
タックスがヒルクライムシミュレーター「Alpine」を発表 最大25%の登坂をリアルに再現|Tacx

Bicycle Club編集部
- 2025年10月22日
ガーミン傘下のインドアトレーナーブランド「Tacx(タックス)」が、同社のスマートトレーナー「Tacx NEO」シリーズに接続することで、本格的なヒルクライムとダウンヒルをシミュレートできる新アクセサリー『Tacx Alpine(タックス アルパイン)』を発表した。最大25%の上り坂と-10%の下り坂を物理的に再現し、インドアトレーニングの没入感を新たな次元へと引き上げる。
最大25%の登坂を再現、前後・左右・上下のリアルな動き
今回発表された『Tacx Alpine』は、スマートトレーナーの前輪を固定するフロントフォークマウント型のデバイスだ。Tacx NEOシリーズのスマートトレーナーと連携することで、ZwiftやTacx Training Appといったバーチャルサイクリングアプリ内のコース勾配に合わせて、バイクのフロント部分を物理的に上下させる。
その再現範囲は、最大25%の上り坂から、-10%の下り坂まで。これにより、アルプ・デュエズのような伝説的な山岳はもちろん、インドアトレーニングでは体験が難しかった下り坂の感覚まで、自宅にいながらリアルに体感することが可能になる。
さらに、『Tacx Alpine』は単に上下するだけではない。内蔵された一体型のモーションプレートが前後の動きを補完し、NEOシリーズ本体が持つ左右方向への自然なしなり、そしてAlpineが加える上下の動きが融合。前後・左右・上下という3方向の自由なモーションが、これまでにないリアルな登坂・走行体験を実現する。
インタラクティブなステアリングで没入感はさらに向上
『Tacx Alpine』のダイナミックフォークマウントは、Zwiftなどの対応アプリと連携することで、インタラクティブなステアリングを可能にする。ライダーがハンドルを切ると、それがバーチャル空間内のアバターの動きに反映され、コーナーリングやライン取りといった、よりテクニカルな操作が可能に。アプリ内の分岐点でハンドルを切ってコースを変更したり、仲間と並走したりと、インドアライドの楽しみ方が大きく広がる。
Tacx Training Appもアップデート、幅広いバイクに対応
『Tacx Alpine』の登場に合わせ、専用の「Tacx Training App」にも新たなクライミング機能が搭載される。高品質なトレーニング動画に合わせて勾配がリアルタイムに変化し、ロードトレーニングさながらのシミュレーションが可能だ。
対応するスマートトレーナーは、最新の『Tacx NEO 3M』と、前モデルの『Tacx NEO 2T』。付属するアダプターにより、ロードバイク、グラベルバイク、マウンテンバイクまで、幅広い車種に対応する。
Tacx Alpine
価格:198,800円(税込)
- 発売日:2025年10月23日(木)
- 最大勾配:25%
- 最大下降:-10%
- 対応トレーナー:Tacx NEO 3M, Tacx NEO 2T
- 対応自転車:ロード、グラベル、MTB
- 重量:10.9kg
これまでKICKR CLIMBで先行していたWahooに対し、Tacxが満を持して投入するヒルクライムシミュレーター『Tacx Alpine』。モーションプレートとステアリング機能を統合したこのデバイスは、インドアトレーニングの没入感を新たなステージへと引き上げ、多くのシリアスなサイクリストのトレーニング環境を革新することになりそうだ。
問:ガーミンジャパン https://www.garmin.co.jp/
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