
京都の老舗、「山と旅の自転車プラス」をアップデート UDH採用で“永く寄り添う一台”へ|VIGORE

Bicycle Club編集部
- 2025年09月20日
1929年に京都で創業した老舗自転車ブランド「VIGORE(ビゴーレ)」は、同社の人気サイクリング車「山と旅の自転車プラス」をマイナーチェンジし、2025年11月1日より受注を開始することを発表した。最新の「UDH」規格を採用するなど、より長く安心して乗り続けられるようアップデートが施されている。
日本の風土に寄り添う、VIGORE独自のサイクリング車
「山と旅の自転車」シリーズは、2013年に開発がスタート。MTBとロードバイクの設計思想を融合し、舗装路から林道まで、日本の多彩な道を中速域で心地よく走り続けられるよう、日本人の脚質に合わせて設計されたVIGORE独自のサイクリング車だ。そのコンセプトは、後に世界的に広まった「グラベルバイク」と通じる部分もあるが、VIGOREは一貫して“日本の風土に寄り添う”という視点で開発を続けてきた。
UDH採用で、より長く、安心して
今回のマイナーチェンジの最大のポイントは、リアエンド(後輪軸の取り付け部分)に、最新規格である「UDH(ユニバーサルディレイラーハンガー)」を採用したことだ。
ディレイラーハンガーは、転倒時などに変速機(ディレイラー)が直接ダメージを受けるのを防ぐ重要なパーツだが、従来はフレームごとに形状が異なり、破損した際の交換部品の入手が困難になるケースがあった。
高耐久かつ高い互換性を持つ「UDH」規格を採用することで、将来的な修理やメンテナンスの選択肢が広がり、まさに“永く寄り添う一台”というVIGOREのコンセプトをさらに強固なものにする。
また、ユーザーからの要望が多かったというサドルの固定方式も、従来のシートピンから、一般的な「シートクランプ仕様」へと変更され、よりメンテナンス性が向上した。
価格と販売
新仕様の「山と旅の自転車プラス」は、2025年11月1日より受注を開始。価格は、フレーム&フォークセットが187,000円(税込)、完成車はSHIMANO GRX600仕様で450,000円(税込)からとなる。販売は、VIGORE京都本店、公式オンラインストア、および京都市のふるさと納税返礼品として行われる。
なお、10月4日・5日に東京・増上寺で開催されるブランド体験イベントでは、この新しい「山と旅の自転車プラス」にいち早く試乗できる機会が設けられる予定だ。
VIGORE 山と旅の自転車プラス 新仕様
価格(税込):
フレーム&フォーク:187,000円
完成車:GRX600仕様 450,000円~, GRX820仕様 517,000円~ など
- 主な変更点:
- リアエンドに「UDH」規格を採用
- サドル固定方式を「シートクランプ仕様」に変更
- 受注開始日: 2025年11月1日(金)
- 販売場所:VIGORE京都本店、公式オンラインストア、京都市ふるさと納税返礼品
誕生から10年以上、日本のサイクリストと共に進化を続けてきた「山と旅の自転車」。今回のアップデートは、一台の自転車と長く付き合いたいと願うユーザーにとって、非常に価値のある進化と言えるだろう。
問:ビゴーレ・カタオカ https://vigore.co.jp/
- BRAND :
- Bicycle Club
SHARE
PROFILE

Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。