BRAND

  • FUNQ
  • ランドネ
  • PEAKS
  • VINAVIS
  • フィールドライフ
  • SALT WORLD
  • EVEN
  • Bicycle Club
  • RUNNING style
  • FUNQ NALU
  • BLADES(ブレード)
  • flick!
  • じゆけんTV
  • buono
  • eBikeLife
  • Kyoto in Tokyo
  • タビノリ

STORE

  • FUNQTEN ファンクテン

MEMBER

  • EVEN BOX
  • PEAKS BOX
  • Mt.ランドネ

古着の記憶を、いまの夏服へ。Eddie Bauerを再編集した4つのアイテム

100年以上にわたり、フィールドで求められる機能を実直にかたちにしてきた「Eddie Bauer(エディーバウアー)」。その長い歴史は時を越え、いまでは古着店のラックに並ぶ一着にも、独特の佇まいを与えている。

この夏、ファッション誌『men’s FUDGE』と、東京・代々木上原のセレクトショップ「Color at Against」が手を組み、ブランドが受け継いできた機能や意匠を現代の夏服へと仕立て直した。

登場したのは、メリノウールのポロシャツ、色ごとに異なる表情をもつジップオフパンツ、ブランドの物語を小さく忍ばせたキャップとバンダナ。懐かしさだけでは終わらない、都市の夏になじむ4つのアイテムを紐解いていこう。

文◉VINAVIS

フィールドで生まれ、街に残ったもの

世界初のダウンジャケットを開発したことで知られるエディーバウアー。そのものづくりの根底にあるのは、自然のなかで必要とされる機能を、日常にも取り入れられる服として成立させる姿勢だ。

そのプロダクトが時代を越えて愛される理由は、スペックの数値だけでは語れない。実用のために選ばれた素材や設けられたディテールが、年月を重ねることで衣服の個性となり、古着の一着一着にも固有の美しさを与えてきた。

今回のスペシャルエディションが受け継いだのも、過去の名作の形そのものではなく、その奥に流れる実用の思想だ。アウトドアの道具として培われた機能を残しながら、いまの街に似合うシルエットや素材へと、静かに移し替えている。

3者が選んだのは、派手さではなく服の輪郭

今回のプロジェクトで掲げられたテーマは、「僕らが着たい夏仕様のエディーバウアー」。

古着やインポート、ドメスティックブランドを横断するColor at Against(カラーアットアゲインスト)の視点と、『men’s FUDGE』が得意とするクリーンで軽やかなトラッドスタイル。そして、エディーバウアーが受け継いできたアウトドアの機能性。異なる3つの感覚が交わり、全4型のコレクションが生まれた。

ウエアとキャップは、クリーミィなホワイトとダークネイビーを中心に構成。色数を抑えたことで、素材が生む表情やシルエットの違い、随所に添えられたディテールが浮かび上がる。

華やかさを足すのではなく、服そのものの輪郭を整える。その潔い引き算が、コレクション全体に落ち着いた統一感をもたらしている。

代々木上原から、服の新しい見え方を提案する「Color at Against」

今回のコレクションにおいて、エディーバウアーのヘリテージを現在のリアルクローズへと引き寄せる役割を担ったのが、東京・代々木上原の「カラーアットアゲインスト」だ。

古着だけでなく、ドメスティックブランドやインポートウエアを独自の感覚で組み合わせる同店のセレクトには、ひとつのジャンルや時代に縛られない自由さがある。服の背景にあるカルチャーや機能を大切にしながら、それを現代の街でどう着るかまで考える。その視点は、VINAVISでもたびたび触れてきたものだ。

アウトドアウエアをそのまま街へ持ち込むのでもなければ、古い服を懐かしさだけで語るのでもない。素材やディテールに残る物語を拾い上げ、いまのシルエットや着こなしへと置き換えていく。

だからこそ今回の4型も、過去のアーカイブをなぞるだけのコレクションにはならなかった。エディーバウアーらしさを残しながら、今日のクローゼットに自然と加えたくなる。そんな現実的な距離へと、ブランドの歴史を引き寄せている。

日常へと再編集された、4つのアウトドアピース

ここからは、今回のコレクションを形づくる4つのアイテムを見ていこう。いずれも出発点にあるのは、フィールドで磨かれてきた素材や仕様。しかし、その機能を声高に主張するのではなく、夏の街に自然となじむ服へと置き換えている。シルエットや素材、ささやかな意匠に残されたブランドの記憶を、ひとつずつたどってみたい。

夏にウールを着る、という選択

▲ゆったりとした身幅と短めの着丈。裾リブが、柔らかな丸みのあるシルエットをつくる。

夏にあえてウールをまとう。一見すると意外な選択に思えるが、メリノウールは天然由来の調湿性を備え、汗ばむ時季にも取り入れやすい素材だ。

今作では、そのメリノウールを半袖のニットポロへと落とし込んだ。滑らかな肌触りとニットならではの柔らかな表情が、一般的なポロシャツとは異なる上品さを生み出している。

身幅にはゆとりをもたせながら、着丈はすっきりと短めに設定。裾のリブが腰まわりで生地を受け止めることで自然なブラウジングが生まれ、身体の線を拾いすぎない丸みのあるシルエットに仕上げられた。

アウトドアで機能素材として親しまれてきたメリノウールを、スポーティなベースレイヤーではなく、クラシックなニットポロへ。機能を声高に主張することなく、日常着のなかへ静かになじませた一着だ。

ひとつの型、ふたつの素材が描く二面性

▲ヒザ下を取り外せば、ショーツとしても着用可能。色ごとに異なる素材が、それぞれの表情を引き出す。

エディーバウアーらしいタフなカーゴパンツの趣を残しながら、現代的なワイドシルエットへと整えた「ジップオフパンツ」。

大きなポケットを備え、ヒザ下のファスナーを外すことで、フルレングスからヒザ下丈のショーツへと変化する。アウトドアではおなじみの仕様だが、今作では気候に対応するための機能だけでなく、その日の装いや気分を変える仕掛けとして取り入れられている。

さらに目を引くのが、カラーごとに素材を変えていることだ。

クリーミィなホワイトには、ドライな質感の生地を採用。ワイドなカーゴシルエットを軽快に見せ、ユーティリティウエアらしい表情に仕上げた。一方のダークネイビーには、しっとりと品のあるウール生地を使用。無骨さのある形に落ち着きを与え、ニットポロやシャツにも合わせやすい佇まいをつくり出している。

同じデザインでありながら、色と素材によって異なる性格を見せる。ひとつの型から生まれた2つのパンツは、アウトドアのギミックを着こなしの楽しさへと変えている。

ブランドの歴史を、小さな刺繍に

▲浅めのフォルムに、グースの刺繍を小さく配置。ブランドの物語をさりげなく宿した。

浅めのクラウンと、すっきりとしたブリム。アウトドアの道具らしさを残しながら、街の装いにも取り入れやすい形に仕上げられたジェットキャップだ。

フロントに小さく配されたのは、エディーバウアーのルーツに関わるグースの刺繍。大きなブランドロゴで存在を示すのではなく、ひとつのモチーフに物語を忍ばせている。

ホワイトとネイビーの落ち着いた配色も相まって、カジュアルなTシャツはもちろん、シャツやニットポロを合わせた端正な装いにも自然となじむ。

背景を知れば、刺繍の見え方が少し変わる。知らなくても、ひとつのキャップとして素直に楽しめる。その控えめな距離感が心地いい。

夏の装いに、ひとさじの色と物語を

▲ラフな線で描かれたヨット柄。シンプルな夏服に、軽やかな色とレトロな趣を添える。

グリーン、イエロー、パープルのヨットを、フリーハンドのようなタッチで描いた総柄バンダナ。

どこか懐かしさを感じさせるグラフィックでありながら、軽快な配色によって古びた印象にはならない。シンプルになりがちな夏の装いに、首元へ巻いて彩りを添えるのはもちろん、頭に巻いたり、バッグやポケットから覗かせたりと、使い方は自由だ。

薄手の生地で、ハンカチ代わりにも使いやすい。装いのアクセントであると同時に、日常の道具でもある。バンダナ本来の気取らない魅力を、そのまま楽しめる一枚に仕上がっている。

古いものを、新しく見せるということ

今回生まれた4つのアイテムは、過去の名作をそのまま再現したものではない。

メリノウールやジップオフ仕様、グースの刺繍、ヨットの図案。ブランドが受け継いできた素材や意匠を拾い上げ、現在の身体と暮らしに合うシルエットや配色へと置き換えている。

古いものを愛することと、昔のまま身につけることは同じではない。受け継がれてきた機能や物語に、いまの空気がとおる余白をつくる。

フィールドのために生まれたディテールが、3者の視点を通じて、夏の街を歩く服へと姿を変える。その静かな変化にこそ、このスペシャルエディションのおもしろさがある。

Eddie Bauer(エディーバウアー)

SHARE

PROFILE

VINAVIS 編集部

VINAVIS 編集部

アウトドアフィールドへ誘うメディア、そして自然のなかにいるような心地よさと冒険心をもって生きる人々を応援する新メディア。厳しい自然環境で磨かれた「機能美」や「哲学」を、都市生活というフィールドにマッチするシーンにを訴求します。またアウトドアで使われる機能やアイテムに触れることで、意識せずに自然とフィールドへと近づいていく気運を醸成します。

VINAVIS 編集部の記事一覧

アウトドアフィールドへ誘うメディア、そして自然のなかにいるような心地よさと冒険心をもって生きる人々を応援する新メディア。厳しい自然環境で磨かれた「機能美」や「哲学」を、都市生活というフィールドにマッチするシーンにを訴求します。またアウトドアで使われる機能やアイテムに触れることで、意識せずに自然とフィールドへと近づいていく気運を醸成します。

VINAVIS 編集部の記事一覧

No more pages to load