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ミシュラン・パワーカップTLR、超バランス型の優等生タイヤ

1980年代、当時チューブラー一色だったロードレースの世界にクリンチャータイヤを持ち込んだのはフランスのミシュランだった。もちろん当時からクリンチャータイヤは存在したが、多くがツーリングバイク用として開発されたもので、レースでは使われていなかったのだ。しかし、1985年にハイライトシリーズを発表し、レースシーンにも投入。

当時の意識としては「クリンチャータイヤ=キワモノ」だったが、高いグリップ性能やチューブラーにはない高い真円度などの「クリンチャータイヤならではのメリット」を発揮し、受け入れられる。それ以降、ミシュランはアクシアル・プロやプロシリーズなど高性能クリンチャータイヤを次々と発表し、自転車界の常識を塗り替えていく。今ではプロチームの大半がクリンチャー/チューブレスレディを採用しているが、ミシュランはロードレース用タイヤの歴史を変えたのである。

そんなミシュランのロード用トップモデルがパワーカップ。それまでのプロシリーズに代わってパワーシリーズが登場したのは2016年。現行モデルのパワーカップは2022年にデビューしたパワーシリーズの第3世代となる。

前作比で転がり抵抗を12~15%低減し、かつ15〜20%の軽量化を実現したという現行パワーカップ。前世代ではハイグリップタイヤという位置づけだったパワーオールシーズンと同等のグリップも持ち合わせるという。120TPIのケーシングでサイドウォールの強度を高めつつ、トレッド下にはアラミドの耐パンクベルトを配して堅牢性も高めている。

パワーカップにはクリンチャー、チューブレスレディ、チューブラーが用意されるが、今回試乗するのは28Cのチューブレスレディ。トップブランドのハイエンドタイヤながら1万円前後と比較的低価格に抑えられているのも嬉しいポイントだ。

カラーはブラックとクラシックの2種類が用意される。ここで試乗するチューブレスレディ28Cの実測重量は280gだった。

パワーカップ(TLR)

価格:10,890円(ブラック)、11,330円(クラシック)、11,550円(700×30C ブラック)

  • カラー:ブラック、クラシック
  • サイズ(重量):700×25Cブラック(260g)、700×25Cクラシック(255g)、700×28Cブラック(285g)、700×28Cクラシック(265g)、700×30Cブラック(300g)

詳細はこちら

試乗レビュー ライター安井行生✕TRYCLE田渕君幸

ここではサイクルショップTRYCLE田渕君幸代表とライター安井行生が試乗レビューをお届け。TRYCLE LODGE MIYAGASE 相模原市を拠点にツアー・オブ・ジャパン相模原ステージでも使われる宮ケ瀬湖周辺のアップダウンのあるコースで試し、その感じたところを対談形式でお伝えする。

「バランスはいいですね」(田渕)

田渕:発売から少し経ってますが、バランスはいいですね。28Cのチューブレスレディとしては280gとそこそこ軽く、加速も巡航もいいレベルにあります。

安井:そうですね。転がり抵抗、グリップ、加速性能、快適性、扱いやすさといった各性能のレーダーチャートが綺麗に円形になるという、超バランス型のロードタイヤです。

田渕:尖がって突出している性能はないかわりに、苦手科目もないですね。

「超バランス型のロードタイヤです」(安井)

安井:タイヤ断面が綺麗な円形で、バイクを振っても変な挙動にならず扱いやすいですし。しかもこれ、チューブレスレディで1万円ちょっと、クリンチャーなら8000円台なんですよね。高価格化が進む現在ですが、ミシュランのパワーシリーズはほぼ2022年のデビュー当初の価格のまま。他メーカーでいうとセカンドグレードの価格です。この価格でこのバランスはなかなかいいと思います。コストパフォーマンスがすごくいい。そういう意味でも狙い目のタイヤですよ。

田渕:ビードも上がりやすかったですし、チューブレスを試してみたいという人にもお勧めできます。クリンチャーからのステップアップにもいいでしょう。

安井:かつてミシュランのプロシリーズは、「迷ったらこれ」と言われたほどの定番タイヤでした。苦手科目や欠点があれば定番にはなり得ませんね。パワーカップもそのミシュランらしさを受け継いでいるといえます。

問:フカヤ https://fukaya-nagoya.co.jp/

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PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

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