
キャデラック リリック試乗記 ゴルファーが本気で惚れた最新EVの実力とは / BEST GOLF CARS & GOLF SUVs
EVEN 編集部
- 2026年02月17日
INDEX
今乗るべきクルマをEVEN編集部とゴルフ大好きモータージャーナリストの塩見智氏が考える連載企画。今回はアメ車の王様「キャデラック」の最新電気自動車をゴルファー目線で評価する。
塩見 智 PROFILE
車雑誌「NAVI」編集長を担当後、フリーのモータージャーナリストに。YouTube「自動車Ch.ソルトンTV」にて新車インプレッションを中心に自動車情報を発信中。ゴルフ大好き日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員。エースドライバーは今年も変わらずPXGを愛用。

SPECIFICATIONS
| 全長×全幅×全高 | 4,995×1,985×1,640mm | バッテリー容量 | 95.7kWh |
|---|---|---|---|
| 車両重量 | 2,650kg | 駆動方式 | 全輪駆動 |
| 最高出力 | 384kW(522PS) | 乗車定員 | 5名 |
| 最大トルク | 610N・m(62.2kgm) | 車両本体価格(税込) | ¥11,000,000〜 |
| 一充電走行距離(WLTP) | 510km |
今も昔も「キャデラック」といえば成功者の証、スターやプロ野球選手が乗る〝アガリ〞のクルマ。そんな伝統ある名門が、電気自動車(BEV)で新たな息吹を吹き込んだのが『リリック』です。ベースは日本のホンダと共同開発した革新的なプラットフォーム。床下に95kWhの大容量バッテリーと前後モーターを配した4WDは、SUVやワゴンなど既存のカテゴリーを超越した美しい造形を纏います。
特筆は圧倒的な走行安定性です。全幅が約2メートル、車重が2.5トンのフルサイズの体躯ながら、全高を抑えて空気抵抗を徹底的に低減。先日、強風のアクアラインを走りましたが、周囲が横風に煽られる中でリリックだけは矢のように直進していました。遠方のコースへ遠征すれば優れた直進性と上質な乗り心地、ブランドならではの静粛性を実感できます。
こうした理にかなったフォルムの一方、前後の意匠は遊び心に溢れ、往年のキャデラックの伝統を彷彿させる縦型ライトなど、ファンの心を射抜く演出も心憎い。
低重心なフォルムながら、ゴルファーが求める実用性も極めて高い。大容量のバッテリーを搭載する長大なホイールベースにより、室内は前後左右に驚くほど広く、高さではなく「長さと幅」で空間を稼いだ設計は、4バッグを飲み込むゴルファーズツアラーとして機能してくれます。
さらに秀逸なのが、右ハンドルの完成度で、ペダルレイアウトに不自然さがなく操作画面のインターフェースや日本語表示も非常に洗練された印象です。インテリアに目を向ければ、33インチ・9K高解像度ディスプレイが先進性をアピール。一方で、エアコンなどには物理スイッチが残されており、最新の電気自動車に戸惑う世代にも配慮。こうした「保守的な使い勝手」も老舗ブランドならではといえるでしょう。
回生ブレーキを活用し、アクセルペダルのみを使用するワンペダルドライブに加え、左手の指先で減速を無段階で調整可能な「バリアブル回生オンデマンドシステム」という新たな挑戦も、足元のみならず、手元でも減速できる、ユニバーサルな視点にたった装備といえるかもしれません。
一度の充電で500km以上の航続が可能で、先進のACC機能も搭載されており、旅ゴルフは快適そのものです。かつての「アメ車だから…」といった身構える必要が一切なく、往年の憧れから、快適なゴルフの相棒を探す人にまで推薦できる一台です。
CADDIE BAG TEST
低くながれるルーフの下にワゴン以上の収納力を確保
8.5inchのカートバックを1本横置き可能。荷室はスタイル優先の低く伸びるルーフラインのため、収納力はそこそこだが、床面がフラットなので出し入れしやすい。リアシートはラゲッジスペースから自動で可倒でき便利。「トノカバーを床下に収納できるなど、アメ車らしからぬ(⁉)心遣いを感じる」と塩見氏。



荷室寸法
| 奥行 | 940mm(後席端) |
|---|---|
| 幅 | 最大1,360mm、最小1,070mm |
| 高さ | 550mm |
| 床面高さ | 730mm |
| 荷室容量 | 後席使用793L/後席畳み1,722L |
| MAX | 4BAGS |
DETAILS

エンジンと駆動系の制約を受けず、SUVとステーションワゴンの中間のような優美なフォルムを実現。

前方の縦型ライトはポジションでなくLEDヘッドライトとなる近未来的なルックス。グリルレスのセンターシールド内部に各種センサーを内蔵。

運転情報は9K解像度を誇る33インチ湾曲LEDディスプレイで表示。

非動物由来のビーガンレザーが選べるシート。ヘッドレストスピーカーやベンチレーションなどの機能を搭載。

手元のパドルで回生ブレーキを操作できる「バリアブル回生オンデマンドシステム」を搭載。

リアガラスは5mm厚の強化ガラスで、ロードノイズを電子的に処理する高い静粛性を誇る。
- CATEGORY :
- BRAND :
- EVEN
- CREDIT :
-
写真○六本木泰彦 文○藤井順一
取材協力○アバイディングクラブ ゴルフソサエティ ☎0475-46-3333
問 GMジャパン・カスタマーセンター ☎0120-711-276
SHARE
PROFILE
EVEN 編集部
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。
スタイリッシュでアスリートなゴルファーのためにつくられたマガジン。最旬のゴルフファッション、ギア、レッスン、海外ゴルフトリップまで、独自目線でゴルフの魅力をお届け。


















