
5人のスペシャリストがオススメ!マキシスタイヤで学ぶ「マウンテンバイクタイヤ選び」の基本|MAXXIS
Bicycle Club編集部
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マウンテンバイクのタイヤ選びは、ロードバイク以上にシビアだ。走るフィールド、ライドスタイル、コースコンディション、ライダーの好みとタイヤ選びに影響を与える要素が多く、それらを最大限に実現する必要があるからだ。MTBタイヤ界を牽引するマキシスのタイヤを愛用する各ジャンルのプロフェッショナルに、そのポイントを聞いてみた。
カトーサイクル伊東 光さんが解説 MTBタイヤのサイズと種類

MTBの走り方のカテゴリーは、今どのようなものがあり、どのカテゴリーが人気なのか? 全国屈指のMTB在庫数を誇るカトーサイクルで、マキシスタイヤを例に伊東光さんに話を聞いた。
「まずどういう楽しみ方をしたいか」 → 「適材適所のタイヤ選びを」

さまざまなMTBタイヤの中から自分のバイクや走り方に合うタイヤを選ぶにはどうしたらいいのだろうか? カトーサイクルでMTBを担当する伊東光さんは「まずどういう楽しみ方をしたいか考えることが重要」と話す。
「お客様で多いのはトレイルを楽しむスタイル。その上で、下りを攻めることをメインにするのか、ある程度は上りの軽快さも欲しいのかによって、自ずと選ぶべきタイヤは決まってきます。タイヤの性能を引き出すことを考えると、空気圧を低くしても乗れるチューブレスが圧倒的に人気です」

圧倒的に軽く、耐久性や耐パンク性能にも優れるオールラウンドなタイヤは残念ながらない。それはライドスタイルによってタイヤに求められるものが違うから。ダウンヒルなど下り系はタイヤの骨格にあたるケーシングも耐パンク性能を重視していて重量がかさむ。一方、XCをはじめとする上りの軽快さを求めるタイヤは、軽さの方に重きが置かれる。その上で路面などのコンディションでも選択肢が変わる。MTBタイヤは適材適所の選び方が肝心なのだ。

用途と特徴で分類分けするマキシスMTBタイヤの選び方

最近は、上りが多く、走りの軽さが求められるXCコースでも、下りをハードに攻めるDHコースでもタイヤ幅は2.4インチがスタンダードになりつつあるという。「XCでもハードな下りを走る」などコースが様変わりしていて、どのカテゴリーでも太めのタイヤを選び、そのうえで、重量や耐パンク性能のバランスをみて最適なモデルを選ぶのが基本だ。
- クロスカントリー(XC)なら「軽量、低転がり抵抗」を重視
→ASPEN ST、ASPEN、IKON、REKON RACE、SEVEREがオススメ - トレイル/オールマウンテンなら「バランス、適度なグリップ」を重視
→登り重視:FOREKASTER、REKON、下り重視:AGGRESSOR、MINION DHF、※MINION DHR Ⅱ - エンデューロなら「高いグリップと耐久性、DHと比較しての軽さ」を重視
→ASSEGAI、DISSECTOR、MINION DHF、MINION DHR Ⅱ - ダウンヒル(DH)なら「高いグリップ、極厚ケーシング」を重視
→HIGH ROLLER 、ASSEGAI 、MINION DHF 、MINION DHR Ⅱ、SHORTY
マキシスタイヤをテクノロジーで選ぶ

国内のあらゆるジャンルのMTBタイヤでシェアナンバーワンを誇るブランドであるマキシス。その選び方の決め手となる「コンパウンド」や「ケーシング」など、マキシスならではのテクノロジーを紐解いていく。
パッケージングの表記からタイヤを読み解こう

マキシスのタイヤパッケージには、タイヤのサイズ(ホイール径×幅=29インチホイールの2.50インチ幅)、コンパウンドやケーシングの種類、耐パンクプロテクション、タイヤの構造(チューブレスレディかチューブドか)などが記載されている。
現代のトレンドは「チューブレスレディ」&「ワイルドトレイル構造」

チューブレスレディのメリットは、インナーチューブを使うチューブドでは実現できないレベルの低圧でも走れ、セッティングの幅が広がり、タイヤの性能を引き出せること。そのメリットはレース・トレイルライドの両方で生かされる。
またMTBのホイールでは、リム内幅30mmもスタンダードになりつつあり、XCも最近は2.4インチ幅を選ぶことも多い。マキシスのタイヤではWT(ワイドトレイル)と書かれたものは、最新の内幅30mm以上のリムに最適化されている。
マキシスMTBタイヤは、3種類のナイロン素材密度を設定

MTBタイヤはケーシングを骨格とし、外側に接地面のトレッドや側部を守るサイドウォールがある。ケーシングの外側にパンクやカットに対応する薄いレイヤーを設ける場合もある。特にマキシスのMTBタイヤのケーシングではナイロン素材をメインに採用し、その密度は60TPI、120TPI、170TPIの3種類。TPIが小さいほど繊維が太く、耐久性が高い。反対にTPIが大きいほど繊維が細く、しなやかな乗り心地に。
トレッドを構成するマキシスコンパウンドが、グリップや転がりの軽さを左右する

トレッドはタイヤで唯一地面と接する場所。トレッド性能は、材料のコンパウンドや表面のトレッドパターン(ブロックの大きさや形状、並び方)が左右する。コンパウンドに求められるものは主にグリップ、転がりの軽さ、耐久性で、これらをレースや乗り方に合わせ最適化したコンパウンドがマキシスのMTBタイヤには5種類ある。XC系やエンデューロは転がりの軽さ、DH系はグリップ、トレイルライドやフリーライドはバランス重視となっている。
「マックス スピード コンパウンド」とは?

シリカフィラーを配合し、転がり抵抗を大幅に低減しながら優れたグリップ力を発揮する、高速とウェット時のトラクションを高めたコンパウンドのこと。マキシスが行ったテストでは、従来のコンパウンドに比べて25%以上も転がり抵抗を低減。これは90分のレースで走るのと同じ距離を同コンパウンドを使ったタイヤで走った場合に、1分程度タイムを短縮できるほどの性能であることを示す。
マキシスの「MTB用 トリプル コンパウンド」4種
- 3C マックス テラ コンパウンド
MTB用トリプルコンパウンドの中でも、バランスに優れたコンパウンド。フリーライドやトレイルライドに適している。 - 3C マックス グリップ コンパウンド
高グリップ、低反発に特化したコンパウンド。DHに適している。 - 3C マックス スピード コンパウンド
転がり抵抗の低減に特化したコンパウンド。XCやエンデューロに適している。 - スーパータッキーコンパウンド
低弾性、高トラクションを実現する特別なコンパウンド。一部のMTB用タイヤに採用される。
パンクを防ぐ、マキシスのプロテクションテクノロジー
マキシスのタイヤは、耐パンクレイヤーをはじめ、様々なプロテクションテクノロジーを採用する。耐パンクレイヤーひとつとっても素材やカバー面積の違いで様々な種類があり、軽さを追求する場合はトレッド直下を最低限カバーし、耐サイドカット性能も強化する場合はビードからビードまで覆うなど、用途に応じたプロテクションが選べる。
EXO

サイドウォールに軽量で柔軟な高密度の繊維を挟み込み、耐サイドカット性能を高めるプロテクション。サイドカットのリスクが高い岩場などで特に有効。
EXO+

EXOにシルクシールドを組み合わせ、サイドカットとパンクのリスクをさらに低減させるプロテクション。アグレッシブなトレイルライド、エンデューロ、E-MTBに最適。
DH ケーシング

耐久性に優れる60TPIケーシングを二層重ねにし、ブチルインサートを組み合わせることで、安定性を高め、高速走行でもよれにくくしたプロテクション。DHに最適。
ダブルダウン

2層の120TPIケーシングにブチルインサートを組み合わせることで、軽さと安定感を両立したDHケーシングよりしなやかなプロテクション。エンデューロに最適。
シルクシールド

マキシス独自の耐パンクライナーでビードからビードまで覆い、耐パンク性能と引裂強度、耐サイドカット性能の強化、転がり抵抗の減少をもたらすプロテクション。
MTBのスペシャリスト5名による、マキシスタイヤお薦めチャートグラフ
カトーサイクル 伊東 光(トレイル編)

カトーサイクルでメカニックなどMTB全般を担当。元々乗り物やメカいじりが好きで、10年ほど前にカトーサイクルに入ってからMTBに乗り始めた。プライベートではもっぱらMTBでトレイルライドを楽しんでいる。
トレイルでのオススメは下り重視のチョイス

お客様の多くはレースではなくトレイルライドを楽しんでいて、ホイール径も前後29インチの29erにほぼ落ち着いてきた印象です。トレイルライドでは、下りをメインに楽しむ方が多く、XCのように上りの速さを競うわけではないので、どちらかというとDH系のタイヤを使うことが多いですね。
どういうタイヤを使うかはコースレイアウトや路面の状態、ライドスタイルによって決めるものですが、トレイルライドでは鉄板としてオススメしたい組み合わせがあります。それはフロントにASSEGAI、リアにMINIONDHRⅡという組み合わせです。
ASSEGAIは現在のMTBタイヤのベンチマークと言われるほど本当にオールラウンドなタイヤで、ひどいウェットコンディションでなければほぼOK。トレッド中央のノブが比較的密で転がりも比較的軽く、サイドのノブが効いてバイクを倒しても安心なので、テクニックにかかわらず扱いやすいです。
MINION DHR Ⅱは後輪専用設計のタイヤで、トレッド中央はノブの横幅が広く、しっかりトラクションがかかるのに、転がりも軽いです。もう少しウェット寄りだと、次世代のオールラウンダーと言われるHIGH ROLLERもいいですね。こちらはASSEGAIよりノブの間隔が広くて泥はけがよく、もう少しウェット寄りもカバーしています。
おすすめタイヤ「ASSEGI」「HIGH ROLLER」スペック一覧
▼ASSEGAI
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 27.5″ × 2.50″ WT(63-584) | 1,310g | 60 | 3Cマックスグリップ | DHケーシング | ¥15,400 |
| 1,050g | 120 | 3Cマックステラ | EXO+ | ¥15,400 | |
| 1,050g | 60 | 3Cマックスグリップ | EXO+ | ¥14,300 | |
| 1,045g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥13,200 | |
| 27.5″ × 2.60″ WT(66-584) | 1,095g | 60 | 3Cマックステラ | EXO+ | ¥14,300 |
| 29″ × 2.50″ WT(63-622) | 1,390g | 60 | 3Cマックスグリップ | DHケーシング | ¥15,400 |
| 1,125g | 60 | 3Cマックスグリップ | EXO+ | ¥14,300 | |
| 1,030g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥13,200 | |
| 29″ × 2.60″ WT(66-622) | 1,170g | 60 | 3Cマックステラ | EXO+ | ¥14,300 |
▼HIGH ROLLER
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 27.5″ × 2.40″(61-584) | 1,335g | 2×60 | 3Cマックスグリップ | DHケーシング | ¥16,500 |
| 29″ × 2.40″(63-622) | 1,400g | 3Cマックスグリップ | DHケーシング | ¥16,500 |
プロMTBライダー 永田隼也(エンデューロレース編)

2015年に全日本選手権DHI優勝。エンデューロ競技の国内第一人者として2020、2021、2023年とエンデューロナショナルシリーズで総合優勝。2025年はケガからの復帰を目指し、グラベルレースなど新たな挑戦を続ける。
下りをいかに速く下るか? DHに近いタイヤ選び

エンデューロは上りコースを自走して計測区間まで行き、3 ~ 4ステージある下り基調の区間のタイムを競う種目です。計測区間のスタート時間はあらかじめ決められているので、そのスタート時間に間に合うように走る必要があり、下り区間だけでなく上りも考えた機材選びが重要になっています。エンデューロの黎明期は軽さに振ったセッティングにすることが多かったのですが、今はタイム計測区間の下りをいかに速く走るかが重要とされています。タイヤ選びはDHに近いですね。

僕の基本のセットアップは、路面コンディションがドライからセミウェットの場合はフロントはASSEGAIの2.5インチ幅一択です。リアはドライ寄りのコンディションだと基本はMINION DHRⅡの2.4インチ幅、もしくはHIGH ROLLERの2.5インチ幅をコンディションによって使い分けています。
MINION DHRⅡは漕ぎが軽くて転がるし、リアの動きがつかみやすいのがいいですね。HIGH ROLLERはパフパフの路面をタイヤでしっかりとらえたいときによくて、転がりもいいですね。超ウェットコンディションで路面が柔らかい場合はSHORTYを使うこともあります。これらのタイヤはいずれもDHケーシングで、耐パンク性能が高くてヨレに強いので、低い空気圧にしても極端に乗り心地が変わらないのがいいですね。
おすすめタイヤ「DISSECTOR」のスペック一覧
▼DISSECTOR
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 27.5″×2.40″WT (61-584) | 1,030g | 120 | 3Cマックスグリップ | ダブルダウン | ¥15,070 |
| 880g | 60 | 3Cマックステラ | EXO+ | ¥14,300 | |
| 840g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥12,650 | |
| 27.5″×2.60″( 66-584) | 1,055g | 60 | 3Cマックステラ | EXO+ | ¥14,300 |
| 29″×2.40″WT(61-622) | 1,095g | 120 | 3Cマックスグリップ | ダブルダウン | ¥15,070 |
| 945g | 60 | 3Cマックステラ | EXO+ | ¥14,300 | |
| 900g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥12,650 | |
| 29″×2.60″(66-622) | 1,120g | 60 | 3Cマックステラ | EXO+ | ¥14,300 |
プロMTBライダー 井本はじめ(ダウンヒルレース編)

10歳からMTBを始め、2010年にDH全日本ジュニアチャンピオン、2017年、2018年、2022年、2024年に全日本選手権MTB DH優勝。2024年からHBCを開催し、子どもや大人たちにMTBの魅力を伝える活動を展開している。
前輪29インチ、後輪27.5インチ、太さは2.5インチが基本

ダウンヒルは下り基調のコースで行われるタイムトライアル。タイヤ選びではグリップや転がりの軽さ、耐パンク性能と空気圧を下げてもコーナーで根元からヨレないコシの強さが重要だと考えます。マキシスのプロテクションテクノロジーで言うと、60TPIのケーシングを2重に重ねてブチルで補強したDHケーシング一択です。

これらをふまえて、僕がレースで選択することが多いのがASSEGAIです。自分のDHバイクは前輪29インチ、後輪27.5インチのマレット仕様ですが、太さは前後とも2.5インチ幅を選んでいます。このタイヤのいいところは、斜度があるところでも岩がゴツゴツしているようなところでも、大きめのブロックでしっかり路面をとらえてくれるところですね。レースではほぼこのタイヤ一択と言っても過言ではありません。あとは状況によって転がりを軽くしたいときは前輪はASSEGAIのまま後輪にDISSECTORを入れることもあります。
雨が降ったとき、セミウェットならHIGHROLLER。転がりも軽いんですが、ノブが高いのでバフバフのコースでもタイヤがしっかり地面をとらえてくれます。マキシスのDHタイヤは、マックスグリップコンパウンドを採用していて、非常に高いグリップを実現しています。性能を最大限に引き出すには、空気圧をシビアに管理することと、古いタイヤを使わないことも重要。トレッドゴムは鮮度が命です!
おすすめタイヤ「MINION DHR Ⅱ」「SHORTY」のスペック一覧
▼MINION DHR Ⅱ
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 26″×2.30″( 58-559) | 775g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥12,650 |
| 27.5″×2.30″( 58-584) | 810g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥12,650 |
| 27.5″×2.40″ WT (61-584) | 930g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥13,200 |
| 27.5″×2.50″( 63-584) | 1,325g | 2×60 | 3Cマックスグリップ | DHケーシング | ¥15,400 |
| 29″×2.30″(58-622) | 865g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥12,650 |
| 29″×2.40″ WT(61-622) | 995g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥13,200 |
| 29″×2.50″( 63-622) | 1,415g | 2×60 | 3Cマックスグリップ | DHケーシング | ¥15,400 |
▼SHORTY
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 27.5″×2.40″WT (61-584) | 1,208g | 60 | 3Cマックスグリップ | DHケーシング | ¥15,400 |
| 29″×2.40″WT(61-622) | 1,286g | 60 | 3Cマックスグリップ | DHケーシング | ¥15,400 |
| 27.5″×2.40″WT (61-584) | 929g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥13,200 |
| 29″×2.40″WT(61-622) | 994g | 60 | 3Cマックステラ | EXO | ¥13,200 |
プロMTBライダー 末政実緒(クロスカントリーレース編)

全日本選手権DH17連覇、XCの日本チャンピオンにもなった日本女子MTBレース界のレジェンド。現在もエリート選手として活動する傍ら、子どもや安全に走りたいという大人も対象としたMTBスクールを開いている。
ブロックパターンの違いでタイヤを選ぶ

私の場合、まず好みのタイヤのセットアップがあり、そのあとで路面がドライかウェットかなど路面の特徴に合わせ、転がり重視とか路面に刺さるものがいいとかを考えます。自分の中でスタンダードな組み合わせはIKON。29×2.35と現在の標準的な2.4インチ幅と比べるとちょっと細めですが、自分は体重が軽いのでこのぐらいの太さがちょうどいい。

ドライコンディションでパワーのあるライダーならREKON RACEもオススメです。このモデルのような2.4インチ以上の太めのタイヤは、空気圧を減らして乗るには脚力が必要で、自分はもう少し細めの方がいいです。もう少しウェット寄りなコンディションだとASPENを使うこともあります。オールラウンドで素直なタイヤで、サイドのノブがしっかりしていてコーナーでも安心感があります。
王滝のような長い上りがあるところはASPENの軽さが生かせそうです。ドロドロなコンディションだとSEVEREを使います。日本のコースは粘土質な土が多いのでノブが詰まったタイヤだと泥が詰まりやすいですが、SEVEREはノブの間隔が広くて泥はけがいいんです。
もう少し下りを攻めたいならFOREKASTERもオススメ。タイヤのノブが大きく、サイドがしっかりしているので下りが攻められ、ブレーキの利き、グリップともに良好で、下りはDHタイヤ並みに攻められます。
おすすめタイヤ「IKON」「AEPEN」「ASPEN ST」のスペック一覧
▼IKON
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 29″×2.20″(57-622) | 735g | 120 | マックススピード | EXO | ¥12,650 |
| 29″×2.20″(57-622)※タンウォールのみ | 685g | 60 | 3Cマックススピード | EXO | ¥12,100 |
| 29″×2.35″(60-622) | 835g | 120 | マックススピード | EXO | ¥11,800 |
▼ASPEN
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 29″×2.25″(57-622) | 655g | 120 | デュアル | EXO | ¥8,800 |
| 29″×2.40″(61-622) | 770g | 120 | マックススピード | EXO | ¥12,650 |
▼ASPEN ST
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 29″×2.25″(57-622) | 610g | 170 | マックススピード | EXO | ¥15,400 |
| 29″×2.40″(61-622) | 685g | 170 | マックススピード | EXO | ¥15,400 |
プロマウンテンアスリート 池田祐樹(クロスカントリーマラソン編)

MTBとトレランの超長距離カテゴリーを得意とするプロマウンテンアスリート。MTB日本代表7回。375kmのMTBレースMegaEpicの初代優勝者。MTBとトレランの総合成績で競うキング・オブ・王滝3連覇中。
ひとつのコンディションに特化せず、オールマイティーなモデルを

クロスカントリーマラソンは距離と競技時間が長いのが特徴。天候や標高がめまぐるしく変わり、麓の雨が標高の高いところではみぞれや雪になることも。路面状態もバラエティに富んでいて、何かひとつのコンディションに特化することは難しいので、オールマイティなタイヤを選ぶようにしています。また、パンクなどのトラブルにもセルフ対応が基本なので、パンクを避けるため耐パンク性能も重要です。

クロスカントリーマラソンの個人的な鉄板タイヤは、前後輪に ASPEN の 2.4 インチ幅。転がりの軽さを重視したマックススピードコンパウンドで、センターノブが低めでサイドノブが高いため、転がりの軽さとコーナーでのグリップを両立します。
次の選択肢は、REKON RACEの2.4インチ幅。ASPENより若干重いけれど、転がりの軽さと耐パンク性能の高さを兼ね備えている点が魅力です。日本の粘土質の泥のレースなら、SEVERE一択。ASPENやREKON RACEと比べてノブが高く、泥を底からつかんでくれるイメージ。ノブの間隔が広くて泥詰まりしにくく、みんながバイクを押すような上りでも乗れました。
上り多めでパンクリスクが低めなら、前輪ASPENの2.4 インチ幅&後輪ASPEN ST の2.4 インチ幅もいいチョイス。ASPEN STは超軽量で、センターがセミスリックで転がりが非常に良いです。
おすすめタイヤ「REKON RACE」「SEVERE」「FOREKASTER」のスペック一覧
▼REKON RACE
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 29″×2.25″(56-622) | 685g | 120 | デュアル | EXO | ¥10,780 |
| 29″×2.40″WT(61-622)※タンウォールのみ | 803g | 60 | デュアル | EXO | ¥11,000 |
| 29″×2.40″(61-622) | 825g | 120 | マックススピード | EXO | ¥12,650 |
▼SEVERE
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 29″×2.25″(57-622) | 745g | 120 | マックススピード | EXO | ¥12,100 |
▼FOREKASTER
| サイズ(ETRTO) | 重量 | TPI | コンパウンド | テクノロジー | 価格(税込) |
| 27.5″×2.40″WT(61-584) | 840g | 60 | デュアル | EXO | ¥11,000 |
| 29″×2.40″WT(61-622) | 945g | 60 | デュアル | EXO | ¥10,230 |
問:マルイ https://maxxis.jp/
- BRAND :
- Bicycle Club
- CREDIT :
-
浅野真則=文 鈴木英之、山口博久=写真 協力=マルイ
Masanori Asano=Text Hideyuki Suzuki,Hirohisa Yamaguchi=Photo Special Thanks=Marui Co.Ltd.
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PROFILE
Bicycle Club編集部
ロードバイクからMTB、Eバイク、レースやツーリング、ヴィンテージまで楽しむ自転車専門メディア。ビギナーからベテランまで納得のサイクルライフをお届けします。
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