
冷雨の真岡芳賀をサバイブした橋本英也がスプリント制覇 弱虫ペダルが1・3位の快挙
せいちゃん
- 2026年04月04日
INDEX
4月4日、栃木県真岡市と芳賀町にまたがる井頭公園周辺の特設コースにて「JBCF 第3回 NTT東日本 真岡芳賀ロードレース」が開催された。最高気温13〜14度という冷たい雨が降りしきる過酷なコンディションの中、最高峰のJプロツアー(JPT)は橋本英也(弱虫ペダル サイクリングチーム)が小集団スプリントを制して優勝。チームメイトの馬場慶三郎も3位に入り、弱虫ペダルサイクリングチームが存在感を見せつけた。
桜満開の井頭公園、しかし天候は冷酷な雨

Jプロツアー第3戦の舞台となったのは、栃木県真岡市の井頭公園の東側に特設された1周7.2kmの平坦基調の公道コース。直角コーナーが多く、インターバルがかかるレイアウトに加えて、長いバックストレートでは風の影響を受けやすい。
前日までは暖かな陽気で桜も満開を迎えていたが、レース当日は一転して厳しい冷え込みと本降りの雨に見舞われた。過去の大会でも雨と寒さに苦しめられてきた真岡芳賀だが、今年も選手たちは「防寒対策」と「冷えとの戦い」を強いられるサバイバルレースとなった。
12時50分、122.4km(17周回)で争われるJPTが116名のエントリーでスタート。序盤から各チームのエース級が積極的に動く中、プロリーダージャージを着るエリオット・シュルツ(ヴィクトワール広島、オーストラリア)が単独で抜け出す。しかし、シュルツは濡れた路面に足元をすくわれ痛恨の落車。先頭を独走していたリーダージャージがレースから姿を消す波乱の幕開けとなる。
ルーク・バーンズの単独大逃げとキナンの猛追

レースが中盤に差し掛かると、代わってヴィクトワール広島のルーク・バーンズ(オーストラリア)が単独でアタック。独走力に定
評のあるバーンズは、冷たい雨を切り裂きながらハイペースを刻み、メイン集団に対して最大1分30秒以上のタイムギャップを築き上げる。
集団では地元での勝利を狙うAstemo宇都宮ブリッツェンや、圧倒的な選手層を誇るキナンレーシングチームが前方を固めるものの、追走のペースは上がらず、バーンズの一人旅が長らく続いた。
しかし、終盤に入るとキナンレーシングチームが一気に牙を剥く。集団のペースを猛烈に引き上げると、冷え切っていたプロトンは一気に崩壊。集団はバラバラになり、先頭のバーンズを追う精鋭集団が形成された。
そこから更に、橋川丈(キナンレーシングチーム)やオープン参加の岡本隼(愛三工業レーシングチーム)らが追走を仕掛け、ついにバーンズをキャッチ。その後も後方から橋本英也や馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)、孫崎大樹(ヴィクトワール広島)らが合流し、先頭は最終的に12名のサバイバルグループとなった。
橋本英也が力でねじ伏せる圧巻のスプリント

最終周回(17周目)、ネクストリーダージャージを着る島崎将男(群馬マンモスレーシング)が単独で抜け出す見せ場を作るが、これも最終盤に吸収される。勝負は先頭集団によるスプリントへ持ち込まれた。
キナンレーシングチームが優位な枚数を揃え、各選手が牽制し合う緊迫した展開の中、最終コーナー「とちぎのいちごコーナー」を立ち上がってきたのはピンクのヘルメット。トラック競技の第一人者であり、今季から弱虫ペダル サイクリングチームに加入した橋本英也だった。
橋本は他を寄せ付けない圧倒的なスプリント力を見せつけ、両手を広げてフィニッシュラインを駆け抜けた。2位には孫崎大樹(ヴィクトワール広島)、そして3位には若手の馬場慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム)が食い込んだ。4名で出走した弱虫ペダルが表彰台の1位と3位を獲得し、ベストチーム賞にも輝く快挙を成し遂げた。
優勝した橋本英也(弱虫ペダル サイクリングチーム)のコメント
「ほとんどのチームが反省会で終わるような過酷なレースの中で、唯一喜べるチームになれて本当に嬉しいです。スタート前は寒くて、フィリピンでの暑い中でのレースから帰ってきたばかりだったのでコンディションに不安もありました。ですが、終盤に馬場君とブリッジを成功させて、ラストの先頭集団に2枚残せたので『これはチャンスだ』と狙っていました。最後は他の選手の消耗具合も見ながら、自分の脚が一番残っていると感じていたので、抜け出しを逃さないようにしっかり踏み切りました。今年は『ロードの橋本』としても頑張ります!」
この結果により、プロリーダージャージは2位に入った孫崎大樹(ヴィクトワール広島)の手に渡り、明日行われる「宇都宮清原クリテリウム」へと戦いの舞台は移る。
リザルト
JPT(122.4km)
1位 橋本 英也(弱虫ペダルサイクリングチーム) 2時間54分12秒
2位 孫崎 大樹(ヴィクトワール広島)
3位 馬場 慶三郎(弱虫ペダルサイクリングチーム) +1秒
OPN 岡本 隼(愛三工業レーシングチーム)
4位 新城 雄大(キナンレーシングチーム)
5位 岡 篤志(Astemo宇都宮ブリッツェン) +2秒
6位 菅原 聡(アヴニールサイクリング山梨)
7位 島崎 将男(群馬マンモスレーシング) +3秒
8位 佐藤 后嶺(シマノレーシング)
9位 ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島、オーストラリア) +4秒
10位山本 元喜(キナンレーシングチーム) +8秒
各賞
中間SP賞:ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)
敢闘賞:ルーク・バーンズ(ヴィクトワール広島)
ベストU23賞:島崎 将男(群馬マンモスレーシング)
ベストチーム賞:弱虫ペダルサイクリングチーム
プロリーダー:孫崎 大樹(ヴィクトワール広島)
ネクスト(U23)リーダー:島崎 将男(群馬マンモスレーシング)
E1(57.6km)
1位 中川 由人(SBC Vertex Racing Team) 1時間18分51秒
OPN 阿蘇来夢(Astemo宇都宮ブリッツェン)
2位 及川 弘恭(ブラーゼンサイクリング倶楽部)
3位 瀧 聖人(TRYCLE.ing) +1秒
4位 阿部 航大(Honda栃木)
5位 西尾 勇人(TEAM KOSHIDO)
6位 佐久間 崚(TeamSHIDO) +2秒
7位 伊藤 大地(Equipe Tohoku) +37秒
8位 石原 悠希(イナーメ信濃山形-EFT)
9位 押見 怜(湾岸サイクリング・ユナイテッド) +38秒
10位 吉岡 拓哉(イナーメ信濃山形-EFT)
F(36.0km)
1位 岡本 彩那(ブラウ・ブリッツェン) 1時間0分56秒
2位 田中 麗奈(IGNTZONE)
3位 雨谷 千紗子(Gufo Cycle Works)
4位 林口 幸恵(Gufo Cycle Works) +1秒
5位 仲村 陽子(フィッツ)
6位 鈴木 友佳子(スミタ・パールイズミ・ラバネロ)
E2/E3(36.0km)
1位 小野寺 慶(天狗党) 51分12秒
2位 茂木 陽向(#1-PRIMERA-)
3位 鈴木 星凪(明治国際医療大学)
4位 越川 和音(アヴニールサイクリング山梨ディベロップメント) +1秒
5位 千葉 龍之介(VC FUKUOKA DEVELOPMENT TEAM)
6位 水田 知希(Astama cycling team) +2秒
7位
Y(43.2km)
1位 越知 映成(イナーメ信濃山形-EFT) 1時間7分43秒
2位 水沼 龍之介(ブラウ・ブリッツェン) +31秒
3位 宮本 遥琉(LEVANTE HOPE) +34秒
M(43.2km)
1位 中里 聡史(Gufo Cycle Works) 1時間5分24秒
2位 矢野 国康(LINKVISION GIRASOLE CYCLING)
3位 佐川 祐太(Cyclers SNEL-JET) +1秒
- CATEGORY :
- BRAND :
- Bicycle Club
SHARE
PROFILE
せいちゃん
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている
稲城FIETSクラスアクト所属のJプロツアーレーサー。レースを走る傍ら、国内外のレースや選手情報などを追っている。愛称は「せいちゃん」のほか「セイペディア」と呼ばれている



















