BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • HATSUDO
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ
  • Bicycle Club BOX

マキシス・パーサー、耐摩耗性を重視した長寿命タイヤだが……

マキシスのロードラインナップのなかで最も手頃なのがパーサー。耐パンク性と耐摩耗性の高いロード用クリンチャーで、通勤・通学やトレーニングで使うユーザーがターゲット。特に重視したのは耐久性で、トレッドはかなり厚い。コンパウンドはシリカを配合したパーシステントグリップで、コーナリング性能、低抵抗、耐摩耗性という相反する要素を両立させているという。

23Cから32Cまでサイズがそろい、25Cにはクラシックなタンウォールカラーが設定される。2025年に新ETRTOに対応するマイナーチェンジを受けた。公式サイトには「強度に優れたケーシングに厚めのトレッドラバーを組み合わせた、パンクと摩耗に強いロードクリンチャータイヤ」という味も素っ気もない言葉が並び、しかも今回試乗用にお借りしたのはもっとも太い32Cで実測366gもある。性能的にはさほど期待せずに2人とも乗ったのだが……。

今回は28Cを中心に集めて試乗したが、このパーサーは代理店のお勧めサイズである32Cに乗った。

Pursuer

価格:ブラック 4,400円(税込)、タンウォール 4,730円(税込)

  • カラー:ブラック、タンウォール(700x25Cのみ 290g)
  • サイズ(重量):700x23C(245g)、700x25C(255g)、700x28C(285g)、700x32C(370g)

詳細はこちら

試乗レビュー ライター安井行生✕TRYCLE田渕君幸

ここではサイクルショップTRYCLE田渕君幸代表とライター安井行生が試乗レビューをお届け。TRYCLE LODGE MIYAGASE 相模原市を拠点にツアー・オブ・ジャパン相模原ステージでも使われる宮ケ瀬湖周辺のアップダウンのあるコースで試し、その感じたところを対談形式でお伝えする。

想像を大きく上回る走りの軽さ

安井:いやーこれはいいタイヤ。漕ぎ出しの瞬間のシャープさや上りの軽快感こそそれなりですが、4000円中盤という価格とコンセプトとこの太さからはまったく想像できないほど走りが軽い。ふわっと転がり始めてスーッと滑空する。重量はあるのでめちゃくちゃシャープではないですが、嫌な重さは全然ない。むしろ軽やかに感じます。

田渕:これにはびっくりしましたね。ただの太いタイヤかと思いきや、めっちゃ軽い。なんでこんなに走りが軽く感じるんでしょうね。370gあるとは全然思えない。フワフワッと軽くてスムーズに巡航できます。なんでだろう?なんでなんですか?(笑)

安井:分かりません(笑)。太い低圧タイヤならではの衝撃吸収性によって路面の凹凸がエネルギーロスになっていないのと、コンパウンドの優秀さ……でしょうか。先入観との落差による錯覚も多少あると思いますが、それを考慮してもこれはいい走りをしますね。見た目のボリュームから想像できないほどレベルが高い。グリップは徹頭徹尾ニュートラルで非常に扱いやすい。レーシングバイクにこういうタイヤは合わないかな……と思いましたが、これなら全然あり。

田渕:そうですね。このタイヤはピュアレーシングロードに履かせてもいいと思います。普段よりちょっと太めにして低圧にすれば、ロングライドを気持ちよく走れるようになる。

安井:僕のバイクはバリバリのレーシングバイクですが、それに履かせてもまったく違和感ない。このバイクでツーリング的な走り方をするなら、むしろこのタイヤを使いたい。走ってて気持ちいい。すごく上質。しかもこれクリンチャーですからね。

田渕:レーシングバイクの“味変”にお勧めですね。あとはグラベルバイクに入れてオンロード用にするのもいいと思います。

安井:それもいいですね。今回試したタイヤは32Cですが、シマノのホイールに組み合わせると実測34mmほどありました。ここまで太いと、グラベルロードとしてのジオメトリも崩れにくいはずです。グラベルロードをオンロード仕様にするには最適ですね。

田渕:これ、パッケージには「高耐久ロードタイヤ」「トレーニングタイヤ」と書いてありますが……。

安井:いやーそれらの言葉から想像する走りと、実際の走りにはかなりの乖離があります。売り方を変えたほうがいい(笑)。これは上質なサイクリングを楽しむためのタイヤですよ。一部の競技志向の人を除いて、今のロードバイクユーザーがやってることって結局は快走ツーリングですよね。

田渕:そういう人は、キビキビでカチカチの細いレーシングタイヤより、こういうタイヤをはいたほうが幸せですよね。ちょっとしたグラベルも入れるし。

安井:本当にそう。しかもこれで4400円でしょ。コスパ突出してますよ。

田渕:タイヤは奥が深いですね。

問:マルイ https://maxxis.jp/

SHARE

PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

No more pages to load