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ミシュラン・パワーグラベル、トレイルまでカバーする対応力

基本的に舗装路のみを走るロードタイヤと違って、少し荒れた舗装路から本格的なオフロードまで、想定されるコンディションの幅が広いグラベルタイヤ。ミシュラン初のグラベルタイヤであるパワーグラベルは、そのトレッドパターンから分かるように、ハードなオフロードにも対応する一本。メーカー発表の性能指標イラストを見ると、このタイヤの守備範囲にはトレイルまで含まれている。

荒れた路面であっという間に表面がボロボロになってしまいがちなグラベルタイヤだが、新開発だというX-Milesコンパウンドは耐摩耗性も重視されており、オフロードをアクティブに走っても長持ちするという。 トレッドパターンは専用にデザインされたもので、規則的に並んだセンターのノブはトラクションを確保しつつ舗装路での転がりの軽さも睨んだもの。サイドには大きなノブが配されており、ルーズな路面にも食らいついてグリップを保つ。また、「プロテック」と呼ばれる耐パンクベルトは、ビードからビードまでのケーシング全面を保護し、鋭い石でのサイドカットも防ぐ。

トレッドパターンは悪路を意識したもの。33Cから47Cまでと幅広いサイズがそろう。

POWER GRAVEL

価格:9,240〜10,450円(税込)

  • カラー:ブラック、クラシック
  • サイズ(重量)
    • 700×33C(385g)
    • 700×35C(ブラック405g、クラシック415g)
    • 700×40C(ブラック490g、クラシック495g)
    • 700×47C(ブラック600g、クラシック590g)

詳細はこちら

試乗レビュー ライター安井行生✕TRYCLE田渕君幸

ここではサイクルショップTRYCLE田渕君幸代表とライター安井行生が試乗レビューをお届け。平坦な河川敷のコースで走り、その感じたところを対談形式でお伝えする。

ジープロードをかっ飛ぶには最適

安井:石がベアリングの代わりをしてくれちゃって滑りやすい砂利の路面ですが、このパワーグラベルはそんな砂利に強い印象です。ノブの形状の効果なのか、砂利でもグリップと走破性がすごく高い。

田渕:そうですね。予想ですがおそらくウェットな土の路面にも強いと思います。そういう滑りやすい路面では、ノブの食いつきがよくて好印象です。ガレガレのトレイルのような路面というよりは、比較的目が細かくて整備された砂利道、アメリカやヨーロッパにあるような平坦なジープロードをかっ飛ぶには最適なタイヤでしょう。

安井:そのぶん舗装路での転がり抵抗は及第点ですかね。

田渕:舗装路で長いロードトリップをするなら他の選択肢がありますね。

安井:主なターゲットはアンバウンドのようなグラベルなんでしょう。あと、このタイヤの美点は扱いやすさ。ヴィットリアと同じで、センター~サイドでトレッドパターンが変わらないので、バイクをどんな角度で傾けてもグリップ感が変化せず、予測しやすく扱いやすく安心感があります。この性能って、転がり抵抗とかグリップとか重量と違って数値化できないので目立ちませんが、グラベル用タイヤには重要な要素だと思うんです。グラベルは基本的に常に滑ってる乗り物だから。

田渕:ロードバイクなら「直進時は直立で、コーナリングでは必要なバンク角まで倒し、旋回が終わったらまた直立に戻す」というだけですが、グラベルは体の下でバイクが常にこっちに傾きあっちに傾き……となりますからね。

安井:そうそう。そういう乗り物だからこそ、グリップ特性がコロコロ変わると、その度に頭で考えて操作を修正しないといけません。でもこういうタイヤなら予測ができるから、「グリップ感をセンシングして、判断して修正して、操作に反映させる」という作業が必要なくなる。これはグラベルライドでは大きなメリットだと思います。数値化できないし、メーカーとしてアピールしづらい性能でしょうが、重要なファクターだと思います。

問:フカヤ https://fukaya-nagoya.co.jp/

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PROFILE

安井行生

安井行生

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

安井行生の記事一覧

大学卒業後、メッセンジャー生活を経て自転車ジャーナリストに。現在はさまざまな媒体で試乗記事、技術解説、自転車に関するエッセイなどを執筆する。今まで稼いだ原稿料の大半を自転車につぎ込んできた。

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