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カーステンゼンが最終日を制す! 小石のアジア首位、留目の山岳賞が確定|ツール・ド・台湾第5ステージ

5日間にわたって熱戦が繰り広げられたツール・ド・台湾(UCIアジアツアー2.1)が3月19日に閉幕。最終第5ステージの集団スプリントをルーカス・カーステンゼン(キナンレーシングチーム、ドイツ)が制し、チームに歓喜の勝利をもたらした。個人総合優勝はマティス・グリゼル(ロット・アンテルマルシェ、フランス)の手に渡り、日本勢は小石祐馬(キナンレーシングチーム)がアジアンリーダー、留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)が山岳賞を獲得している。

15年ぶりに復活した東海岸の景勝地「幸福台九線」

2026年大会のフィナーレを飾る第5ステージは、台湾東部の「幸福台九線(Blissful Route 9)」を舞台とする今大会最長の153.71km。2024年の花蓮地震で大きな被害を受けた地域の復興を祝うとともに、さらなる発展を祈念して設定されたルートだ。

台東県の鹿野郷公所をスタートし、中央山脈と海岸山脈に挟まれた細長い平野「花東縦谷」を北上する。台湾で最も美しいサイクリングルートとして名高いが、実際には細かなアップダウンが延々と連続する過酷なレイアウト。終盤はこの地域最大の淡水湖である鯉魚潭の周囲を巡り、フィニッシュへ向けて約5kmの上りを駆け上がる。

個人総合トップから16秒以内に19名がひしめく大混戦のまま迎えた最終日。アクチュアルスタートが切られると、逆転を狙う各チームの思惑が交錯し、序盤から激しいアタック合戦が幕を開けた。

小石、留目、新城ら日本勢が多数入った22名の大逃げ

Photo: Tour de Taiwan

23.97km地点の第1中間スプリントをドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ、セルビア)がトップ通過し、67.78km地点の4級山岳をイバン・コーボ(エキポ・ケルンファルマ、スペイン)が先頭でクリア。レースが大きく動いたのはこの山岳ポイントの直後だった。

キナンレーシングチームの強烈なペースアップにより集団が分裂し、22名もの巨大な先頭グループが形成される。ここにはアジアンリーダーの小石祐馬をはじめ、山本元喜、新城雄大(以上キナンレーシングチーム)、山岳賞の留目夕陽(愛三工業レーシングチーム)、新城幸也(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ)、宮崎泰史(Astemo宇都宮ブリッツェン)ら日本勢が多数合流。さらに個人総合2位のマシュー・フォックス(ロット・アンテルマルシェ、オーストラリア)ら実力者も顔を揃えた。

この危険な逃げに対し、総合3位のジョルディ・ロペスを擁するエウスカルテル・エウスカディらがメイン集団を牽引。先頭グループは一時1分40秒ほどのリードを奪い、87.31km地点の中間スプリントをニル・ヒメノ(エキポ・ケルンファルマ、スペイン)がトップ通過したものの、フィニッシュまで残り33km地点でメイン集団にすべて吸収された。

KINANトレインが躍動 カーステンゼンがスプリントを制覇

Photo: Yosuke SUGA

集団が一つにまとまると、セルジオ・トゥ(Astemo宇都宮ブリッツェン、台湾)やファーガス・ブラウニング(トレンガヌサイクリングチーム、オーストラリア)が隙を突いてアタックを仕掛けるが、イエロージャージを守りたいロット・アンテルマルシェが完璧なペースコントロールを見せて封じ込める。

残り8kmからは、前日に長距離の逃げを見せた大ベテラン・増田成幸(Astemo宇都宮ブリッツェン)が集団先頭に立ってエースの岡篤志らのために力強く牽引場面も。ハイスピードな状態のまま、最後の約5kmの上り区間へと突入していった。

入り乱れるスプリントに向けた主導権争いの中、冷静に立ち回ったのがキナンレーシングチームだった。残り1.5kmから山本元喜と新城雄大が力強くペースを引き上げ、発射台を務める草場啓吾とエースのルーカス・カーステンゼンを最高のポジションへ。草場からの完璧なアシストを受けたカーステンゼンが残り150mで先頭に立つと、そのままライバルを寄せ付けずにフィニッシュラインを一番乗りで駆け抜けた。

「最後の1kmはとにかく集中してチームメイトのガイドに沿って走った。みんなパーフェクトな仕事ぶりで感謝しかない。スーパースーパーハッピーだよ」と、ワールドクラスが揃う集団スプリントを制したカーステンゼンは笑顔を弾けさせた。また、厳しい展開を耐え抜いた寺田吉騎(TEAM UKYO)がリアム・ウォルシュ(シーキャッシュ・ボディラップ、オーストラリア)に次ぐ3位に入り、第3ステージに続く今大会2度目の3位に入りUCIポイントを獲得する大健闘を見せた。

グリゼルが総合優勝、小石が3年連続のアジア首位に輝く

トップと同タイムの集団内でフィニッシュしたマティス・グリゼル(ロット・アンテルマルシェ、フランス)が、見事に個人総合優勝(イエロージャージ)を獲得。同タイムの総合2位にはチームメイトのフォックスが入り、ロット・アンテルマルシェが総合ワンツーフィニッシュを飾る圧倒的な強さを示した。

日本勢では、小石が総合10位でフィニッシュし、ベストアジアンライダーのブルージャージを確定させた。「途中で集団が割れた時は事前のイメージに近い展開にできた。強いチームが多かった中で、優勝や表彰台が見える位置を走れたことはすごく良いトライだったし、必ず今後につながる」と、自身3年連続となるアジア首位のタイトル獲得を振り返った。

また、果敢なアタックでポイントを稼いだ留目も山岳賞(ポルカドットジャージ)を確定させ、総合15位でフィニッシュ。「無事に山岳賞と総合15位をとれて一安心しています。しかしちょっと悔しい思いもしたので、この反省を生かして次のレースでもいい結果を残せるようにトレーニングを頑張りたい」と語った。

ツール・ド・台湾2026 第5ステージ リザルト

1位 ルーカス・カーステンゼン(キナンレーシングチーム、ドイツ) 3時間24分47秒
2位 リアム・ウォルシュ(シーキャッシュ・ボディラップ、オーストラリア)
3位 寺田吉騎(TEAM UKYO、日本)
4位 ドゥシャン・ラヨビッチ(ソリューションテック・NIPPO・ラーリ、セルビア)
5位 ポール・エヌカン(エウスカルテル・エウスカディ、フランス)
6位 イェルン・メイヤース(ビクトリアスポーツプロサイクリング、オランダ)
7位 イバン・コーボ(エキポ・ケルンファルマ、スペイン)
8位 セレスタン・ワテル(チームノボノルディスク、フランス)
9位 アンドレア・ダマト(TEAM UKYO、イタリア)
10位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ブルゴス・ブルペレット・BH、イタリア)

個人総合成績(イエロージャージ)

1位 マティス・グリセル(ロット・アンテルマルシェ、フランス) 13時間37分18秒
2位 マシュー・フォックス(ロット・アンテルマルシェ、オーストラリア) +4秒
3位 ジョルディ・ロペス(エウスカルテル・エウスカディ、スペイン) +5秒
4位 ニル・ヒメノ(エキポ・ケルンファルマ、スペイン) +9秒
5位 ディラン・ホプキンス(ルージャイ・インシュランス、オーストラリア) +13秒
6位 イバン・コーボ(エキポ・ケルンファルマ、スペイン)
7位 ファーガス・ブラウニング(トレンガヌサイクリングチーム、オーストラリア)
8位 カーター・ベトルス(ルージャイ・インシュランス、オーストラリア)
9位 ロレンツォ・クアルトゥッチ(ブルゴス・ブルペレット・BH、イタリア) +14秒
10位 小石祐馬(キナンレーシングチーム、日本)

ポイント賞(グリーンジャージ)

ポール・エヌカン(エウスカルテル・エウスカディ、フランス)

山岳賞(ポルカドットジャージ)

留目夕陽(愛三工業レーシングチーム、日本)

アジアンライダー賞(ブルージャージ)

小石祐馬(キナンレーシングチーム、日本)

チーム総合成績

エウスカルテル・エウスカディ

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PROFILE

せいちゃん

せいちゃん

稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている

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