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XCOでも中国勢が圧倒的な強さを誇示 男子はユアン、女子はリャンがXCCとの2冠を達成|JMC2026

「スルガ銀行 presents ジャパン・マウンテンバイク・カップ2026」の大会最終日となる3月22日(日)、UCIクラス1のXCO(クロスカントリ・オリンピック)が静岡県伊豆市で開催された。前日のXCCに続き中国ナショナルチームが他を寄せ付けない強さを見せ、男子エリートはユアン・ジンウェイ、女子エリートはリャン・ジェンランが制してそれぞれ2冠を達成した。日本勢トップは男子が副島達海の5位、女子は石田唯の4位となった。

アジア選手権とロス五輪を見据えた激戦の舞台・静岡県伊豆市

東京2020オリンピックのレガシーである日本サイクルスポーツセンターの伊豆MTBコース。アップダウンが厳しく、歩いて下るのも困難なロックセクションが含まれる国内屈指の難コースが今回の決戦の舞台だ。ここ伊豆MTBコースでは、来年2027年にMTBアジア選手権の開催が予定されており、そこでの勝者が2028年ロサンゼルス五輪の出場枠を獲得する可能性が高い。それを見据え、今年のジャパン・マウンテンバイク・カップには例年以上にアジア各国のナショナルチームが本気で乗り込み、プレ大会とも言える重要な一戦となった。

男子エリート:中国勢が表彰台独占、日本勢は副島達海の5位が最高位

 

7周回(28.73km)で争われた男子エリートには27名が出走。春を感じさせる穏やかな気候のなか、14時30分にレースがスタートした。

序盤、先週の愛知でのレースで2位に入っている副島達海(TRKWorks)がいち早くマウンテンバイクセクションへ突入し、全日本王者の沢田時(Astemo宇都宮ブリッツェン)がそれに続く。しかし、ここから中国勢が強烈な主導権を握り始める。
前日のXCC覇者であり、2023年杭州アジア大会銀メダリストのユアン・ジンウェイ(中国)がペースを上げると、同国のチェン・クーユー、ハー・シュエフイがピタリと続き、先頭グループを形成。日本勢は副島、沢田、松本一成(HI FIVE RACING/ホンダカーズ群馬)、野嵜然新(drawer THE RACING)らが懸命に追走するものの、難コースとハイペースにより集団は序盤から大きく縦に引き伸ばされた。

レースが中盤の3周目に入ると、ユアンが圧倒的な登坂力を見せて単独先頭に立つ。2番手にはチェンとハーが続き、中国勢の1-2-3体制が早くも確立。
一方、日本勢は副島が北林力(UNNO FACTORY RACING)やデニス・セルギエンコ(カザフスタン)とともに第2集団に入り、5番手をキープして粘る。沢田は一時8番手まで順位を落とす苦しい展開となるが、後半にかけて徐々にペースを取り戻し、5周回完了時には8位だったものの6周回目には6番手まで順位を上げる。

 

終盤に入っても先頭3名のペースは衰えず、後続とのタイム差を広げていく。最終ラップ、ユアンがそのまま逃げ切り、1時間23分16秒でトップチェッカー。前日のXCCに続く完全優勝を果たした。2位にチェン、3位にハーが入り、中国ナショナルチームが表彰台を独占。4位にはカザフスタンの現役ナショナルチャンピオンであるセルギエンコが入った。

日本勢トップは、単独追走で粘り強く走り切った副島の5位。後半に追い上げを見せた沢田が6位に入り、7位松本、8位野嵜、9位北林と続いた。

1位:ユアン・ジンウェイ(中国)のコメント

「ショートトラックに続いてXCOでも金メダルを獲ることができて、本当に最高の気分です。今日の勝因は何よりチーム全員の支えです。スタッフ、監督、そしてチームメイトの協力がなければこの結果には届きませんでした。私は日本がとても好きなので、また次のレースでも必ず戻って来たいと思っています」

5位:副島達海のコメント

「今日は日本人最上位で走れました。途中でアタックがかかって乗ることはできたんですが、本当は前に出たかったですね。中盤のデニス(セルギエンコ)のアタックには全く反応できませんでした。スタートから中国勢に食らいつきたい気持ちで全力で踏んだ分、脚を使い切っていたのが正直なところです。それでも改善できる部分は多いですし、調子を上げれば中国の選手たちとも戦っていける手応えはあります」

6位:沢田時のコメント

「言い訳なくリザルト通り厳しい戦いでした。このオリンピックコースを走るのは初めてだったのですが、マウンテンバイクに特化していないと走れないコースだなと改めて感じました。中国の選手はそういったコースに強いので、その差がかなり出たと思います。一時8番手まで落ちてきつかったですが、日本チャンピオンとしてベストを尽くそうと走りました。今日のレースでどんなトレーニングが必要かわかったので、来年のアジア選手権に向けて1年間しっかりやっていきたいです」

女子エリート&ジュニア混走:リャン・ジェンランが突き放す

女子エリート、U23、ジュニアの混走レースは、カテゴリーを超えた濃密な60分間となった。

スタートループを終えると、コースに流れる緊張感が一気に実戦の空気へと変わった。号砲直後から前に出たのはジュニアの日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team Gifu)。軽快な踏みでホールショットを奪い、序盤の下り区間へ真っ先に飛び込む。だが、トップスピードへ乗せるスキルではエリート勢が一枚上だった。ほどなくしてエリートのウー・ジーファン(中国)、リャン・ジェンラン(中国)、そして日本の石田唯(TRKWorks)が前方に浮上し、レースは早くもダイナミックな展開を見せる。

最初の主導権争いを制したのはウー。1周目はウーが力強く先頭を引き、リャンが半車身の距離で徹底マーク。石田はやや間を空けて3番手につける。後方ではU23のガオ・ユアンパン(中国)とワン・ティン(中国)が安定した入りを見せ、中位集団の川口うらら(NEXETIS)も前との差をキープ。ジュニア勢は有松鈴々菜(Q-MAX 高稜高校)が日吉を捉えて前へ。カテゴリーを跨ぎながらも、それぞれが自分のペースを見失わない落ち着いた序盤となった。

レースが大きく動いたのは2周目。ウーはラップ13分46秒と依然として速いが、リャンのペースはそれを上回る13分42秒。僅差ながら着実に前との差を削り取る。そして勝負どころとなった3周目、リャンがついに攻勢を強める。ラップ13分25秒というこの日最速となるタイムを刻み、一気にウーを捕らえてトップへ躍り出た。ウーも14分03秒と上位レベルの巡航を続けていたが、リャンの中盤のギアチェンジに対抗し切れなかった。

後半に入ってもリャンはトップとしての貫禄を見せる。中盤に見せたアタック後もラップは乱れず、13分40〜46秒を刻む安定のリズム。最終周だけ14分00秒まで再び引き上げたウーの気迫は光ったが、リャンとの差は最後まで変わらず、リャンが1時間08分37秒でトップフィニッシュ。前日のXCCとの2冠を達成した。2位にウー、3位にヤン・マオツォが入り、女子エリートも中国勢が表彰台を独占。石田唯は後半タイムを落としつつも粘り強く3位巡航を続け、結果としてエリート4位でフィニッシュした。

女子U23・ジュニア:ガオ・ユアンパンの圧巻の走りと有松鈴々菜の快勝

女子U23カテゴリーでは、ガオ・ユアンパンが圧倒的な存在感を示した。後半にかけての巡航能力が高く、14分30秒台で安定。カテゴリー違いながら、エリート中盤グループと同等かそれ以上のスピードを見せて1時間12分05秒で優勝を飾った。ガオは2025年アジア選手権のXCE(エリミネーター)王者であり、今大会のXCCでも2位に入った実力者だ。同じく中国のワン・ティンもビルドアップ型の走りで14分17秒の好ラップを記録し2位に入った。

女子ジュニアカテゴリー(4周回)は、有松鈴々菜が前半の主導権争いを制し、日吉彩華との差をラップごとに広げていく。2周目には13分49秒と強烈なタイムを叩き出して勝負を決め、その後も14分30秒台でまとめ上げてクラス首位を守り切り、優勝を果たした。

男子U23・ジュニア:中国勢の三つ巴と、FUKAYA RACINGのワンツー

6周回(24.63km)で行われた男子U23は、ワン・ション、チェン・シン、シェ・グアンチャオという3名の中国勢による熾烈なデッドヒートとなった。レースは序盤からこの3名がパックとなって周回を重ね、互いに牽制し合いながら最終ラップへ突入。最後まで1秒以内の僅差で争われ、最後はワン・ションがチェンをわずか0.09秒差で振り切り、1時間15分56秒03で優勝をもぎ取った。3位のシェもトップから0.80秒差という大接戦だった。優勝したワン・ションは、2024年の世界大学生自転車選手権で4位、2025年アジア選手権のU23王者という輝かしい実績を持つ若手有望株だ。
日本勢は嶋崎亮我(Drawer the cycling club)がトップから1分48秒遅れの4位でフィニッシュした。

男子ジュニア(5周回)は、中仙道侑毅と松山海司のFUKAYA RACING勢が圧巻のパフォーマンスを見せた。1周目から中仙道と松山が11分49秒という他を寄せ付けないファステストラップを叩き出し、レースを完全に支配。そのままペースを守り切った中仙道が1時間00分58秒で優勝、松山が36秒差の2位に入り、見事なワンツーフィニッシュを決めた。3位には伊与久真澄(TEAM ボンシャンス)が入った。

JAPAN MOUNTAIN BIKE CUP 2026 XCO リザルト

男子エリート(28.73km)

1位 ユアン・ジンウェイ(中国) 1時間23分16秒
2位 チェン・クーユー(中国) +22秒
3位 ハー・シュエフイ(中国) +41秒
4位 デニス・セルギエンコ(カザフスタン) +1分5秒
5位 副島達海(TRKWorks) +2分2秒
6位 沢田時(Astemo 宇都宮ブリッツェン) +2分43秒
7位 松本一成(HI FIVE RACING/ホンダカーズ群馬) +3分0秒
8位 野嵜然新(drawer THE RACING) +3分17秒
9位 北林力(UNNO FACTORY RACING) +3分56秒
10位 竹内遼(MERIDA BIKING TEAM) +4分29秒

女子エリート(20.53km)

1位 リャン・ジェンラン(中国) 1時間8分37秒
2位 ウー・ジーファン(中国) +1分13秒
3位 ヤン・マオツォ(中国) +5分58秒
4位 石田唯(TRKWorks) +8分4秒
5位 川口うらら(NEXETIS) +11分20秒
6位 レイ・イン(中国) +11分38秒

男子U23(24.63km)

1位 ワン・ション(中国) 1時間15分56秒
2位 チェン・シン(中国)
3位 シェ・グアンチャオ(中国)
4位 嶋崎亮我(Drawer the cycling club) +1分48秒
5位 シャワル・マズリン(マレーシア) +2分35秒
6位 内野友太(CLICK八幡) +3分45秒

女子U23(20.53km)

1位 ガオ・ユエンパン(中国) 1時間12分5秒
2位 ワン・ティン(中国) +38秒
3位 ユリヤ・リ(カザフスタン) -2周回
4位 日吉愛華(NESTO FACTORY RACING) -2周回

男子ジュニア(20.53km)

1位 中仙道侑毅(FUKAYA RACING) 1時間0分58秒
2位 松山海司(FUKAYA RACING) +36秒
3位 伊与久真澄(チームボンシャンス) +7分50秒
4位 田中遼介(Sonic-Racing) +9分18秒
5位 工藤遙真(NEST FACTORY RACING) +10分22秒

女子ジュニア(16.43km)

1位 有松鈴々菜(Q-MAX 高稜高校) 57分37秒
2位 日吉彩華(Asia Union TCS Racing Team Gifu) +1分23秒

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