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逃げが集団をラップ!キンテロが難レースを制す 孫崎がJCT年間総合優勝|南魚沼クリテリウム

自転車ロードレースの実業団リーグJBCF(全日本実業団自転車競技連盟)の「第5回 南魚沼クリテリウム」が9月14日(日)、新潟県南魚沼市内の市街地特設コース(1周1.24km)で開催され、メインレースとなるJクリテリウムツアー(JCT)最終戦の決勝で、レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島、ベネズエラ)が混戦のスプリントを制し優勝を飾った。また、同チームの孫崎大樹が、JCT初の年間総合優勝(初代チャンピオン)に輝いた。

ウェットコンディションの中、8名の強力逃げがラップ

©︎itaru Mitsui

早朝の強い雨は止んだものの、終日ウェットコンディションが続く難しい路面状況で、最高峰カテゴリーJCT決勝(35周、43.4km)が午後0時20分より行われた。

©︎itaru Mitsui

レースは序盤からハイペースで展開。新城雄大(キナンレーシング)、松本一成(チームサイクラーズ・スネル)、梅澤幹太(チームブリヂストンサイクリング)、織田聖(マトリックスパワータグ)、馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)、阿見寺俊哉(アヴニールサイクリング山梨)、そしてヴィクトワール広島のレオネル・キンテロと白川 幸希という8名の強力な選手たちが集団から飛び出し、逃げを形成した。

©︎itaru Mitsui

逃げ集団は終始ハイペースを維持し、チームブリヂストンサイクリングやヴィクトワール広島がコントロールするメイン集団(プロトン)に1分以上の差をつける。ラップタイムで約10秒の差をつけ続けた結果、レース後半の27周目付近で、逃げ集団はメイン集団を周回遅れ(ラップ)にする異例の展開となった。

©︎itaru Mitsui

終盤に、松本や阿見寺が落車するアクシデントがありながらも、最終局面は集団をラップした阿見寺を除く7名と周回遅れとなったプロトンが入り混じるスプリント勝負にもつれ込んだ。その中で、冷静に機を伺っていたキンテロが最後のホームストレートで一気に加速し、後続の追撃を振り切って勝利を収めた。2位には梅沢、3位には織田が入った。

孫崎「悔しさもあるが勝利は嬉しい」

©︎itaru Mitsui

JCT年間総合優勝は、安定した成績を積み重ねた孫崎大樹(ヴィクトワール広島)が確定。孫崎は初代クリテリウムツアーチャンピオンの座に就いた。

表彰式で孫崎は「チームにとって今季5勝目がかかっており、自分が決めたかったという悔しさもあるが、逃げに乗ったレオ(キンテロ)が勝ってくれて嬉しい」と語り、チームの勝利を称えた。また、翌日のロードレースに向け「ロードランキングもトップを狙える範囲にいる。ロードレースも勝ちたい」と意欲を見せた。

なお、5周、15周、25周完了時に設定された地元賞「魚沼で候」(白瀧酒造の日本酒)が贈られる中間スプリント賞は、石倉龍二(VELONUTS RACING TEAM)、白川、馬場の3選手が獲得した。

女子は阿部が接戦制す

女子のJフェミニンツアー(18周、22.3km)も激戦となった。ツアーリーダーの阿部花梨(イナーメ信濃山形)を中心にレースが展開し、一時、パラリンピックロードレース金メダリストの杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling)や武田和佳奈(Promotion x Athletes CYCLING)らが逃げを試みるも、集団に吸収される。

終盤、阿部のアタックをきっかけに集団は絞られ、最終スプリント勝負へ。阿部と高校生の岡本彩那(ブラウ・ブリッツェン)がゴール前で競り合い、写真判定の結果では阿部が僅差で優勝を飾った。

また、E2/E3カテゴリー(18周、22.3km)では、序盤に飛び出した左田龍脩(ブラーゼンサイクリング倶楽部)と行田弦士(明星大学自転車競技部)の2名が逃げ切りに成功し、左田がスプリントで制して優勝した。

南魚沼市、来年の全日本ロードレース開催地に

大会のスタート前には南魚沼市の林市長が登壇し、来年6月の全日本自転車競技選手権ロードレースが南魚沼市で開催されることが決定したと発表。「来年はさらにレベルアップした大会となる」と、今後の自転車競技を通じた地域振興への期待を語った。翌日の15日には全日本選手権と同じコースを舞台にロードレースが開催される。

リザルト

©︎itaru Mitsui

Jクリテリウムツアー決勝(35周、43.4km)

1位 レオネル・キンテロ(ヴィクトワール広島、ベネズエラ) 58分42秒
2位 梅澤幹太(チームブリヂストンサイクリング)
3位 織田聖(マトリックスパワータグ)
4位 新城雄大(キナンレーシングチーム) +1秒
5位 馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)
6位 松本一成(チームサイクラーズ・スネル)
7位 白川幸希(ヴィクトワール広島) +55秒
8位 菅原聡(アヴニールサイクリング山梨) -1周
9位 藤澤勇聡(群馬グリフィンレーシングチーム)
10位 中村圭佑(ヴィクトワール広島)

中間スプリント賞

1回目 石倉龍二(VELONUTS RACING TEAM)
2回目 白川幸希(ヴィクトワール広島)
3回目 馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)

Jフェミニンツアー(18周、22.3km)

1位 阿部花梨(イナーメ信濃山形) 35分19秒
2位 岡本彩那(ブラウ・ブリッツェン)
3位 田中麗奈(BELLMARE WOMEN’S RACING TEAM)
4位 島橋由美子(バルバレーシングクラブタカオカ)
5位 杉浦佳子(TEAM EMMA Cycling) +1秒
6位 武田和佳奈(Promotion x Athletes CYCLING)
7位 竹内清子(VELONUTS RACING TEAM) +3秒
8位 山崎友里(バルバレーシングクラブタカオカ) +5秒

中間スプリント賞

武田和佳奈(Promotion x Athletes CYCLING)

JエリートツアーE2/E3(18周、22.3km)

1位 左田龍脩(ブラーゼンサイクリング倶楽部) 30分36秒
2位 行田弦士(明星大学自転車競技部) +1秒
3位 北川和真(Promotion x Athletes CYCLING) +6秒
4位 岩本直樹(Greeen Lights Racing Team)
5位 重田恵杜(Team CUORE)
6位 小林将人(MiNERVA-asahi)
7位 高浪裕三(F(t)麒麟山Racing) +8秒
8位 鯉沼晴稀(LINKVISION GIRASOLE CYCLING)
9位 土屋凛太郎(LINKVISION GIRASOLE CYCLING) +9秒
10位 土井賢悟(MiNERVA-asahi)

中間スプリント賞

行田弦士(明星大学自転車競技部)

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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