
3Dプリントサドル「Aeolus AirLoom」発表 3万円を切るモデルも投入、快適性を全てのライダーへ|TREK

Bicycle Club編集部
- 2025年09月26日
米国の自転車ブランドTREK(トレック)は、3Dプリント技術を駆使した革新的なサドル「Aeolus AirLoom(アイオロス エアルーム)」シリーズを発表した。プロライダーから絶大な信頼を得る快適性とパフォーマンスを、幅広い価格帯で展開。特に、フルスペックの3Dプリントサドルでありながら3万円を切る戦略的な価格設定の「Elite」モデルも投入し、これまでサドルの痛みや不快感に悩んできた多くのサイクリストに新たな選択肢を提示する。
3Dプリント“ラティス”構造が生む、次元の違う快適性
「Aeolus AirLoom」の核心をなすのが、3Dプリントによって成形された「AirLoomラティス(格子)構造」だ。従来のフォーム(発泡素材)サドルが不均一に潰れ、圧力を一点に集中させがちだったのに対し、AirLoomはオープンセルの格子状の構造体が部位ごとに独立して変形。坐骨などしっかりと支えるべき部分は硬く、デリケートな軟部組織が当たる部分はしなやかにたわむよう最適化されており、ライダーの身体形状を均一にサポートする。
これにより、局所的な圧迫やホットスポットが軽減され、ペダリング中の摩擦も低減。トレックがサポートするプロライダーからは「これまで使った中で断トツに快適」「サドルの擦れも坐骨痛も、何より軟部組織の痛みがなくなった」と絶賛の声が上がっている。
プロのフィードバックで磨かれた新形状
AirLoomテクノロジーに加え、サドルの形状自体もプロライダーのフィードバックとプレッシャーマッピングに基づいてアップデート。ノーズを細くし、トランジション(サドル中央部)の不要な素材を削減、トップ面のスロープを延長することで、ペダリング中の内腿の擦れを抑えつつ、エアロな前傾姿勢をしっかりとサポートする。
3万円以下から、幅広いラインナップで展開
「Aeolus AirLoom」シリーズは、ライダーの体格や予算に応じて最適な選択ができるよう、幅広いラインナップで展開される。
Aeolus RSL AirLoom バイクサドル
価格:59,900円(税込)
究極の軽さと妥協のない快適性を両立した、レースのための最上位モデル。
- 特徴:3DプリントAirLoomラティス、フルカーボンシェル、オーバーサイズカーボンレール
- レール素材:カーボンファイバー (7x10mm Oval)
- 幅 / 重量:135mm / 162g、145mm / 164g
Aeolus Pro AirLoom バイクサドル
価格:44,900円(税込)
プロレベルの性能と価格のバランスを実現したハイパフォーマンスモデル。
- 特徴:3DプリントAirLoomラティス、カーボンコンポジットシェル、オーバーサイズカーボンレール
- レール素材:カーボンファイバー (7x10mm Oval)
- 幅 / 重量:145mm / 180g、155mm / 182g
Aeolus Elite AirLoom バイクサドル
価格:29,900円(税込)
3Dプリントサドルの圧倒的な快適性を、手の届く価格で実現した戦略的モデル。
- 特徴:やや厚めの3DプリントAirLoomラティス、ナイロンコンポジットシェル、オーステナイトレール
- レール素材:オーステナイト (7x7mm Round)
- 幅 / 重量:135mm / 237g、145mm / 242g、155mm / 249g
Aeolus Elite バイクサドル
価格:14,900円(税込)
AirLoomラティスは搭載せず、最新のプロファイル(形状)のみを求めるライダー向けの、快適なフォームパッドモデル。
- 特徴:最新のAeolus形状、快適なフォームパッド、ナイロンコンポジットシェル、オーステナイトレール
- レール素材:オーステナイト (7x7mm Round)
- 幅 / 重量;145mm / 236g、155mm / 247g
これまで高価で一部のトップライダーのものであった3Dプリントサドルを、幅広い層に届けるトレックの新たな「Aeolus AirLoom」シリーズ。サドル探しの長い旅に終止符を打つ、決定版となるかもしれない。新製品は、トレック公式オンラインストアおよび全国の販売店にて購入可能だ。
問:トレック・ジャパン https://www.trekbikes.com/jp/ja_JP/
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