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グッドイヤー・ベクター4シーズン、どんな環境にも対応する全天候型タイヤ

「軽さと剛性」「高級と低価格」が両立しにくいのと一緒で、タイヤも「転がり抵抗の低さとグリップ」「運動性能と堅牢性」が相反しやすい。だからタイヤメーカーはイーグルF1Rスーパースポーツのような決戦用タイヤも作れば、このベクター4シーズンのようなヘビーデューティーなタイヤも作るのだ。

要するに「どんなライダーがどんなシチュエーションで使うことを想定しているのか」というコンセプトがタイヤ開発の出発点となるわけだが、これは“4シーズン”というサブネームが示すとおり、ウェットにもドライにも、どんな路面温度にも対応する全天候型タイヤである。

多少のことではびくともしなさそうなサイドウォール、鋭利な異物からトレッド面を守る耐パンクベルト「シールドR」、ケーシングに織り込まれてサイドカットを防ぐ「アーマーR」などで、荒れた路面での異物の攻撃にも備える。 コンパウンドは、低温のウェット路面でもグリップを確保するDYNAMIC:SILICA4を採用、ゴム製品であるタイヤが苦手とする雨天時のグリップを高めている。

チューブレスレディとクリンチャーが用意され、サイズは25~32C。ここではチューブレスレディの28Cを試す。実測重量は363gと、カタログ値(360g)とほぼ同じ。

VECTOR 4 SEASONS チューブレスコンプリート

価格:11,000円(税込)

  • サイズ(重量):700×25C(330g)、700×28C(360g)、700×30C(380g)、700×32C(390g)

詳細はこちら

試乗レビュー ライター安井行生✕TRYCLE田渕君幸

ここではサイクルショップTRYCLE田渕君幸代表とライター安井行生が試乗レビューをお届け。TRYCLE LODGE MIYAGASE 相模原市を拠点にツアー・オブ・ジャパン相模原ステージでも使われる宮ケ瀬湖周辺のアップダウンのあるコースで試し、その感じたところを対談形式でお伝えする。

耐久性重視ながら上質な走り

田渕:資料には「強化サイドウォール」と書いてありますが、ケーシングが明らかに分厚くて頑丈。「絶対パンクしないぞ!」という強い意志を感じます。

安井:防弾チョッキのようなサイドウォールですよね。ちょっとしたグラベルもいけそう。

田渕:そのぶん重さはそれなりに感じましたが、あくまで重量による重さであって、走りの重さではないんですね。だから一度転がり始めてしまえばスピードによく乗ってくれる。

安井:そうなんですよ。さすがに加速や上りは重量の影響がありますが、平坦での走りは上質で、重量から想像するほど重くもゴツゴツでもない。スムーズに転がってくれつつ、安定感のある走りです。コンパウンドの性能がいいんでしょうね。資料を見ると、このタイヤはイーグルF1 RやイーグルF1スーパースポーツRと同じくUHP(ウルトラハイパフォーマンス)という製品カテゴリに入れられているんです。堅牢性を重視したタイヤではあるけど、あくまでパフォーマンス志向なんです。

田渕:確かに安物の乗り心地ではないですね。コーナーで倒したときのタイヤの硬さはやや感じますが、これはサイドウォールの頑丈さとトレードオフになる部分でしょう。

安井:しなやかに変形して路面に追従するタイプではないです。でもグリップ自体はいいと感じました。表面のコンパウンドの性能を使って路面をつかむタイプ。

田渕:そうそう。お勧めするのは、走りの質を求めつつパンクなどのトラブルを避けたいロングライダー。ちょっと荒れた田舎道をあまり止まらずに走るようなシーンには最適でしょう。バイクパッキングなどで荷物を積んだツーリングにもいいでしょうね。

安井:ある程度スピードを出すとよく流れてくれるので、一定ペースで走り続けるようなシーンに合います。「耐久性や堅牢性を重視しながらも性能を追求したハイエンドタイヤ」って、どうしても存在が地味になりがちですが、求めている人は絶対います。こういうタイヤを真面目に作ってくるグッドイヤーは偉い。

問:フカヤ https://fukaya-nagoya.co.jp/

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PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

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