S-Works Tarmac SL8とAethos 2の「Build Package」発売シマノDi2キットで90万円台から｜SPECIALIZED

Bicycle Club編集部

2025年11月14日

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スペシャライズド・ジャパンは、フラッグシップモデルである「S-Works Tarmac SL8」および「S-Works Aethos 2」のフレームセットに、シマノ製のコンポーネントグループセットを組み合わせた特別パッケージ「Build Package（ビルドパッケージ）」を発売した。フレームから自分だけの一台を組み上げる「バラ完」のハードルを下げ、手持ちの機材活用も視野に入れた新たな販売形態だ。現在実施中の「Tarmac Build Support」キャンペーンと併用することで、Tarmac SL8にはRoval一体型コックピットが無償で付属する。

理想の一台を具現化するための「第3の選択肢」

ハイエンドバイクの購入において、メーカー完成車を選ぶか、フレームセットから好みのパーツで組み上げる（いわゆるバラ完）かという選択は、多くのサイクリストにとって悩ましい問題だ。完成車は手軽だがパーツ構成が決まっており、バラ完は自由度が高いものの、パーツごとの納期管理やコスト高がネックとなる場合が多い。

今回スペシャライズドが提案する「Build Package」は、その中間を行く合理的なソリューションだ。ベースとなるのは、世界最高峰のレースで勝利を量産する「S-Works Tarmac SL8」と、究極のライドクオリティを追求した「S-Works Aethos 2」。これらに、信頼と実績のシマノ製12速Di2コンポーネント（Dura-AceまたはUltegra）をセットにすることで、ハイエンドバイク構築のベース部分をお得なパッケージ価格で提供する。

パッケージ内容と価格メリット

用意されるラインアップは計4種類。S-Worksフレームセットに、油圧ディスクブレーキ仕様の「Dura-Ace R9270」または「Ultegra R8170」のグループセットが組み合わされる。

注目すべきは、その価格設定だ。例えば「S-Works Tarmac SL8 – Ultegra Package」の価格は990,000円（税込）。S-Works Tarmac SL8のフレームセット単体価格が792,000円（税込）であることを考えると、プラス約20万円で最新のUltegra Di2一式が手に入ることになる。昨今のパーツ価格高騰を鑑みれば、このパッケージがいかに戦略的な価格設定であるかが分かるだろう。

なお、付属するコンポーネントセットにはパワーメーター付きクランクは含まれない。これは、すでにパワーメーターを所有しているユーザーや、ペダル型パワーメーターを使用するユーザーにとっては、不要なコストを抑えられるメリットとも言えるだろう。また、クランク長や歯数は在庫のある範囲で選択可能だ。

Tarmac SL8なら「Roval Rapide Cockpit」が実質無料に

さらに今回のパッケージ発売に合わせ、見逃せないキャンペーンが適用される。「S-Works Tarmac SL8 Frameset」の購入者を対象とした「Tarmac Build Support」だ。

期間中（〜2025年12月25日）に対象パッケージを購入すると、定価85,800円（税込）の「Roval Rapide Cockpit」がもれなくプレゼントされる。空力性能と軽量性を極限まで高めたこの一体型ハンドルバーは、Tarmac SL8のパフォーマンスを100%引き出すために不可欠なピースだ。

この特典を加味すれば、このパッケージの実質的なバリューはさらに高まる。ハイエンドフレームへの載せ替えを検討しているライダーにとっては、またとない好機と言えるだろう。

手持ちのホイール資産を活かす賢い選択

このパッケージは「完成車」ではないため、ホイール、タイヤ、サドル、バーテープなどは別途用意する必要がある。これは一見手間に思えるが、すでに決戦用のカーボンホイールや、愛用のサドルを所有しているシリアスライダーにとっては、無駄なパーツにお金を払うことなく、S-Worksのバイクを手に入れられる最適なプランとなる。

販売は全国のスペシャライズド正規販売店にて行われる（オンラインストアを除く）。サイズ選定や細かなパーツ構成の相談も含め、プロショップならではのアドバイスを受けながら、自分だけのドリームバイクを形にしてはいかがだろうか。