
防寒ウェアの革新 TEXIFIL™️って何だ?
EVEN 編集部
- 2025年11月20日
極寒の中でもプレーしたいのはゴルファーの性、だが、筋肉が収縮する上、ウエアの重ね着で動作も妨げられる。そんな常識を覆す新素材が開発されたことをご存知だろうか。
今季リリースされる「TEXIFIL(テクシフィル)」は防寒ウエアを革新する真打的マテリアルとなりえる存在だ。
TEXIFILが変える 防寒ゴルフの未来
空気の澄んだ冬場のコースには、この時期だけの良さがある。防寒ウエアの新素材「TEXIFIL(テクシフィル)」は、これまで真冬のゴルフを敬遠してきた御仁にこそ注目して欲しいエポックである。
開発元は横浜に本社を置く「ヤマシンフィルタ」社。一般的には聞きなれない社名だが、実は同社は建設機械用フィルタで国内シェア70%を誇る業界トップのメーカーである。過酷な環境で使用される建設機械用のオイルフィルタとして開発された極細繊維のナノファイバー「YAMASHIN Nano Filter」の技術の可能性を模索する中で、アパレルウエア、特にゴルフウエアとの親和性に注目し、満を持して参入したというのがその経緯である。
防寒用の機能性素材は、国内外の大資本の素材メーカー、スポーツメーカーからこれまでも多くリリースされてきたが、本誌がなぜ同素材に注目したかといえば、TEXIFILは既存の防寒ウエアの勢力図を一変させうると感じたからだ。

伸びる|動きやすさを犠牲にしない
開発メーカーは、ガラス繊維よりも細いナノファイバー「YAMASHIN Nano Filter」の製造元であり、原材料となるポリエステルと加工技術を調整することで高い伸縮性を実現。原料から一貫生産できるのが同社の強味。
暖かい|極細繊維の隙間に空気の層を構築
髪の毛の約1/120という極細繊維をシート状に加工することにより、繊維の隙間に数多くの微細な空気ポケットが生じるため高い断熱性を発揮。同じ厚みなら吸湿発熱効果もあるため、他社製品より優れた保温性を発揮する。
薄い|存在を感じさせない薄さ

繊維径が500nmという極細繊維による中綿素材のため、防寒ウエアの定番素材ダウンと比較した場合、同等の保温性で30%以下の厚さを実現。中綿入りウエアでは不可能だったデザインも実現⁉
蒸れない|衣服内の湿気を吸収し素早く放出
防寒性が高いため、素材自体を薄くできる上、吸湿性が高くなる。さらに極細繊維は通常の繊維と比べて表面積が10倍以上大きいため乾きやすい。建設機械用フィルタで培った技術の賜物だ。
「YAMASHIN」とは

建設機械用油圧フィルタを主力製品に国内シェア実に70%という総合フィルタメーカー。「TEXIFIL」は、原材料から開発した独自の極細繊維ナノファイバー技術「YAMASHIN Nano Filter」をベースに同社が開発した画期的な新素材だ。
「YAMASHIN Nano Filter」の繊維径比較

従来のガラス繊維ではなく樹脂の極細繊維ナノファイバーを実現。髪の毛の約1/120、一般的なマイクロファイバーの約1/60の極細繊維をシート状にした技術を実用化。


かつてない最新素材が防寒ゴルフの新たな扉を開く
TEXIFILは端的に言えば、ポリエステルを原料にした極細繊維ナノファイバーを独自技術で厚みのある(約1.6ミリ)シート状に加工したものだ。一本が髪の毛の約120分の1という超極細の繊維径のため、ダウンや一般的な機能性中綿に比較し、同じ分量でより数多くの微小な空気ポケットが生じる。ゆえに、保温性はそのままに、従来の防寒ウエアよりも薄く、軽量で、蒸れにくく、原材料の選定次第ではストレッチ性や防撥水などの機能性も付与することができる。樹脂なので家庭で洗濯も可能だ。
防寒ゴルフの着こなしを一変させる革新素材、本誌も早速別注モデルをオーダー。詳しくは次のページで。
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写真○六本木泰彦 イラスト○内山弘隆(GALLERY HIRO) 文○藤井順一
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PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
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