
モデル・高崎凌さん「本当にしんどいときは、自然に逃げればいい」【街と自然を行き来する|BOUNDLESS Vol.1】
VINAVIS 編集部
- 2026年07月24日
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街と自然。そこに特別な境界線はなく、どちらも日常の一部として軽やかに行き来するライフスタイルには、自分らしく生きるためのヒントが詰まっている。
「BOUNDLESS」は、そんな毎日を送る人々に迫る連載。
第1回は、自然に身を置くことで、日々の生活を穏やかに、おおらかに楽しむモデル・高崎凌さんに話を伺った。
文◉平野美紀子
写真◉吉本悠哉
編集◉VINAVIS
好きを求めて、フットワークは軽やかに

学生時代から服が好きで、ファッションブランド「skoool」のディレクションも手がける高崎さん。仕事終わりや休日は、表参道などのショップへ足を運ぶことも多いそう。また気心知れた友人と、お酒を飲みながら語り合う時間も欠かせないものだ。
「ただ最近は、友人とのキャンプをきっかけに、自然を訪れる機会も増えました」
車を走らせ、街を少し離れる。向かう先は、だいたい静岡、千葉、茨城など、自然が身近にあり、都内から気軽に訪れられる場所である。
「のどかで、少し田舎っぽい場所が落ち着くんです。名所をめぐるというより、その土地の空気に身を置き、ゆっくりとすごすのが好き。サウナも好きなので、現地のサウナで整って、美味しいご飯を食べているときは本当に幸せです」
点と点が結びつき、頭のなかが整理されていく

高崎さんは、肉体的にというより、精神的に疲れたときほど自然を求めるという。ただその時間は、仕事から離れるためだけのものでもない。
「毎日が忙しいと、いろんなことが点のままになってしまっていて。でも自然のなかで自分と向き合う時間ができると、点と点が結びついてくるんです。サウナで整っている時間に近いものを感じていて、頭のなかが整理されていく感覚があります」
自然と向き合うようになってから、自分自身にも少し変化を感じているという。
「器が大きくなった、というと言いすぎかもしれないですけど(笑)。忙しいときでも、落ち着いて物事をこなせるようになった気がします」
日々を前向きにすごすために、自分を整える場所。高崎さんにとって、街と自然を行き来する暮らしは、心地よく働き続けるためのリズムにもなっている。

遊び場は、いつも海・山・川だった

「母が大のアウトドア好きで、僕が生まれる前にはよくソロキャンプにも行っていたそうです。だから物心ついたころから、家族でキャンプをしたり、自然を訪れたりすることは当たり前でした」
さらに、母方の祖父も幼い高崎さんを外へよく連れ出してくれたそうだ。
「祖父もまた“遊びに行くなら海か山か川だ”みたいな人で。シュノーケリングをしたり、魚を獲ったりして遊んでいました。しかも父も釣りが好きで、自分で魚を捌けるんです。ふたりの影響をもろに受けた僕は、いまでは完全に魚オタクです(笑)。
もともと、食べられるものを自分の手で手に入れることに興味がありました。釣って、捌いて、食べる。全部楽しめる釣りは、最高のアクティビティだなと思います」
子どものころから親しんできた自然は、大人になっても変わらず身近な存在だ。

「コロナ禍以降は、友人とキャンプへ行くことも増えました。大好きな友人と焚き火を囲みながら、時間を忘れて話しをするのがとても楽しいです。それに街で飲むときとは違った開放感もいいですよね」
さらに、キャンプで一番楽しい瞬間は「不自由を楽しんでいるとき」だという。
「家みたいに道具も揃っていないし、料理もしづらい。でも、その場にあるもので美味しいものが作れたときはすごく嬉しいんです。電波が入らずスマホが使えないことも多いですが、自分たちだけで考えてやってみる。もちろん失敗もありますが、それも含めておもしろいんですよね」
家でゲームをするより、外へ飛び出し、自然や生き物と遊ぶ方が好きだった。そんな幼少期の経験が、いまも自然を楽しむ高崎さんの原点になっている。
富士山で知った、山を歩くおもしろさ

最近は、本格的な登山にも興味津々だ。
「高尾山のような軽いハイキングは幼少期に経験したことがありますが、本格的な登山は、昨年に登った富士山が初めてでした」
そのときに見た光景は、高崎さんの心に色濃く刻まれている。
「山頂から日の出を見ることができたのですが、本当に絶景とはこのことだなって。いままで見た景色のなかでも一番よかったです。
山頂で食べた1,000円のカップ麺も最高。日本一高い山で食べる、日本一高いカップ麺は、日本一おいしかったですね」

富士山を記念登山で終えてしまう人も多いなか、高崎さんの目線は、すでに南アルプスの最高峰・北岳に向かっている。
「体力的にはまったく問題なくて、山を歩くのは楽しい、もっと歩けるなと思いました。すると富士山の山頂で話しかけてくれた登山客の方が、つぎは北岳に登って富士山を見てみるのがいいよとすすめてくれたんです。
聞けば、日本で2番目に高い山じゃないですか。いきなりは難しいと思うのでトレーニングしつつ、いつか登りたい。そのとき、自分で作った山飯も食べてみたいですね」
街でも自然でも使いたいもの

「長く使えること。動きやすいこと。そして、街でも自然でも使えるいいモノ」。高崎さんが道具を選ぶとき、大切にしている基準はとてもシンプルだ。
「たとえばウエアだと、ナイロン素材で動きやすく、カジュアルだけどシルエットはきれいなものが好きですね。街でも自然でも違和感なくなじむので。どちらのシーンでも使えるいいモノなら、結果お得感もあります(笑)」
そんな高崎さんに、街と自然を行き来するなかで欠かせない愛用品を3つ紹介してもらった。
①ARC’TERYXのゼータSL ジャケット

昨年、富士登山に向けて購入したレインジャケット。
「撥水性や防水透湿性といった機能性はもちろんですが、この色がすごく気に入って。遭難したときに目立つ色のほうがいいとも聞いていたので、山なら普段はあまり着ない色にもチャレンジできるかなと思いました」
現在は生産を終了しているゼータSLジャケットは、軽さと機能性のバランスに優れたレインシェル。何軒も歩いて探し回り、ヴィンテージショップでようやく見つけたというエピソードも、服好きの高崎さんらしい。
「富士山は標高が高く、温度差が大きいですよね。ずっと着ていましたが、標高が低い場所でも暑くなく、高い場所でも寒くなくて、買ってよかったなと思いました。街でも雨の日は、Tシャツの上にさらっと羽織っています
③DJIのOsmo Pocket 4

新しく始めたというYouTubeチャンネルをきっかけに購入。
「高画質かつ手ブレ補正も優秀なので、素人でも扱いやすいです。スライドするとすぐ立ち上がるので、“いま撮りたい”という瞬間を逃さないのもいいですね。いまは友人との飲みや部屋づくりなど、日常をテーマに撮影していますが、今後は自然のなかでも撮影したいです。まずはキャンプですかね」

③SAUNA NOVAのサウナハット

仕事帰りやキャンプ帰りのサウナに欠かせないのが、こちらのサウナハット。
「タオル地のサウナハットが多いですが、それだと髪が傷んでしまうと聞いて。これは中綿入りの高断熱3層構造で、熱波やロウリュから頭部を保護してくれます。ボタンで小さくまとめられるので持ち運びしやすく、バッグに入れっぱなしでも邪魔になりません」

最後に、これからも大切にしたい暮らし方について聞いた。
「ストレスを溜めすぎないように生きたい思いはあって、本当にしんどいことがあれば、自然に逃げればいいと思っています。いつかオジサンになったら、自然がいっぱいなところで暮らしたいですね」

高崎 凌 TAKASAKI RYO
1998年、神奈川県生まれ。モデル・俳優。2018年、第5回Sony Music×smartオーディションでグランプリを受賞し、宝島社『smart』専属モデルとしてデビュー。現在はモデルとして活動するほか、ファッションブランド「skoool」のディレクションも手がける。学生時代は全国大会ベスト8の強豪校でサッカーに打ち込み、その培った体力を活かして、キャンプやサウナ、釣り、登山などさまざまなアウトドアアクティビティを満喫。お気に入りのキャンプフィールドは山梨県の道志村エリア。
Instagram:@ryo__takasaki
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PROFILE
VINAVIS 編集部
アウトドアフィールドへ誘うメディア、そして自然のなかにいるような心地よさと冒険心をもって生きる人々を応援する新メディア。厳しい自然環境で磨かれた「機能美」や「哲学」を、都市生活というフィールドにマッチするシーンにを訴求します。またアウトドアで使われる機能やアイテムに触れることで、意識せずに自然とフィールドへと近づいていく気運を醸成します。
アウトドアフィールドへ誘うメディア、そして自然のなかにいるような心地よさと冒険心をもって生きる人々を応援する新メディア。厳しい自然環境で磨かれた「機能美」や「哲学」を、都市生活というフィールドにマッチするシーンにを訴求します。またアウトドアで使われる機能やアイテムに触れることで、意識せずに自然とフィールドへと近づいていく気運を醸成します。



















