or ナイロン)

-
ナイロンソール:柔らかめで初心者におすすめ
-
カーボンソール:軽くて硬いが高価。上級者向け
ソール剛性が高いほどパワー伝達効率は上がりますが、歩きにくくなるため、自分の用途に合わせて選びましょう。
3-4. クロージャーシステム(留め具)

タイプ | 特徴 |
---|---|
BOAダイヤル | 細かい調整が可能でフィット感◎ |
ベルクロ | 安価だが調整幅は少なめ |
ラチェット | 確実な固定感がある。以前の主流 |
最近はBOAダイヤルが主流。特にBOA L6、Li2は信頼性が高く、ライド中でも調整しやすい。
3-5. 通気性とアッパー素材
長時間のライドでは通気性も重要。メッシュやマイクロファイバー素材が使われているものはムレにくく快適です。特に夏場やヒルクライムにおすすめ。
3-6. 重量
100g違うだけでもロングライドでは差が出ます。競技志向の方はカーボンソール+軽量アッパーを選ぶとよいでしょう。
3-7. 価格帯とコストパフォーマンス
価格帯 | 想定ユーザー | 特徴 |
---|---|---|
1万円前後 | 初心者 | ナイロンソール、ベルクロ中心 |
2~3万円台 | 初~中級者 | BOA、カーボン混、バランス型 |
4万円以上 | 上級者、レース志向 | カーボンソール、軽量、剛性高 |
4. 用途別おすすめモデル紹介(2025年最新版)
初心者向け:SHIMANO RC302
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価格:19,800円
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特徴:BOAダイヤル採用、エントリーモデルとして最適
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評価:快適性と剛性のバランスがよく、最初の一足にぴったり
レース向けミドルグレード:fi‘zi:k ヴェント・オムナ
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価格:約2万6900円
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特徴:フィジークならではのパフォーマンスモデル
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評価:レースを志すユーザーに向けた意欲作ミドルグレード
ロードレース向けコスパモデル:FLR F-3
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価格:18,700円
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特徴:ロープライスのサイクリングシューズの開発を掲げて誕生
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評価:性能はミドルグレードでも、一歩抜けたロープライスを実現
ロードレース向け上級モデル:TREK ヴェロシス ロードシューズ
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価格:44,900円
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特徴:フラッグシップモデルに迫る高性能を実現
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評価:トレックの技術力が結集した、最上位のフィット感
5. よくある質問(Q&A)
Q1:ビンディングシューズって初心者には難しくない?

最初は立ちゴケの不安もありますが、練習すればすぐ慣れます。片面フラットの「片面ビンディングペダル」から始めるのもおすすめ。
Q2:街乗りでも使える?
SPDタイプならソールの中にクリートがあるので歩けます。SPD-SLは、基本的には歩行に不向きですが、SPD-SL対応のシューズカバーやラバー付きクリートを使えば、駅やコンビニ程度なら問題ありません。
Q3:クリートの位置調整ってどうやるの?

膝や足首に負担がかからないよう、自然なペダリングができる位置を探りながら調整します。ショップでフィッティングしてもらうのが確実です。
6. まとめ|自分に合った一足を選ぼう
ビンディングシューズは、サイクリングのパフォーマンスを大きく変える重要アイテムです。「用途」「足型」「ソール」「価格帯」などを軸に、自分に最適な一足を選びましょう。
初心者にはシンプルなモデルから、ステップアップと共にカーボンソールやBOAダイヤルモデルへ。シューズ選びもロードバイクの楽しみのひとつです。
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ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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