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ショット練習だけではゴルフが上手くならないことを知った2日間

「もっと上手くなりたい」と思った時、ゴルファーが真っ先に考えるのはスイングのことだろう。ドライバーが曲がれば打ち方を疑い、アイアンが当たらなければフォームを直したくなる。しかし今回、群馬県の「THE CLUB golf village」で開催された1泊2日の「Complete Performance Camp」を体験取材させてもらったことで、新しい発見があったのでリポートしたい。

Complete Performance Camp体験リポート

テーマは「スキル×身体×食からゴルフを変える」。スイングの指導やラウンドレッスンはもちろん、正しいコースマネジメント、効率的な身体の使い方、パフォーマンスを支える食事、そして疲労を残さないリカバリーと、広い視点から自分自身のパフォーマンスを見直す滞在型のプログラムだ。

初日のメインは、東京・麻布十番の会員制ゴルフスタジオ「FOXY GOLF」の代表でティーチングプロの泉岡翔氏によるマネジメントセミナーだ。「上手い人ほどやらないこと」というテーマが興味をそそる。

話を聞いていて感じたのは、スコアを崩している原因は、必ずしもミスショットそのものではないということだ。どこを狙うのか。どんなミスなら許容できるのか。そして、どのような場面では絶対に無理をしてはいけないのか。上手いゴルファーほど、ナイスショットを増やすこと以上に“大叩きする可能性を消す”ことに長けている。

THE CLUB golf villageの10番ホール、14番ホール、18番ホールを題材に、具体的な攻略法を考えていくのも面白かった。しかもこれらは机上の話で終わらず、翌日のプレーで答え合わせができるのがうれしい。

美味しくて体に良いスペシャルディナー

セミナーの後は「Performance Dinner」と題して、管理栄養士でパーソナルトレーナーでもある中島遥氏と「THE CLUB golf village」のシェフがタッグを組み、“18ホールを戦い抜くための食事”を実際に味わいながら学んでいく。こちらも目からうろこだった。

朝食からラウンド中の補給までをひとつの流れとして考えると、食事も立派な戦略に含まれる。何を、いつ、どうやって口にするか。その選択が後半の集中力や身体の動きに影響する。それをコースのシェフと共同でメニューに落とし込んでいるところに、このキャンプの本気度を感じた。

体の使い方や可動域の重要性を再確認

天候の兼ね合いもあり当初予定からはスケジュールが少し組み替えられた2日目は、ゴルフフィットネストレーナーの齊藤大介氏によるセッションからスタート。ツアーで長年選手を支えているトレーナーに可動域や身体特性をチェックしてもらい、ゴルフに必要な身体の使い方を学ぶ。テーマは「ゴルフ寿命を伸ばす身体の使い方」だ。

ここでも、自分の身体について意外な発見がある。頭では「こう動きたい」と思っていても、身体がその動きをできる状態になっていなければ、スイングで無理やり帳尻を合わせるしかない。逆にいえば、スイングの悩みだと思っていたものが、実は可動域や身体の使い方に起因している可能性もあるわけだ。

明快なアドバイスでスイングの悩みを解消

引き続き、ドライビングレンジでFOXY GOLFとTHE CLUB golf villageのコーチ陣によるレッスンへ。弾道測定器「トラックマン」のデータや撮影したスイング動画を活用しながらの指導は、明快でわかりやすいと参加者に好評だった。

自分は「FOXY GOLF」の中村優海コーチに担当していただいたのだが、アイアンショットが左にひっかかる原因を素早く特定し、練習方法をアドバイスしてもらった。自分では正しいと思っていた動きや感覚の間違いを知る良い機会となった。みっちり2時間、チェックしてもらっては打つを繰り返す。こんなに練習したのはいつ以来だろうか。

狙ったエリアへボールを運ぶ楽しさを知る

レッスン後は、INコース9ホールを使った実戦ラウンドレッスンへ。前日に教わったマネジメントを頭に入れながらティーイングエリアに立つと、これまでの「THE CLUB golf village」とは景色が少し違って見える。これは「次のショットをどこから打ちたいか」、「このホールでは何をしてはいけないか」を考えるからだろう。

面白いのは、そうやって考え始めると、必ずしもドライバーを気持ち良く振り切ることだけが重要ではなくなってくることだ。狙ったエリアにボールを運び、次のショットにつなげる。派手さはないが、これがとても楽しい。「良いショットを打つゲーム」から「18ホールを組み立てるゲーム」へ。ゴルフの解像度が一段上がったような気がした。

第3回Complete Performance Campの参加者を募集中

ラウンド後は、再び齊藤氏によるリカバリーセッションで体をケアして、すべてのメニューが終了。印象に残ったのは、何かひとつの“魔法の答え”を教えてもらうキャンプではないということ。飛距離を伸ばす方法だけを教えるわけでもない。スイングを劇的に改造するわけでもない。それよりも、コースでどのように考え、身体をどのように整え、何を食べ、プレー後にどう回復させるのか。そのすべてをつなげることで、自分のゴルフそのものをアップデートしていくことが大切なのだ。

なるほど、だから「Complete Performance」なのか。ゴルフは長くプレーできるスポーツだ。飛距離を出すことやスコアにこだわるのも良いが、10年後、20年後も元気にフェアウェイを歩き、仲間と18ホールを楽しめたら、それはもっと素敵なことだ。THE CLUB golf villageが掲げる「一生涯健康・一生涯ゴルフ」という言葉が、2日間を終えた後にはずっとリアルに響く。

THE CLUB golf villageでは9月22日〜23日に第3回「Complete Performance Camp」を開催する。参加枠に若干の余裕があるということなので、興味のある方はコースへ問い合わせを。

THE CLUB golf village https://tcgv.jp/

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PROFILE

フクダトモオ

EVEN / EVEN編集長

フクダトモオ

1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て『EVEN』編集部へ。186センチの長身で、自称“青山のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。2025年4月に『EVEN』編集長に就任。

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1973年生まれ。業界紙記者、フリーライター、ゴルフ週刊誌編集を経て『EVEN』編集部へ。186センチの長身で、自称“青山のビッグイージー”。スイング理論からPGAツアー、ギア、コース、さらにはゴルフ女子に至るまで守備範囲は広い。2025年4月に『EVEN』編集長に就任。

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