
大西魁斗プロインタビュー|いつかは世界ランキング1位へ! 可能性を信じて突き進むのみ

EVEN 編集部
- 2025年10月17日
米PGAツアーを主戦場とする大西魁斗にとって今季は学びのシーズンとなった。思うような結果を残せなかったが自分の現在地を知るうえで収穫はあった。試行錯誤を繰り返しながら目標である世界ランキング1位の座を目指す。
フィジカル面を鍛えるなら食事から見直す必要がある。
今年から世界最高峰のPGAツアーを主戦場としていますが実際に戦ってみてどうでしたか?
大西魁斗(以下、大西) 昨年まで戦っていた下部ツアーのコーンフェリーツアーとは選手のレベルもコースセッティングも大きく異なりました。とくにトップ20の選手はレベルが高く少しでもその差を埋めたいと痛感しています。
大西魁斗

ー具体的に何か対策を考えていることはありますか?
大西 より正確なショットを打つためにスイングを改良することやフィジカル面の強化ですね。意外と大切なのが食事です。連戦が続くとどうしても体重が減ってしまいますが筋力も落ちるしスイングのバランスも崩れる原因となります。遠征先ではキッチン付きのホテルを選び朝食をしっかりとるように心がけていました。
―主な食事内容は?
大西 朝は和食で魚や豆腐など、昼はチキン、サラダ、ご飯が中心ですね。食事を楽しむよりも体づくりのために食べている感じです。自分のピークがいつ来るか分からないので、いつでも準備ができるようにストイックな生活を心がけています。
―トレーニングも密に行っているのですか?
大西 以前は疲労もあったのでラウンド後は行っていませんでしたが、今年はトレーナーさんの指導の下、ラウンド後も行うようにしています。とにかくケガだけは避けたいので、食事やトレーニングでその予防をしたい気持ちは強いです。
―話は変わりますが、今年からクラブを微調整したと聞きましたが?
大西 3番アイアンに引き続き、4、5番アイアンのシャフトをカーボンにして、6番アイアンのクラブヘッドを替えたことで弾道が高くなりスピン量も増えました。長いホールでもバーディを取りにいかないとダメだと思ったからです。グリーンが硬くて速いのでロングアイアンが止まらないと勝負になりませんからね。ウッド系ではスピンが多すぎると思いロングアイアンを変えようと考えました。
―それほどシビアなコースセッティングなのですね。
大西 4番アイアンで225ヤードのキャリーですが最低でもピンそば5メートルにはつけていかないと。
―実際にシャフトを替えてみてどうでしたか?
大西 逆に得意になりました(笑)。以前はボールが止まらないぶん無理に上げようとしたり強い球を打とうとしていましたが、それがなくなりました。やっぱりクラブは重要だなと改めて思いましたね。

―ウェアに関しても教えてください。こだわりはありますか?
大西 大事にしていることはシンプルです。今年はパンツをカラフルにしてシャツをシンプルな色にしました。たとえばカーキやネイビーのパンツには白のシャツやモックネックといった感じです。あとベルトをパンツの色に合わせること、シューズは絶対に白というこだわりはあります。
―ベルトの色はかなり豊富?
大西 黒、白、ネイビー、グレー、カーキ、ベージュとあります。アディダスにはパンツの色と同じ色のベルトがあるので楽ですね。
―白いシューズの理由は?
大西 どんなものにでも合うからです。キャップが白、シャツ、パンツが黒にも合いますし、黒、黒、黒の組み合わせにも合います。

―こだわりは以前から?
大西 いえ、最初は失敗ばかりでうまく合わせられないこともありました。白いシャツ、ネイビーのパンツに黒いシューズとか絶対合わないじゃないですか。そういうことを学びながら私服に応用にする感じですね。ただそこまでおしゃれではないのでシンプルでクールだと思われれば十分です。
―好きな色は?
大西 最近はカーキです。地味な色かもしれませんが良い色だなと。ただ上下カーキにはしないです。
―機能性へのこだわりは?
大西 めっちゃあります。バックスイングの際にウェアが引っかかるのはNGですね。特にレインウェアは少しでも引っかかりを感じるとダメです。大きいサイズだとかっこ良くありません。幸いアディダスは種類が豊富なので助かっています。
―最後に今後の抱負について教えてください。
大西 最終的な目標はワールドランキング1位になることです。もちろん簡単なことではないと理解しています。しかし良い意味で自分はまだまだですし努力さえ続けていけば目標に近づける伸びしろは十分あると思っています。
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スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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