
兵庫県市川町のPRプロジェクト「愛アン8-10号」

水上貴夫
- 2025年10月20日
アイアンの聖地が試打トラックで全国行脚
2025年7月の中旬、三重県「津カントリークラブ」で開催された「ムータマリン」のコンペにて不思議なトラックと遭遇。8t車の大きなそれは、荷台のウィングを跳ね上げゴルフの試打ブースを作り上げているのだった。第一印象は「なんじゃこれ」である。
聞けば、兵庫県市川町が運用する町のPR用トラックだという。市川町といえば、国産ゴルフクラブ発祥の地であり、現在も多くのメーカーが本拠を構えるアイアンの一大産地でもある。これをプロモーションするため、各メーカーの試打クラブを携え全国を旅するというトラックなのである。面白すぎる。
地域振興課の近藤課長の話によると元々は“ゴルフクラブ博物館”的なハコモノを作るというアイデアだったそうなのだが、人口及び観光客が県内ワースト2位という同町にあって「そもそも人が来ないのにそんなもの建てる意味がない。来ないならこちらから行こう」と方針を大転換。そうして出来上がったのがこのトラックなのである。ソーラーパネル、大容量バッテリー、大型デジタルサイネージ等を搭載した事で災害支援や夏祭りのステージとしても活躍し、それでいて当初のハコモノの1/5程度の予算で作られていると聞くと、賞賛以外の言葉がない。
ゴルファーの集まるイベントに積極的に参加しているとのこと、僕らのイベントにもぜひ来て貰おう。


問い合わせ:市川町役場地域振興課(0790-26-1015)
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